(ぎりがん Gilligan, Carol)
ハーバード大学の教授。教育心理学者。
一般に女性は男性よりも低い道徳発達段階にあるという結論をもたらす コールバーグの道徳発達理論に疑問を抱き、 『もう一つの声』(In A Different Voice, 1982)において、 男性の「正義の倫理」と女性の「ケアの倫理」を対置し、 自律や抽象的原則を重視する男性的思考と、 個別性や関係性を重んじる女性的思考は、優劣の付けられるものではなく、 互いに補足的なものだと論じ、 とりわけその後のフェミニズムに大きな影響を与えた。
13/Aug/2004