10000時間と10000日。
先日村井先生始め各施設の先生方の多大なるご協力の下で懸案であったオンライン合同カンファランスを開催することができました。様々な意見を諸処から聞くことができ、極めて刺激的なカンファランスであったと思います。
是非今後も継続していっていただきたいと思います。
「自由な意見交換と、真摯に人の意見を聴くこと」をスローガンにカンファランスをさらに発展できるとよいと思います。
さてその際にミニレクチャーをさせていただきましたが、米国の脳神経外科学会の紹介もいたしました。その中で
10000 Hours
10000 Days
というHernesmieni先生のスライドをお見せしました。
脳外科の技術を習得するためには10000時間の練習が必要であり
一人前の(自分が誇れる)脳外科医になるには10000日の修練が必要である
というような内容です。同様なことはピアニストやバイオリニストの養成の際にも良く言われます。
一日3時間休み無く練習して10年間かかることになります。一方で集中して毎日10時間練習すると3年足らずでその域に達することができます。
また熟練脳外科医の域に達するには27年かかるということです。ここで、脳外科医には練習や修練でえられる技術以外に経験と知識の蓄積が重要であるとわかります。
学成りがたしと思われるかもしれないし、一方では、それだけ脳神経外科の領域は深いということが言えるでしょう。また技術だけであれば、練習すればするほどその上達は早いこともわかっていただけると思います。
時間を有効に使いましょう。その上で、息の長い脳神経外科医生活を楽しんで欲しいと思います。