(すーぱーえろげーしょん supererogation)
義務とされている以上の善い行ないをすること。 「責務を超える善行」「余徳」「超義務」などと訳される。 某教授が 「日本で編集されたすべての哲学事典、 倫理学事典のたぐいで、この「スーパーエロゲーション」 に該当する言葉は欠落している」と書かれているので (加藤尚武、『脳死・クローン・遺伝子治療』、PHP新書、1999年、43頁)、 この項をもうけておいた。 (09/01/99)
不完全義務とスーパーエロゲーションの区別については、 M・シューメイカー、『愛と正義の構造』、加藤尚武・松川俊夫訳、 晃洋書房、2001年の第四章を参照せよ。
モラルセイントの項も参照せよ。