□様々な痛み | -筋骨格系の痛み- | │筋痛-2│→1 |
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必須の基準
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Essential Criteria
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確認すべき観察ポイント
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Confirmatory Observations
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索状硬結 taut band | |||||||||||
圧痛点 tender point ←→腹痛の圧痛/神経痛の圧痛(ヴァレーの圧痛点)/瘀血の圧痛点 | |||||||||||
トリガーポイント Trigger points: TrPs=発痛点 ←→トリガーポイント療法/ハイドロリリース →参考 trigger=引き金 Trigger points:痛みの引き金となる部位、発痛点
[トリガーポイントの治療] 参考
[トリガーポイントの成因] →参考1/2 ◯「エネルギー危機説 The energy crisis theory」
◯「運動終板説 Motor Endplate Hypothesis」
↑ ◯「エネルギー危機説と運動終板説を統合した統合仮説 Simons' Integrated Hypothesis of Trigger Point Formation」
◯トリガーポイントは、痛覚受容器(ポリモーダル受容器)の過敏化が生じている部位。過敏化をもたらす内因性物質としては、ブラジキニン、プロスタグランジン、ロイコトリエン、アデノシン、セロトニン、K+など。 | |||||||||||
関連痛 ←→関連痛
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局所単収縮反応 local twitch response: LTR
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筋の短縮時痛と筋力低下および可動域制限 Range of motion(ROM)
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自律神経反応亢進部位 ←→自律神経 |
「fibromyalgia」=「fibro (=connective tissue fibers)」+「my (=muscle)」+「algia (=pain)」 | |
1800年代 の初頭 | 内科医は、疲労、こり、痛みと睡眠障害を伴う疾患を「muscular rheumatism」と呼んでいた。 |
1816年 | William Balfour(Edinburgh大学の外科医)が身体の広範囲に及ぶ筋肉痛を「pain fibrosistitis」として記載した。1824年に圧痛点について記載した。 |
1840年 | Jean Baptiste Bouillaud(ブイヨー、 P 1796〜1891, パリのシャリテ病院の臨床教授)が「rheumatic fever」と「muscular rheumatism」を明確に区別した。 |
1843年 | Robert Froriep(P 1804〜1861, ベルリンの内科医)が、初めてfibromyalgiaの症状を記載した(彼はmuskelschwiele or muscle callusesと呼んでいた。)。リウマチ様患者の筋肉中にひも状 cordに触れる圧痛部位を記載した。(Froriep R, On the Therapeutic Application of Electro-Magnetism in the Treatment of Rheumatic and Paralytic Affections, Translated by Lawrence RM, London, Henry Renshaw, 1850) |
1880年 | アメリカの心理学者が疲労と広範囲に広がる痛みと心理学的な障害を伴う症例を集め、「neurasthenia」と呼んだ。 |
1904年 | Ralph Stockman(P 1861〜1946, Glasgow大学の病理学者)は、繊維状の筋内の膜(fibrous, intra-muscular septa)の生検から筋内の結節に炎症による変化を見つけた。 |
1904年 | Sir William Richard Gowers(P 1845〜1915, イギリスの神経学者、病理学者、ロンドン大学の教授)は局所の圧痛と触診で触れるしこりのある「muscular rheumatism」を記載し、「結合組織炎 fibrositis」という用語を使った。過敏点=トリガーポイントが存在することを発表した。 |
1976年 | Philip Kahler Hench(1930/9/19〜 Phillip Henchの息子)らが「fibromyalgia」 ("-algia" meaning pain in fibrous tissue) という用語を初めて使った。[1/2] |
1983年 | Muhammad B. Yunus(P バングラディッシュ、Illinois大学リウマチ学の教授)が統一した分類を作ることを提唱し、初めて診断基準を作った。(Yunus, Fibromyalgia Syndrome: A Need for Uniform Classification, (Editorial) J. Rheum 10: 1983, 841-844.) |
1990年 | American College of Rheumatology: ACR アメリカリウマチ学会が分類基準を作成し(Wolfe et al.)、FMSの一般的な診断基準とされるようになった。この診断基準をThe American Medical Associationが1987年に受理し、WHOも1992年に受理した。 |
2003年 | 厚生労働省の線維筋痛症に関する調査研究事業が開始され、疫学調査が行われた。 参考1 |
2009年 | 4月1日に聖マリアンナ医科大学西岡久寿樹教授を理事長とし「日本線維筋痛症学会」が立ちあげられ、10月11日に大阪商工会議所国際会議ホールで、第1回日本線維筋痛症学会が開催された。 |
2012年 | 6月22日 リリカ(プレガバリン)の適応に「線維筋痛症に伴う疼痛」が追加された。 |
2016年 | IASPのタスクフォースが開発した新しい慢性疼痛の分類(慢性疼痛ーICD-11)の「MG30.01慢性広汎性疼痛>慢性一次性疼痛(MG30.0)」に線維筋痛症(MG30.01a)を含めた。 →ICD-11は2019年5月25日に承認され、2022年1月1日に発効される。 |
2017年 | IASPが慢性疼痛の第3の機構分類として採用したnociplastic painに線維筋痛症が含まれている。 |
2017年 | 9月 Lady Gagaが線維筋痛症により、活動停止を表明した。 |
[American College of Rheumatologyの診断基準]
18箇所の圧痛点
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線維筋痛症質問票:JFIQ 参考1
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Frederick Wolfe(1990)らは、「The Three Graces 三美神」に圧痛点の位置を書き入れている。 参考1/2/jpg
ローマ神話に登場する女神、ゼウスとエウリュノメの間に生まれた三人姉妹。 左端:エウプロシュネ(歓喜・祝祭)、官能的な「愛欲 amor」の化身 中央:タレイア(花のさかり・喜び)、「純潔 castitas」の化身 右端:アグライア(光輝)、「美 pulchritude」の化身 Santi Raphael(1503-1504. Conde Museum) Peter Paul Rubens(1636-1638, Museo del Prado) Baron Jean-Baptiste Regnault(1793, Louvre Museum, Paris) |
┏→徐波睡眠障害=寝不足になる | |
脳内セロトニン減少 | ╋→下行性疼痛抑制系の機能低下 |
┗→CRH分泌低下→ACTH分泌低下→コルチゾール分泌低下 |
○緊張性筋炎症候群 myofascial pain syndrome: TMS ←1/2/3/
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