サミュエル・クラーク

(さみゅえるくらーく Clarke, Samuel)


英国の思想家、牧師 (1675-1729)。 ニュートンの科学と神学および道徳を 調和させようと努力した人。 二年連続のボイル講義(1704, 1705)で名を成す。 かなり名声のある牧師だったが、 アリウス主義(キリストは神だけど創造されたものであるという立場) の嫌疑をかけられたためにカンタベリ大司教になりそこねる。 有名なライプニッツ-クラーク論争においては、 ニュートンの手先として働く。 主著A Demonstration of the Being and Attributes of GodA Discourse concerning the Unchangeable Obligations of Natural Religion, and the Truth and Certainty of the Christian Revelation。 かなりのラテン語の使い手だったらしく、翻訳もいくつかある。 (ニュートンの『光学』をラテン語に訳したりもしてるらしい) 詳しい思想についてはまた今度。 (07/06/99)


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Jan 28 03:30:58 JST 2000