(よんげんとく the four cardinal virtues)
ギリシア一般、とくにプラトンの徳の説明における、 主要な徳四つ(知恵、勇気、節制、正義)を四元徳と呼ぶ。
もともと`cardinal virtues'という言葉は、 聖アンブロシウス(340-397年頃)が造った言葉であるらしい。 もちろん、`cardinal'は「主要な」「枢要な」という意味だから 「四元」と訳すのは意訳であり、 中世においては`cardinal virtues'は七つであった (上の四つに加え、信仰、希望、愛)。
徳一般について、さらに詳しくは徳の項を参照せよ。 (29/Jan/2000)
参考文献: William L. Reese, Dictionary of Philosophy and Religion, Humanity Books, 1999.