資源の平等

(しげんのびょうどう equality of resources)


ドゥオーキンの用語。資源とは、 各人が自分なりの善の構想 (人生設計)にしたがって生きるのに必要な手段のこと。 お金や才能などが資源に数えいれられる。

この語の対義語は福利(welfare, 幸福)で、 ドゥオーキンは福利のレベルを平等にするのに反対し、 (仮説的なオークションと保険を通じた)資源の平等を主張する。

資源は、 ロールズ基本財に 相当するが、どのていど違いがあるのかは不明。 このように哲学者ごとに違う言葉づかいをするのは、 各人の考えが微妙に異なるから仕方ないとはいえ、 初心者を混乱させるのでなるべく控えてもらいたいものである。

福利の平等の項も参照せよ。

21/Apr/2001


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sun Jun 11 03:34:26 2000