(うぇーばー Weber, Max)
国家とは、ある一定の領域の内部で…正当な物理的暴力行使の独占を (実効的に)要求する人間共同体である。
---ウェーバー
ドイツの偉い社会学者(1864-1920)。 マルクスの資本主義批判に応えて資本主義の擁護を 行なった人。 主著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1902)など。
マルクスの考えでは、社会の経済構造が上部構造である文化を決定する。 これに対しウェーバーは、 西洋の資本主義の発展におけるプロテスタント倫理(勤労や倹約を奨励)や 法整備の役割に注目し、経済発展に対する文化的・政治的な影響を強調した。
また、マルクスは法や政府は支配階級が労働階級を抑圧するための道具として捉えた。 ウェーバーはこれに対して、 法や政府は市民の盲目的服従ではなく自発的受容を求めるものとして、 法や政府の正当性や権威について考察した。
02/Aug/2001
上の引用は以下の著作から。