(そくらてす Socrates)
"the life that is unexamined is not worth living."
---Socrates, in Apology
If we refrain from questioning the status quo, it is [...] primarily because we associate what is popular with what is right. The sandalless philosopher raised a plethora of questions to determine whether what was popular happened to make any sense.
---Alain de Botton, The Consolations of Philosophy,
Penguin Books, 2000, p. 16.プラトンの対話篇に、 あれほどみごとに例証されているソクラテス式弁証法は(…)本質的には、 哲学や人生の重大な問題についての反論法的な討論だった。 そしてそれのめざすところは、このうえない巧みさで、 一般に認められている月並みな意見をうのみにしていたあらゆる人に対して、 彼がその問題を理解していないことを--彼が自分の口にしている教義に、 まだなんらの明確な意味を与えていないことを、さとらせることであった。 そして、いったん彼が自分の無知に気がつくようになると、 教義の意味と根拠との双方の明確な理解にもとづく、 確固とした信念をもつことができるようにしてやることをめざしていた。
---J・S・ミル
僅かな例外を除けば、かれらは書物を書かなかった。 かれらは賢者であって、文字は精神が与えるいのちの(すべてではないにしても) 多くを殺してしまうことを知っていた。 かれらが使うことのできた唯一の言語は不可避的に誤解にさらされていた。 新たな真理の領域を、使い古されて輪郭のすりきれた言葉のなかで告知するのは きわめて困難である。
---F.M. コーンフォード
ソクラテス: それなら、わたしは、どんな種類の人間だというのでしょうか。わたしは、自 分の言うことになにか間違いがあれば、喜んで論駁され、他人の言うことにな にか間違いがあれば、喜んで論駁するような人間です。しかも、論駁するより も、されるほうが不愉快だなどとは、けっして思わない人間なのです。じっさ い、わたしは、論駁されるほうがよいことなのだとと思っています。なぜって、 自分自身が最大の悪から解放されるほうが、他人を解放してやるよりも、よい ことですからね。じっさい、わたしは、いまわたしたちが議論している問題に ついて間違った考えを抱くことくらい、人間にとって大きな悪はないと思って いるのです。
---ソクラテス
われわれとしては、どこへでも議論が風のようにぼくたちを運んで行くほうへと、進んで行かなければならない。
---ソクラテス
プラトンの師匠。
何にも知らないふりして、 みなに「正義」や「敬虔」 などの一般的概念の定義をせまった偉い人。 (08/04/99 追記)
上の引用は以下の著作から。