森田先生 ご退官によせて
日本医科大学 千葉北総病院 脳神経外科
井手口 稔先生
自分は、平成19年3月に横浜市立大学を卒業後、大学をはなれてNTT東日本関東病院という五反田の病院で初期研修医となりました。森田先生にはじめてお逢いしたのは、初期研修1年目の脳卒中センターのレジデントの時だったと記憶しております。毎朝、森田部長の目の前にすわり、入院患者数十人のプレゼンをした日々は、研修医としてのはじめての試練でした。
その後、森田先生のもとで後期研修医としてしばらく師事させていただきました。後期研修医時代から血管内治療に興味はもっていたものの、当時はなかなか血管内手術にふれあうチャンスもない状況でした。3か月ほど網走脳神経外科病院に研修にいかせていただいた際には、完全に心移りして、血管内治療はやめて谷川先生のもとで勉強したいと森田先生に願い出たこともありました。この時は森田先生に諭され、さらに大阪の国立循環器病研究センターに推薦していただき、結局は血管内手術にかかわることとなりました。
大阪での3年の研修後、次を迷っていた時にお声をかけていただいたのも森田先生でした。様々な経緯があり、現在の北総病院に赴任させていただき、早5年となります。
これまでの医師としてのキャリアでもっともながい時間をこの北総病院にてすごさせていただき、今年なんとか学位申請も行うことができました。
思い返せば、森田先生は自分にとっての羅針盤となっていただいていたのだと思っております。今後は森田先生からの御恩にすこしでも報いることができるよう精進を続けてまいりたいと思います。
森田先生、この度はご退官おめでとうございます。今後ともご健康に留意いただき、ますますのご活躍・ご健勝をお祈り申し上げます。
Home Partyにて