(だぶるいふぇくと [the principle/doctrine of] double effect)
二重結果論ともいう。 ある行為の帰結を 意図(intention)された帰結と予見(foresight)される帰結とに区別し、 行為者が責任を持つのは、前者の意図された帰結のみであり、 いわば副作用とも言える予見された帰結ついては責任が問われないとする説。 つまり「わかってたけどわざとやったのではないこと」 については責任を問われないわけである。
この説に従うと、たとえば、 戦争を終結することを意図して敵国の都市にミサイルを落としたとしても、 市民を殺傷したことには責任が問われないことになる。 また、カトリックでは人工妊娠中絶が禁止されているが、 子宮ガンにかかっている妊婦の子宮を摘出されることは許されることになる (実際、そうらしい)。 (07/10/99)