プラセボ効果 とは?
- 偽薬を処方しても、薬だと信じ込むことによって何らかの改善がみられることを言う。
- この改善は自覚症状にとどまらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。
- プラセボ反応は、期待の実現である。個人は期待を学習する。充分な数の個人が同じ期待を共有すれば、文化となる。
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ノセボ効果 nocebo effect
- 偽薬によって、薬効のある薬に伴われる副作用(有害作用)が現われることをノセボ効果という。
- 副作用があると信じ込むことによって、その副作用がより強く出現するのではないかと言われている。
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- 薬の判定ではなく、痛みの判定にプラセボを使ってはいけない。
- プラセボにも鎮痛効果が認められるので、心因性疼痛の判定にプラセボを使ってはいけない。
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上乗せ試験、アドオン試験 Add-on test
- プラセボ対照群を使用する試験において、一般的な標準治療に、新しい治療又はプラセボがそれぞれ上乗せされる試験法
- 治験を行う際に、被験者には既存の治療薬による標準治療を行いながらさらに、治験薬またはプラセボを追加して評価を行う方法。標準治療を既に受けている患者で実施される、新薬のプラセボ対照試験
- プラセボ対照群の被験者が治療されないという倫理的な問題を解決する為に用いられる。
- このデザインは標準治療が十分には有効でない場合にのみ有益であり、
単なる非劣性ではなく臨床的な結果の改善の証拠を与えるという利点をもっている。
- 臨床試験ではなく、新しい治療薬に変更する場合にも:add-on療法薬
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