(あぽすてりおり a posteriori)
「アポステリオリな知識」とは、 「経験を通じて得られた知識」のこと。
経験を通じて得られる知識は、 総じて100%確実な知識とはみなされない。 たとえば、これまでに99回黒いカラスを見て、 「カラスはみな黒い」と推論したとしても、 世の中なにがあるかわかったものではないから、 100回目に見るカラスが白い可能性は否定できない。 同様に、「あそこの料理屋はいつもおいしい」 「彼の冗談はいつもおもしろい」 というような発言も、 ときには事実によってひっくり返されることがある。
というわけで、 アポステリオリな知識をアプリオリな知識より格下とみなす人もいるらしい。 アプリオリの項を参照せよ。
(12/Jan/2001追記)