森田先生、病院、大学のお仕事、医局運営、研究の推進と、大変お疲れ様でした。私は、2014年に日本医大に赴任しましたので、森田先生とは約8年間のお付き合いとなります。日本医大に赴任する前から、日本医大の脳外科に森田教授ありと存じておりました。森田先生は、日本を代表する世界で有名な教授です。森田先生のNEJMの論文は、あまりにも有名です。どんなすごい先生なんだろと思い日本医大に赴任したのを思い出します。私の専門が、脳卒中でありますので、脳神経外科とは関係が強く、森田先生とお話をする機会が多々ありました。コロナ禍前は、神経内科で、毎朝、8時からカンファレスをやってました。そこに森田先生にも参加いただき、色々、ご意見をいただきすごく勉強になりました。患者の治療方針も、手術をするのかしないのか、生検をするのかしないのか等、森田先生のお陰ですみやかに決まっていました。残念ながらコロナでカンファが中止となりましたが、よいカンファレスの思い出です。コロナが落ち着きましたら、ぜひ、脳外科の先生と一緒にカンファを再開したいものです。昨年、日本医大神経内科の同門会で、森田先生に特別講演をいただきました（写真）。特に、NEJMに掲載されたUCAS-Japanが、いかにして掲載されたかを、若い医師に、熱く語っていただきました。あきらめないことの大事さはよく伝わったと思います。本当にありがとうございました。
さて、森田先生は、多趣味です。グルメなことは皆様がご存じ通りです。東京のおいしいお店をいくつもご紹介いただきまお供させていただきました。アメリカの学会でも、郊外のおいしいお店に連れていってもらいました。また、会食中は、森田先生の表情が一変し、相狂わしい表情にかわります。大学では、決して見ない顔です。お酒についても詳しい。特に、ワインはうるさいです。また、日本各地においしいお店をご存じで、紹介してもらえます。また、備前焼の陶芸の趣味もあります。私も以前、岡山にいたので、備前焼きのぐい飲みを集めることが趣味ですが、森田先生は、なんと、備前焼きの陶芸を作成することが趣味です。時々、岡山に出向いて、陶芸を作成していると聞いてます。すごいです。また、先日、退官されたら、四国のお遍路に行かれると聞いて驚きました。天才は、凡人と大きく違うと実感させられます。
森田先生のような教授は、今後、100年、現れないと思います。私も、脳神経内科もご指導をいただき、なんとかやって来れましたのも森田先生のお陰です。退官されても、日本、世界、日本医大のために、色々尽力を尽くされるかと思いますが、今後も、よろしくご指導・ご鞭撻よろしくお願いします。時には、一緒においしものを食べに行きましょう。よろしくお願いいたします。

日本医大脳神経内科同門会　令和4年10月1日　上野精養軒