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哲学・倫理学用語集
はじめに
あいまいで無意義な語法や言語の誤用が長く学の秘義とされてきて、
ほとんど、あるいはまったく無意味な、難解もしくは不正な言葉が、
長い慣行で深遠な学識・高邁な思索と間違えられる権利を得てしまったので、
そういう言葉を話す者にせよ聞く者にせよ、そうした人たちを説いて、
それらの言葉が無知をおおい、
真の知識を妨げるものに過ぎないと承服させることは容易でないでしょう。
---ジョン・ロック
あらゆる学問のさけられない運命なのか、
哲学や倫理学の本においても、
われわれ一般人にはわかりにくい単語が多用されています。
多くの一般人は、哲学や倫理学の本を読もうとして、
「物自体」とか「実在」とか「表象」とか、
生まれてこの方見たこともない単語を目にして気を失なってしまうか、
あるいは「これは日本語ではない」
と考えて洋書専門の古本屋に持って行って恥をかくかしてしまいます。
それに加えて、
哲学や倫理学のすぐれた本は洋書と相場が決まっていますから、
われわれ一般人にとっては、
書いてあることが難解、
翻訳に使われている単語も難解、
さらに誤訳の可能性もあるという三重苦に悩まされます。
これでは、日本で哲学や倫理学がさかんにならないのも当然です。
けれども、
たしかに内容の難解さや誤訳の可能性はわれわれ一般人には
いかんともしがたいものですが、
こうした本で用いられている難解な単語のうち、
特に重要なものを覚えてしまえば、
彼ら哲学者や倫理学者が言ってることも、
わからなくはなくもないかもしれないのです。
結局のところ、彼らもわれわれ一般人と同様、一応人間なのですから!
そこで僭越ながら、われわれ一般人を代表して、
わたしがこの「哲学・倫理学用語集」を作ってみました。
この用語集が哲学・倫理学の本を読む一般人の方の一助になればさいわいです。
なお、この用語集は、
日本語を読める一般人の方を対象に想定して書かれてあります。
したがって、
高校生から棺桶に片足を突込んでいる方々まで、
苦労せず読むことができるよう配慮してあります。
(説明がわかりにくければ、メイルしてください)
ところで、
わたしがこのような用語集を作っているといううわさを聞いた友人たちが、
一刻も早くウェブページに出してほしいと強く言うので、
まだ完成にはほど遠い状態であるにもかかわらず、
蛮勇を奮って掲載をすることを決意しました。
そのため、
用語の説明の文章には意識的、無意識的な間違いが含まれており、
あまりあてになりませんので鵜呑みにしないように注意してください。
(このページで勉強したのに院試で落ちたと責められても、
わたしは一切責任を負いません)
1999年3月17日 研究室にて筆者しるす
追記
なお、ウェブ上で見れる有名哲学者の著作に関しては、
涌井氏が作られている電子テキスト・リンクス(哲学)が非常に役に立ちます。
一度御覧ください。
上のロックの引用の出典は、大槻春彦責任編集『世界の名著 ロック・ヒューム』
(中央公論社、1980年、66頁)。
凡例
用語の部分をクリックすると、その語の説明のページに飛びます。
主な参考文献
- Peter A. Angeles, The Harper Collins Dictionary Philosophy
2nd Edition, Harper Collins Books, 1992.
- Robert Audi ed., The Cambridge Dictionary
of Philosophy (second edition),
Cambridge University Press, 1999.
- Lawrence C. Becker and Charlotte B. Becker ed.,
Encyclopedia of Ethics (second edition),
Routledge, 2001.
- Simon Blackburn, Oxford Dictionary of Philosophy,
Oxford UP, 1994.
- Ted Honderich ed., The Oxford Companion to Philosophy,
Oxford: Oxford University Press, 1995.
- Thomas Mautner ed., Penguin Dictionary of Philosophy,
Penguin Books, 1996.
- William L. Reese, Dictionary of Philosophy and Religion,
Humanity Books, 1999.
- Roger Scruton, A Dictionary of Political Thought 2nd
Edition, MacMillan, 1996.
- Routledge, Concise Routledge Encyclopedia of Philosophy,
London: Routledge, 2000.
- G.J. Warnock, Contemporary Moral Philosophy,
MacMillan 1967.
- Stanford Encyclopedia
of Philosophy
- 佐藤正英・片山洋之介編著、『チャート式シリーズ 新倫理』、
数研出版、1995年
- 意志の弱さ
(いしのよわさ akrasia [weakness of will])
- 依存性
(いぞんせい supervenience)
- 一見自明な義務
(いっけんじめいなぎむ prima-facie duties)
- 一次性質、二次性質
(いちじせいしつ、にじせいしつ primary and secondary qualities)
- イデア論
(いであろん the theory of ideas [forms])
- イデオロギー
(いでおろぎー ideology)
- イドラ
(いどら idola [単数はidolum])
- 因果性
(いんがせい causation [causality])
- 印象
(いんしょう impression)
- ヴィトゲンシュタイン
(う゛ぃとげんしゅたいん Wittgenstein, Ludwig)
- ウィリアムズ
(うぃりあむず Williams, Bernard)
- ウォラストン
(うぉらすとん Wollaston, William)
- ウェーバー
(うぇーばー Weber, Max)
- 嘘
(うそ lie, deception)
- エア
(えあ Ayer, Jules Alfred)
- 英国国教会
(えいこくこっきょうかい Anglican Church [the Church of England])
- エピクロス派
(えぴくろすは epicurianism)
- エルヴェシウス
(えるう゛ぇしうす Helve'tius, Claude Adrien)
- 演繹
(えんえき deduction)
- 王権神授説
(おうけんしんじゅせつ the theory of the divine right of kings)
- 黄金律
(おうごんりつ the golden rule)
- ジョン・オースティン
(じょんおーすてぃん Austin, John)
- オースティン
(おーすてぃん Austin, John Langshaw)
- オッカム
(おっかむ William of Occam [Ockham])
- オッカムの剃刀
(おっかむのかみそり Occam's razor)
- オックスフォード大学
(おっくすふぉーどだいがく the University of Oxford)
- オートノミー
(おーとのみー autonomy)
- 思いなし
(おもいなし opinion, belief, doxa)
- 愚か者
(おろかもの fool, knave)
- 懐疑主義
(かいぎしゅぎ scepticism, skepticism)
- 外在主義
(がいざいしゅぎ externalism)
- 外的選好
(がいてきせんこう external preference)
- 概念
(がいねん concept)
- 快楽 (快)
(かいらく、かい pleasure)
- 快の質
(かいのしつ quality of pleasure)
- 快楽説
(かいらくせつ hedonism)
- 快楽説のパラドクス
(かいらくせつのぱらどくす the paradox of hedonism [hedonistic paradox])
- 格律
(かくりつ maxim)
- 仮言命法
(かげんめいほう hypothetical imperative)
→定言命法の項を参照せよ。
- 加藤尚武
(かとうひさたけ Kato, Hisatake)
- カドワース
(かどわーす Cudworth, Ralph)
- 神
(かみ God)
- 神の存在証明
(かみのそんざいしょうめい arguments for and against the existence of God)
- 神の命令説
(かみのめいれいせつ the divine command theory)
- ガリレオ
(がりれお Galilei, Galileo)
- カルヴァン
(かるう゛ぁん Calvin, John)
- 『キリスト教綱要』
(きりすときょうこうよう Institutes of the Christian Religion)
- 完全義務
(かんぜんぎむ perfect duty [obligation])
- 感覚与件
(かんかくよけん sense-data)
→センス・データ
- 慣習道徳
(かんしゅうどうとく conventional morality)
→実定道徳
- 間主観性
(かんしゅかんせい intersubjectivity)
- 観想
(かんそう contemplation)
- カンティアン
(かんてぃあん Kantian)
- カント
(かんと Kant, Immanuel)
- 観念
(かんねん idea)
- 観念連合
(かんねんれんごう association of ideas)
- 観念論
(かんねんろん idealism)
- カンバーランド
(かんばーらんど Cumberland, Richard)
- 寛容
(かんよう toleration)
- 機会均等論
(きかいきんとうろん theory of equal opportunity)
- 機械論的世界観
(きかいろんてきせかいかん the mechanistic view of the world)
- 危害防止原理
(きがいぼうしげんり the harm principle)
- 帰結
(きけつ consequence)
- 帰結主義
(きけつしゅぎ consequentialism)
- キケロ
(きけろ Cicero, Marcus Tullius)
- 起源
(きげん origin)
- 規則功利主義
(きそくこうりしゅぎ rule utilitarianism)
- 帰納
(きのう induction)
- 基本財
(きほんざい primary goods)
- 義務
(ぎむ duty, obligation)
- 義務論
(ぎむろん deontology)
- ギュゲスの指輪
(ぎゅげすのゆびわ Gyges' ring)
- 共感
(きょうかん sympathy)
- 共同体主義
(きょうどうたいしゅぎ communitarianism)
- 共和主義
(きょうわしゅぎ republicanism)
→共和制を見よ
- 共和制
(きょうわせい republic)
- ギリガン
(ぎりがん Gilligan, Carol)
- キリスト教
(きりすときょう Christianity)
- 議論領域
(ぎろんりょういき domain [or universe] of discourse)
- サミュエル・クラーク
(さみゅえるくらーく Clarke, Samuel)
- グリーン
(ぐりーん Green, Thomas Hill)
- グロティウス
(ぐろてぃうす Grotius, Hugo [Huig(h) de Groot])
- クロムウェル
(くろむうぇる Cromwell, Oliver)
- 経験
(けいけん experience)
- 経験論
(けいけんろん empiricism)
- 形而上学
(けいじじょうがく metaphysics)
- 形相
(けいそう form, eidos, morphe)
質料の項を見よ。
- 啓蒙
(けいもう enlightenment)
- 決疑論
(けつぎろん casuistry)
- 結婚
(けっこん marriage)
- 決定論
(けっていろん determinism)
- ゲーム理論
(げーむりろん game theory)
- 検閲
(けんえつ censorship)
- 限界効用逓減
(げんかいこうようていげん diminishing marginal utility)
- 顕示的選好
(けんじてきせんこう revealed preference)
- 現象
(げんしょう phenomenon, appearence)
- 現象学
(げんしょうがく phenomenology)
- 原初状態
(げんしょじょうたい the original position)
- 健全性
(けんぜんせい soundness)
→妥当性を見よ。
- ケンブリッジ大学
(けんぶりっじだいがく the University of Cambridge)
- ケンブリッジ・プラトニスト
(けんぶりっじぷらとにすと the Cambridge Platonists)
- 権力
(けんりょく power)
- 言論の自由
(げんろんのじゆう freedom of speech)
→出版の自由の項を参照せよ。
- 行為
(こうい act, action)
- 行為功利主義
(こういこうりしゅぎ act utilitarianism)
- 高貴な嘘
(こうきなうそ noble lie)
- 公共選択理論
(こうきょうせんたくりろん public choice theory)
- 後件肯定の誤り
(こうけんこうていのあやまり affirming the consequent)
→前件肯定を見よ。
- 後件否定
(こうけんひてい modus tollens)
- 公正
(こうせい fairness)
- 公正としての正義
(こうせいとしてのせいぎ justice as fairness)
- 構造主義
(こうぞうしゅぎ structuralism)
- 幸福
(こうふく happiness)
- 功利主義
(こうりしゅぎ utilitarianism)
- 功利性
(こうりせい utility)
- 合理性
(ごうりせい rationality)
- 合理論
(ごうりしゅぎ rationalism)
- 個性
(こせい individuality)
- ゴティエ
(ごてぃえ David Gauthier)
- 個人間の効用比較の不可能性
(こじんかんのこうようひかくのふかのうせい
the impossibility of interpersonal utility comparison)
- 誤謬推理
(ごびゅうすいり fallacy)
- コプルストン
(こぷるすとん Copleston, Frederick S.J.)
- コペルニクス
(こぺるにくす Copernicus, Nicolaus)
- コモン・ロー
(こもんろー Common Law)
→判例法
- コールバーグ
(こーるばーぐ Kohlberg, Lawrence)
- コント
(こんと Comte, Auguste)
サ
- 菜食主義
(さいしょくしゅぎ vegetarianism)
- サルトル
(さるとる Sartre, Jean-Paul)
- 作用因
(さよういん efficient cause)
- サンクション
(さんくしょん sanction)
- 産婆術
(さんばじゅつ midwifery)
シ
- 死
(し death)
- シェリング
(しぇりんぐ Schelling, Friedrich Wilhelm Joseph von)
- 死刑
(しけい capital punishment)
- 資源の平等
(しげんのびょうどう equality of resources)
- 自己愛
(じこあい self-love [prudence])
- 自己決定権
(じこけっていけん the right of self-determination)
自律の項を参照せよ。
- シジウィック
(しじうぃっく Sidgwick, Henry)
- 市場
(しじょう market)
- 自然
(しぜん nature)
- 自然権
(しぜんけん natural rights)
- 自然主義的誤謬
(しぜんしゅぎてきごびゅう naturalistic fallacy)
- 自然状態
(しぜんじょうたい the state of nature)
- 自然法
(しぜんほう natural law)
- 十戒
(じっかい Ten Commendments, Decalogue)
→モーゼの十戒
- 実在
(じつざい reality)
- 実在論
(じつざいろん realism)
- 実証主義
(じっしょうしゅぎ positivism)
- 実践知
(じっせんち practical wisdom [understanding])
- 実践理性
(じっせんりせい practical reason)
→実践知の項を見よ。
- 実存主義
(じつぞんしゅぎ existentialism)
- 実定道徳
(じっていどうとく positive morality)
- 実定法
(じっていほう positive law)
- 質料
(しつりょう matter, hyle)
- 史的唯物論
(してきゆいぶつろん historical materialism)
- 司法裁量
(しほうさいりょう judicial discretion)
- 自明な
(じめいな self-evident)
- シャーデン・フロイデ
(しゃーでんふろいで Schadenfreude)
- ジャイアン
(じゃいあん)
- 社会契約論
(しゃかいけいやくろん social contract)
- 社会主義
(しゃかいしゅぎ socialism)
- 社会的選択理論
(しゃかいてきせんたくりろん social choice theory)
- 謝辞
(しゃじ acknowledgement)
- シャフツベリ
(しゃふつべり the third Earl of Shaftesbury)
- 自由
(じゆう liberty [freedom])
- 自由意志
(じゆういし free will)
- 自由市場
(じゆうしじょう free market)
- 自由主義
(じゆうしゅぎ liberalism)
- 重商主義
(じゅうしょうしゅぎ mercantilism)
- 囚人のジレンマ
(しゅうじんのじれんま prisoner's dilemma)
- 重農主義
(じゅうのうしゅぎ physiocracy)
- 十分条件
(じゅうぶんじょうけん sufficient condition)
必要条件を見よ。
- 自由放任主義
(じゆうほうにんしゅぎ laissez-faire)
- 主権者
(しゅけんしゃ sovereign)
- 主権者命令説
(しゅけんしゃめいれいせつ the sovereign command theory)
- 手段と目的
(しゅだんともくてき means and end)
- 述語論理
(じゅつごろんり predicate logic)
- 出版の自由
(しゅっぱんのじゆう freedom of the press)
- シュニーウィンド
(しゅにーうぃんど Schneewind, J.B.)
- シュリック
(しゅりっく Schlick, Moritz)
- 準実在論
(じゅんじつざいろん quasi-realism)
- 止揚
(しよう Aufheben)
アウフヘーベンの項を参照せよ。
- 常識
(じょうしき common sense)
- 情緒説
(じょうちょせつ emotivism)
情動説の項を参照せよ。
- 情動説
(じょうどうせつ emotivism)
- 所与
(しょよ given)
- 女性
(じょせい female)
- ショーペンハウアー
(しょーぺんはうあー Schopenhauer, Arthur)
- 所有物
(しょゆうぶつ property)
- 自律
(じりつ autonomy)
- 指令主義
(しれいしゅぎ prescriptivism)
- ピーター・シンガー
(しんがー Singer, Peter)
- 人格の同一性
(じんかくのどういつせい personal identity)
アイデンティティの項を参照せよ。
- 人生の意味
(じんせいのいみ the meaning of life)
ス
- スカンジナビアン・リアリズム
(すかんじなびあんりありずむ Scandinavian realism)
- スコトゥス
(すことぅす Duns Scotus)
- スコラ学
(すこらがく scholasticism)
- スティーヴンソン
(すてぃーう゛んそん Stevenson, Charles L.)
- ステュワート
(すてゅわーと Stewart, Dugald)
- ストア派
(すとあは stoicism)
- スネオ
(すねお Suneo, Honekawa)
- スーパーエロゲーション
(すーぱーえろげーしょん supererogation)
- スピノザ
(すぴのざ Spinoza, Baruch [Benedict])
- スペンサー
(すぺんさー Spencer, Herbert)
- アダム・スミス
(あだむすみす Smith, Adam)
- 『諸国民の富』
(しょこくみんのとみ The Wealth of Nations)
- アダム・スミス問題
(あだむすみすもんだい das Adam Smith-Problem)
セ
- 正義
(せいぎ justice)
- 正義の二原理
(せいぎのにげんり the two principles of justice)
- 清教徒革命
(せいきょうとかくめい Puritan Revolution)
- 制裁
(せいさい sanction)
→サンクション
- 政治哲学
(せいじてつがく political philosophy)
- 生態学的全体論
(せいたいがくてきぜんたいろん ecological holism)
- 正当化
(せいとうか justification)
→説明の項を参照せよ。
- 生得観念説
(せいとくかんねんせつ the theory of innate ideas)
- 生物学的世界観
(せいぶつがくてきせかいかん the biological view of the world)
- 生物平等主義
(せいぶつびょうどうしゅぎ biotic egalitarianism)
- 生命中心倫理
(せいめいちゅうしんてきりんり life-centered ethic)
- 世界精神
(せかいせいしん Weltgeist)
- 説明
(せつめい explanation)
- ゼノン
(ぜのん Zeno)
- ゼノンのパラドックス
- 善
(ぜん good)
- 善悪無記
(ぜんあくむき indifference)
- 善意
(ぜんい benevolence)
- 前件肯定
(ぜんけんこうてい modus ponens)
- 前件否定の誤り
(ぜんけんひていのあやまり denying the antecedent)
→後件肯定を見よ。
- 選好
(せんこう preference)
- 選好功利主義
(せんこうこうりしゅぎ preference utilitarianism)
- 全称量化子
(ぜんしょうりょうかし universal quantifier)
- センス・データ
(せんすでーた sense-data)
- セント・アンドルーズ大学
(せんとあんどるーずだいがく the University of St. Andrews)
- 善に対する正の優越
(ぜんにたいするせいのゆうえつ the priority of the right over the good)
- 善の構想
(ぜんのこうそう conception of the good)
- 先例拘束力の原則
(せんれいこうそくりょくのげんそく stare decisis)
ソ
- 想起説
(そうきせつ anamnesis)
- 総合判断
(そうごうはんだん synthetic judgment)
- 相対主義
(そうたいしゅぎ relativism)
- 総督邸の功利主義
(そうとくていのこうりしゅぎ Government House utilitarianism)
- 疎外
(そがい alienation)
- 即自存在
(そくじそんざい being in itself)
- ソクラテス
(そくらてす Socrates)
- 尊厳
(そんげん dignity)
- 存在論
(そんざいろん ontology)
- 存在量化子
(そんざいりょうかし existential quantifier)
タ
- ダーウィン
(だーうぃん Darwin, Charles Robert)
- 「第三の人間」論法
(だいさんのにんげんろんぽう Third Man Argument)
- 対自存在
(たいじそんざい being for itself)
→即自存在を見よ。
- 対人論法
(たいじんろんぽう ad hominem)
- 対話
(たいわ dialogue)
- 多元主義
(たげんしゅぎ pluralism)
- 他者愛
(たしゃあい benevolenve)
→善意
- 多数決原理
(たすうけつげんり majority rule)
- 多数者の専制
(たすうしゃのせんせい the tyranny of the majority)
- ただ乗り
(ただのり free rider)
- 妥当性
(だとうせい validity)
- 田中美知太郎
(たなかみちたろう Tanaka, Michitaro)
- ダブル・イフェクト
(だぶるいふぇくと [the principle/doctrine of] double effect)
- ダブル・スタンダード
(だぶるすたんだーど double standard)
- タレス
(たれす Thales)
チ
- 知識
(ちしき knowledge)
- チャールズ1世
(ちゃーるずいっせい Charles I)
- 直観
(ちょっかん intuition)
- 直観主義
(ちょっかんしゅぎ intuitionism)
ツ
テ
- 定義
(ていぎ definition)
- 定言命法
(ていげんめいほう categorical imperative)
- ディレンマ
(でぃれんま dilemma)
- デカルト
(でかると Descartes, Rene')
- 哲学
(てつがく philosophy)
- 手続的正義
(てつづきてきせいぎ procedural justice)
ト
- 投影説
(とうえいせつ projectivism)
- 動機
(どうき motive)
- 動機付け
(どうきづけ motivation)
動機の項を見よ。
- 道具的価値
(どうぐてきかち instrumental value)
内在的価値の項を見よ。
- 道徳
(どうとく morality, morals)
- 道徳感覚説
(どうとくかんかくせつ moral sense theory)
- 『道徳感情論』
→アダム・スミス
- 道徳的危険 (モラル・ハザード)
(どうとくてききけん moral hazard)
- 道徳的権利
(どうとくてきけんり moral rights)
- 道徳的権利の願望説
(どうとくてきけんりのがんぼうせつ the optative theory of rights)
- 道徳的聖者
(どうとくてきせいじゃ moral saint)
→モラル・セイントの項を参照せよ。
- 道徳的に有意な違い
(どうとくてきにゆういなちがい morally relevant difference)
- 道徳哲学
(どうとくてつがく moral philosophy)
- 投票のパラドクス
(とうひょうのぱらどくす voting paradox [voters' paradox])
- 動物の解放
(どうぶつのかいほう animal liberation)
→菜食主義の項を参照せよ。
- 動物中心倫理
(どうぶつちゅうしんてきりんり animal-centered ethics)
- トゥールミン
(とぅーるみん Toulmin, Stephen)
- 徳
(とく virtue)
- トクヴィル
(とくう゛ぃる Tocqueville, Alexis de)
- 読書
(どくしょ reading)
- 内在主義
(ないざいしゅぎ internalism)
- 内在的価値
(ないざいてきかち intrinsic value)
- 内省
(ないせい reflection)
- ナニー・ステイト
(なにーすていと nanny state)
- ならず者
(ならずもの knave)
→愚か者の項を見よ。
- ニーズ
(にーず needs)
- ニーチェ
(にーちぇ Nietzsche, Frederich Wilhelm)
- ニヒリズム
(にひりずむ nihilism)
- ニュートン
(にゅーとん Newton, Issac)
- 二律排反
(にりつはいはん antinomy)
- 人間中心主義
(にんげんちゅうしんしゅぎ anthropocentrism)
- 認識論
(にんしきろん epistemology, the theory of knowledge)
ヌ
ネ
ノ
- ノイラートの船
(のいらーとのふね Neurath's boat)
- ノージック
(のーじっく Nozick, Robert)
- 野田又夫
(のだまたお Matao, Noda)
ハ
- ハイエク
(はいえく Hayek, Friedrich)
- ハーヴァード大学
(はーう゛ぁーどだいがく Harvard University)
- ハーヴェイ
(はーう゛ぇい Harvey, William)
- バーク
(ばーく Burke, Edmund)
- バークリ [バークレー]
(ばーくり [ばーくれー] Berkeley, George)
- ハーサニー
(はーさにー Harsanyi, John C.)
- H・L・A・ハート
(はーと Hart, H.L.A.)
- 『法の概念』
(ほうのがいねん The Concept of Law)
- ハート・デヴリン論争
(はーとでう゛りんろんそう the Hart-Devlin debate)
→リーガル・モラリズムの項を参照せよ。
- アイザイア・バーリン
(あいざいあばーりん、Berlin, Isaiah)
- パスカル
(ぱすかる Pascal, Blaise)
- パターナリズム
(ぱたーなりずむ paternalism.html)
- ハチソン
(はちそん Hutcheson, Francis)
- 発話内行為
(はつわないこうい illocutionary act)
- 発話媒介行為
(はつわばいかいこうい perlocutionary act)
- ハートリー
(はーとりー Hartley, David)
- バトラー
(ばとらー Butler, Joseph)
- パラドクス
(ぱらどくす paradox)
- パレート最適
(ぱれーとさいてき Pareto optimality)
- 反省
(はんせい reflection)
→内省の項を見よ。
- 反省的均衡
(はんせいてききんこう reflective equilibrium)
- 範疇論
(はんちゅうろん categories)
- 判例法
(はんれいほう common law)
- ピタゴラス
(ぴたごらす Pythagoras)
- 必要条件
(ひつようじょうけん necessary condition)
- 批判
(ひはん criticism)
- 批判道徳
(ひはんどうとく critical morality)
→実定道徳の項を参照せよ。
- 非ユークリッド幾何学
(ひゆーくりっどきかがく non-Euclidean geometry)
- ヒューム
(ひゅーむ Hume, David)
- ヒュームのフォーク
(ひゅーむのふぉーく hume's fork)
- ヒュームの法則
(ひゅーむの法則 hume's law)
- 表現の自由
(ひょうげんのじゆう freedom of expression)
→出版の自由の項を参照せよ。
- 表象
(ひょうしょう representation, presentation)
- 平等
(びょうどう equality)
- 表明説
(ひょうめいせつ expressivism)
- 貧困
(ひんこん poverty)
フ
- フィルマー
(ふぃるまー Filmer, Robert)
- フェミニスト法学
(ふぇみにすとほうがく feminist jurisprudence)
- フェミニズム
(ふぇみにずむ feminism)
- フォン・ノイマン
(ふぉんのいまん von Neumann, John)
- 不完全義務
(ふかんぜんぎむ imperfect duty [obligation])
→完全義務を見よ。
- 不可能
(ふかのう impossible)
- 福利の平等
(ふくりのびょうどう equality of welfare)
- 藤沢令夫
(ふじさわのりお Fujisawa, Norio)
- 普遍化可能性
(ふへんかかのうせい universalizability)
- 普遍論争
(ふへんろんそう the problem of universals)
- プーフェンドルフ
(ぷーふぇんどるふ Pufendorf, Samuel von)
- プライス
(ぷらいす Price, Richard)
- プライバシー
(ぷらいばしー privacy)
- ブラックバーン
(ぶらっくばーん Blackburn, Simon)
- プラトン
(ぷらとん Plato)
- プリチャード
(ぷりちゃーど Prichard, H.A.)
- プリマファキエ
(ぷりまふぁきえ prima facie)
- プロティノス
(ぷろてぃのす Plotinus)
- 分析哲学
(ぶんせきてつがく analytic philosophy)
- 分析判断
(ぶんせきはんだん analytic judgment)
ヘ
- ヘア
(へあ Hare, Richard Mervyn)
- ベイアー
(べいあー Baier, Kurt)
- ヘーゲル
(へーげる Hegel, Georg Wilhelm Friedrich)
- F・ベーコン
(べーこん Bacon, Francis)
- ペイリー
(ぺいりー Paley, William)
- トマス・ペイン
(とますぺいん Paine, Thomas)
- ベッカリーア
(べっかりーあ Beccaria, Cesare Bonesana)
- 弁証法
(べんしょうほう dialectic)
- 弁神論
(べんしんろん theodicy)
- ベンタム
(べんたむ Bentham, Jeremy)
ホ
- ボイル
(ぼいる Boyle, Robert)
- ボイル講義
(ぼいるこうぎ The Boyle Lectures)
- 法
(ほう law)
→法哲学の項を参照。
- 法実証主義
(ほうじっしょうしゅぎ legal positivism)
- 法哲学
(ほうてつがく jurisprudence)
- 報道の自由
(ほうどうのじゆう freedom of the press)
→出版の自由
- ボシュエ
(ぼしゅえ Bossuet, Jacques Be'nigne)
- ポストモダン
(ぽすともだん postmodernism)
- ポスト構造主義
(ぽすとこうぞうしゅぎ post-structuralism)
- ホッブズ
(ほっぶず Hobbes, Thomas)
- ホブハウス
(ほぶはうす Hobhouse, Leonard Trelawny)
- ホモ・エコノミクス
(ほもえこのみくす homo economicus [economic man, market man])
- ヴォルテール
(う゛ぉるてーる Voltaire, Francois-Marie Arouet de)
- ポリアーキー
(ぽりあーきー polyarchy)
- 本質
(ほんしつ essence)
- 本性
(ほんせい nature)
- マキシミン原理
(まきしみんげんり maximin principle)
- ジョン・マクミュレイ
(じょんまくみゅれい Macmurray, John)
- マッキー
(まっきー Mackie, John L.)
- マルクス
(まるくす Marx, Karl Heinrich)
- マルサス
(まるさす Malthus, Thomas Robert)
- マンデヴィル
(まんでう゛ぃる Mandeville, Bernard [de])
ミ
- 見えざる手
(みえざるて invisible hand)
- ミニマックス原理
(みにまっくすげんり minimax principle)
- ジェームズ・ミル
(じぇーむずみる Mill, James)
- ミル
(みる Mill, John Stuart)
- ミルトン
(みるとん Milton, John)
→出版の自由の項を参照。
- 民主主義
(みんしゅしゅぎ democracy)
ム
- ムーア
(むーあ Moore, George Edward)
- 無知のベール
(むちのべーる veil of ignorance)
原初状態を参照せよ。
メ
モ
- 目的
(もくてき end)
→手段と目的の項を見よ。
- 目的因
(もくてきいん final cause)
- 目的論的世界観
(もくてきろんてきせかいかん the teleological view of the world)
- モーゼの十戒
(もーぜのじっかい Ten Commendments, Decalogue)
- 物自体
(ものじたい thing in itself)
- モラル・セイント
(もらるせいんと moral saint)
- モリニュクス問題
(もりにゅくすもんだい Molyneux's problem [Molyneux question])
ヤ
- 夜警国家
(やけいこっか nightwatchman state)
→ナニー・ステイトの項を見よ。
ユ
- 唯心論
(ゆいしんろん spiritualism)
- 唯物論
(ゆいぶつろん materialism)
- 唯名論
(ゆいめいろん nominalism)
ヨ
- 欲求
(よっきゅう desire)
- 予定説
(よていせつ the theory of predestination)
- 四元徳
(よんげんとく the four cardinal virtues)
ラ
- ライプニッツ
(らいぷにっつ Leibniz [Leibnitz], Gottfried Wilhelm von)
- ギルバート・ライル
(ぎるばーとらいる Ryle, Gilbert)
- ラッセル
(らっせる Russell, Bertrand [Arthur William])
- ラファエル
(らふぁえる Raphael, David Daiches)
リ
- トマス・リード
(とますりーど Reid, Thomas)
- リーガル・モラリズム
(りーがるもらりずむ legal moralism)
- 利益
(りえき interest)
- 利己性、利己主義
(りこせい、りこしゅぎ egoism)
- 理神論
(りしんろん deism)
- 理性
(りせい reason)
- 利他性
(りたせい altruism)
- リッチー
(りっちー Ritchie, David George)
- 粒子仮説
(りゅうしかせつ corpuscularism)
- 良心
(りょうしん conscience)
- 両立説
(りょうりつせつ compatibilism)
自由意志の項を参照せよ。
- 理論知
(りろんち theoretical understanding)
- 理論理性
(りろんりせい theoretical reason)
→理論知の項を見よ。
- リバタリアニズム (完全自由主義)
(りばたりあにずむ libertarianism)
- 倫理
(りんり ethics)
道徳、
倫理学の項を参照せよ。
- 倫理学
(りんりがく ethics)
ル
- ルイ14世
(るいじゅうよんせい Louis XIV)
- 類推
(るいすい analogy)
- ルサンチマン
(るさんちまん ressentiment)
- ルソー
(るそー Rousseau, Jean Jacques)
- ルター
(まるてぃん・るたー Luther, Martin)
レ
- レーニン
(れーにん Lenin, Vladimir Ilyich)
- 歴史
(れきし history)
- 歴史法学
(れきしほうがく historical jurisprudence)
ロ
- 労働
(ろうどう work)
- ローカル・ジャスティス
(ろーかるじゃすてぃす local justice)
- W・D・ロス
(ろす Ross, W.D.)
- ロック
(ろっく Locke, John)
- 『人間知性論』
(にんげんちせいろん
An Essay concerning Human Understanding)
- ロマン主義
(ろまんしゅぎ romanticism)
- ロールズ
(ろーるず Rawls, John)
- 論文
(ろんぶん thesis, essay)
- 論理学
(ろんりがく logic)
ワ
アルファベット
- but for conditions
→必要条件を見よ。
- conditio sine qua non
→必要条件を見よ。
- post hoc ergo propter hoc
→誤謬推理を見よ。
生命倫理学の勉強を始めたので、調子に乗って
「生命倫理学用語集」
というのも作り始めました。そちらの方も覗いてみてください。
「権利論用語集」
というのも作りました。08/20/99
だんだん多くなってきて、調べたい語にたどりつくのが面倒になってきました。
すべての項目にひらがな表記をつけてありますので、
ページ内の検索の機能を用い、調べたい語をひらがなで検索するとよいでしょう。
11/17/99
ファイルが大きくなりすぎたので、
思い切って各項目ごとにページを作りました。
28/Jan/2000
KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Nov 14 13:10:15 JST 2022