(ほもえこのみくす homo economicus [economic man, market man])
A prominent concept in economics is that of homo economicus, an individual who, single-mindedly and rationally, seeks optimally to satisfy his preferences. Such imaginary creatures are not good approximations of persons in the real world. But, as various studies have shown, they do approximate pretty well the kind of people we find in business schools and economics departments -- pepole who cannot comprehend how it could possibly make sense to tip a waiter in a place one does not intend to revisit.
---Thomas Pogge
古典的な近代経済学理論で前提されている人間像。経済人。 このような経済学理論では、 人間は、 自分の効用を最大化すべく合理的に行為する存在と 考えられ、その行動パターンを前提にして理論が組み立てられる。
この人間像は--とくにマルクス経済学の人々によって-- 偏狭な人間理解に基づくと批判される。 たとえば本家のマルクスはこのように行動するのは イギリスのブルジョワ階級の人間だけだと痛烈に批判した。
マルクス主義者ではないが、 センもこの人間像を「合理的な愚か者」と呼び、 現行の経済学を乗り越えるためには批判されなければならない仮定であると 考えた。
14/Nov/2005
上の引用は以下の著作から。