(べいあー Baier, Kurt)
オーストリア生まれの道徳哲学者(1917-)。 オックスフォードでトゥールミンの教えを受け、 良い理由アプローチを引き継ぐ。
トゥールミンが「なぜわれわれは道徳的であるべきか」という問いに対して答えを 与えなかったのに対して、 ベイアーは自己利益(利己的理由)に従うよりも道徳(道徳的理由)に従う方が 優れているということを示そうとする。が、その試みは現在まで続いているようだが、 まだうまく示せていないようだ。まあ、シジウィックも この問題はうまく解決できなかったぐらいだから、そう簡単には行かないのだろう。 主著はThe Moral Poitnt of View (1958)。
22/Nov/2008