作用因

(さよういん efficient cause)


アリストテレスが唱えた四原因の一つ。 動力因、起動因とも言う。 結果を生み出す働きをするもののことで、 要するに今日われわれが通常使う場合の「原因」である。 よく使われる例で言うと、 「家が建つ」という結果に対して、 「大工が汗水を垂らして働く」 というのが作用因である。

ちなみに、残りの三つは、質料因material cause (材料のこと)、 形相因formal cause (姿形のこと)、 目的因である。 (05/12/99)


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Jan 28 04:27:04 JST 2000