森田明夫のやってきたこと 1982〜2023

背中を見せ、背中を押してくれた恩師

株式会社メドレー 取締役医師

豊田 剛一郎先生

私の医師人生で三つの大きなターニングポイントがありました。
医局に入らなかったこと、専門医を取る前にアメリカ留学をしたこと、最後は、医療現場を早々に離れたことです。これらの決断の全てにおいて暖かく背中を押してくれたのが森田先生でした。

初期研修2年目(2010年)のとき、留学のタイミングや医局に入るべきか等、後期研修についての悩みを相談した際の森田先生からの返信メールです。

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先生のように、自らの将来について真剣に考え、そして夢をもっているひとが、脳神経外科を目指してくれて心強い限りです。
先生の質問についてですが、人それぞれの生きている時代またその人の適性などがありなかなか自分の経験と照らし合わせてどうすればいいだろうというわけにはいきません。

まず何のために海外に行きたいのか?をよく考えて、そのことを目標にしないでください。「世界を舞台にする。。。。」

目的には我々の相手すなわち患者さんのことがあり、患者さんを救える手段、技術、知識、そしてそれをさらに発展させる力をもつためにより経験を積み、より良い師と出会い、そして自分を磨くこと。それを目的とするのがよいと思います。
多分それを根底の目標としていきると、時間とかタイミングとかあまり問題にはならないのではないかと思います。
初志貫徹。
それには回り道もむだにならないし、それは実際には自分の人生ではそのときそのときを一生懸命生きていれば、自分のためになる荷であると思えてくると思います。

自分ですべてを見通せる人生よりも後になにがくるかわからないわくわくする人生のほうがいいと思いませんか?
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医療への向き合い方と人柄、そして好奇心を大切に道を切り拓く生き方がメールから伝わり、森田先生に師事したいと後期研修でお世話になることに決めました。

森田先生、この度はご退官おめでとうございます。そして大変にお疲れさまでした。先生と出会えたことは、自分の人生においてとても意味を持っています。生意気で扱いに困ったことも多々あったかと思いますが暖かくご指導頂き、本当にありがとうございました。きっとこれからまた始まるであろう、先生の新たなチャレンジを、教え子の一人として楽しみに応援させていただきます!