□鎮痛法 | │東洋医学-1物理療法│ ←→統合医療 |
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足三里 Zusanli (ST36) |
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合谷 Hegu (LI4) |
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內關 Neiguan (PC6) |
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三陰交 Sanyinjiao (SP6) |
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腎兪 Shenshu (BL23) |
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命門 Ming mong (GV4) |
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1973年 4月 | Sven Andersson(P 1927〜2007, Göteborgの教授)のグループが西洋医学会で初めて鍼鎮痛の効果の定量的研究の論文を出した。四白 sibaiへの鍼刺激で徐々に歯痛に対する閾値を上昇させ、鍼刺激停止後も効果が残存した。上顎と下顎では効果の差はなく、鍼と銀板を用いた刺激でも効果に差が見られなかった。さらに合谷 Heguをプロカインで局所麻酔すると鍼刺激による痛覚上昇効果が消失することも示され、鍼の神経節を初めて科学的に示した。(Sven A. Andersson, Ericson T, Holmgren E, Lindqvist G 1973 Electro-acupuncture. Effect on pain threshold measured with electrical stimulation of teeth. Brain Research 63:393-396.[PubMed]) |
1974年 | David Mayerらは合谷 Hegu刺激で、歯痛を緩和でき、この作用はナロキソンで拮抗された。 |
1976年 | Bruce Pomeranz(Toronto大学神経生理学者)らは鍼鎮痛においてモルヒネ様物質の関与を発見 |
1978年 | Kumazawaらは、鍼鎮痛の機序をポリモーダル受容器を入力とするネガティブフィードバック系の賦活であるとする仮説を提唱した。 |
単刺術 | 鍼を目的の組織まで刺入したらば、直ちに抜去する方法。 |
留置術 | 鍼を目的の組織まで刺し、一定時間とどめた後、静かに抜去する方法。 |
雀啄術 | 一定の深さまで刺入した鍼のリューズを持って、雀が餌をつばむ様に上下に動かす方法。 |
旋撚術 | 鍼を左右に回しながら刺入し、目的の深さまで刺入したら、鍼を左右に回転させる方法。 |
回旋術 | 鍼を一方向に回しながら入れ、一方向に回しながら抜去する。 |
間歇術 | 鍼を目的の深さまで刺入し、しばらく留置したあと、少し抜き上げて留置する。 しばらくし、再び最初の深さまで刺入し、留置する。これを反復する。 |
屋漏術 | 刺鍼目的の深さを3等分して、1/3刺入し留置さらに、1/3刺入して留置して、残り1/3を刺入し留置する。 抜鍼のときも、1/3ずつ抜きあげては留置する方法で抜鍼する。 |
振せん術 | 鍼を目的の深さまで刺入し、刺し手でリューズに振せんをかけて、鍼体にそのふるえを伝える術式である。 |
摩擦術 | 鍼を目的の深さまで刺入し、リューズまたは鍼体を刺し手で、摩擦する方法。 |
鍼尖転移法 | 切皮して鍼尖を皮下にとめた状態で、リューズを刺し手で持ち、押し手で刺鍼部の皮膚を上下左右輪状に滑らかに動かして、皮下に掻破様刺激をお与える術である。 |
管散術 | 鍼を用いずに、鍼管のみ皮膚上にあてて、その上端を刺し手で軽く叩打し、刺激を与える。 |
細指術 | 鍼管に鍼を入れて、ポンポンと軽く皮下に入れ、また抜いてまた軽く入れるのを繰り返す。 |
乱鍼術 | 鍼を目的の深さまで刺入し、次で皮下まで抜きあげ、再度速やかに刺入し、あるいはひねる等、数種の手技を混合して行う。 |
随鍼術 | 患者と術者が安静に呼吸をともにし、呼吸を合わせて行う手技である。 呼息時に鍼を刺入し、吸息時には刺入をとめ、これを繰り返しながら、目的の深さまで刺入したら、抜鍼する。 抜鍼も同様に呼吸に合わせて行う。 |
軽打術(示指打法) | 鍼を目的の深さまで刺入してから、再び鍼管をかぶせ、その上端を刺し手の示指で数十回、叩打する。 |
副刺激術 | 刺入した鍼の周囲の皮膚面に、鍼管または指頭で圧迫・叩打・振せんなどを行い、刺激を与える場合や抜鍼しにくいときに行う。 |
内調術 | 刺入をした鍼のリューズまたは鍼体を押し手の母指と示指で軽く保持し、刺し手に鍼管を持って、リュ−ズを叩打し、振動を与える。 |
刺鍼転向法 | 一度刺入した鍼を皮下まで引き上げ、新たに方向を変えて刺入する方法である。 |
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鍼刺激はアデノシン分泌を高め、鍼治療による末梢性鎮痛効果にはA1受容体が関与する。 ←→参考1/2
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有痕灸 | 透熱灸 | 皮膚の上に直接モグサをひねったものである艾しゅを立てて線香で火をつけて焼ききる。艾の大きさは灸法によってさまざまであるが米粒大や半米粒代が基本である。 |
焼灼灸 | 魚の目や胼胝(タコ)など角質化した部位に据える。硬くひねった艾しゅによって角質化した部位を焼き落とす。角質化した部位のため熱さはあまり感じない。 | |
打膿灸 | 大豆大から指頭大の灸を焼ききり、その部位に膏薬を塗って故意に化膿させる。化膿することにより白血球数を増加させて免疫力を高める灸法であるが、大きな灸痕を残すため一部の灸療所で行われるのみになっている。 | |
無痕灸 | 知熱灸 | 米粒大や半米粒大を8分で消す八分灸や大き目の艾をつくり熱感を感じると取る方法がある。 |
隔物灸 | 艾の下に物を置いて伝導熱を伝える灸。下に置くものとしてはしょうがやにんにく、ニラ味噌、塩などがある。下に置く物の薬効成分と温熱刺激を目的とした灸法。 | |
台座灸 | 既製の台座または筒状の空間を作り台座とする隔物灸の一種。せんねん灸やカマヤ灸などの商品名で市販されており一般家庭で一番使われている灸である。 | |
棒灸 | 棒状の灸をそのまま近づけるまたは専用の器具を使って近づける。輻射熱で温める灸。中国で主流の灸法。 | |
灸頭鍼 | 皮膚に鍼を刺鍼してその鍼柄に丸めた灸をつけて火をつける。鍼の刺激と灸の輻射熱を同時に与えることが出来る。 | |
名家灸など | 深谷灸法 | 深谷伊三郎の秘伝の灸として有名な灸法である。灸の8文目あたりが燃えたくらいで竹筒で施灸部を覆う。 |
四畔の灸 | 瘡瘍(おでき)の灸法として使う。瘡の四畔(まわり)に鍼を刺し(水平刺で瘡の中心に向って刺す)又は糸状灸を間隔をおいて周らす方法である | |
点状の灸 | 点状に糸状の細かい艾しゅを経穴に拘らず患部に並べて施灸する施術法 |
水 | AyIII(膀胱)、AxIII(腎) |
木 | AyII(胆)、AxII(肝) |
火 | TyII(三焦)、TyIII(小腸)、TxII(心包)、TxIII(心) |
土 | AyI(胃)、AxI(脾) |
金 | TyI(大腸)、TxI(肺) |
手の陽経 | TyI(大腸), TyII(三焦), TyIII(小腸) |
手の陰経 | TxI(肺), TxII(心包), TxIII(心) |
足の陽経 | AyI(胃), AyII(胆), AyIII(膀胱) |
足の陰経 | AxI(脾), AxII(肝), AxIII(腎) |
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