フェミニスト法学

(ふぇみにすとほうがく feminist jurisprudence)


フェミニズムの立場から、 今日の法の実践と法理論を批判する立場。 要するにマルクスにおいては搾取する階級はブルジョワで 搾取される階級はプロレタリアートだったのが、 それぞれ男性と女性に入れかわり、 法は男性が女性を支配するための装置だ、というもの。

「搾取されている」という意識を高めた女性たちが女性革命が起こし、 みんなが女性になって平等になる、 というマルクス主義的な筋書きはないものの、 法が持つ男性優位主義的な要素を排除するという目標を持つ。

フェミニズム法学の主な思想家はアン・スケールズやキャサリン・マッキノンなど。

マルクス法学の項も参照せよ。

06/Aug/2001; 08/Aug/2001


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Jan 28 06:21:38 JST 2000