□様々な痛み | │腰背部痛 low back pain, lumbago, backache、腰下肢痛│ |
腰痛:人間が2足歩行を始めたときからの宿命的なもの。地面に対して垂直に立った人の背骨は、上半身にかかる重力のすべてを支えている。少し前屈の姿勢をとったり、重い物を持ったときなどにその負担がさらに増加する。重力に耐えきれなくなって、腰痛」が生じる。 |
非特異的腰痛 nonspecific low back pain:nonspecific LBP ←→痛覚変調性疼痛
(鈴木 秀典先生@山口大学田口 敏彦教授整形外科)
|
2004年 ヨーロッパガイドライン 慢性非特異的腰痛管理 参考1/2
Red Flags for Acute Low Back Pain---生物的な要因
同時に予後に影響を与えるイエローフラッグ(心理社会的因子)をチェックする。 関連1 |
脊椎に原因がある腰痛 | 脊椎以外に原因がある腰痛 |
|
|
20〜30歳代では、腰椎椎間板ヘルニアや腰痛症、脊椎分離症が多く、40歳代以降は変形性脊椎症や骨粗鬆症が多くなる。 |
|
|
急性期 | |
慢性期 |
|
筋筋膜性腰痛 | 椎間関節性腰痛 | 椎間板性腰痛 | 前方要素 | 癒着・炎症 | 椎体圧迫骨折 | |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |
トリガーポイント 注射 |
椎間関節ブロック/ 後枝内側枝ブロック |
椎間板造影 ブロック |
神経根ブロック/ DRG P-RF |
硬膜外内視鏡手術 | 経皮的椎体形成術/ Kyphoplasty | |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |||
ボツリヌス療法 | 後枝内側枝 高周波熱凝固法 |
椎間板内加圧注射法/ IDET |
L2神経根ブロック/ SDRG P-RF |
手術適応
| |
減圧術 | 固定術 |
Love法 骨形成的椎弓術 椎弓切除術 椎間板ヘルニア押し出し法 |
PLF mini-ALF DRIBS法 TLIF |
(1)基本:芍薬甘草湯+駆瘀血剤 | ||||
(2)冷え
|
(1)基本:疎経活血湯(利水剤) | ||||
(2)冷え
| ||||
(3)ストレス
|
1911年 | Goldwaithは、初めて椎間関節が腰痛に関与していることを記載した。 |
1933年 | Ghormleyは、腰痛をきたす重要な部位の一つとしての椎間関節の役割を指摘し、「Facet syndrome」という用語を提唱した。 |
1963年 | Carl Hirsch(1913〜1973, Uppsala大学)*らは、高張食塩水を椎間関節領域に注入し、腰痛を引き起こすことを初めて記載した。 |
1976年 | MooneyとRobertsonは、高張食塩水を椎間関節に注入しintra-articular injections、大腿後面に放散痛を持つ腰痛症候群を作成することに成功した。 |
MooneyとShealyは、原発性の腰痛症に対して椎間関節の神経焼灼術を行い著明な炎症の改善を報告した。 |
Norbert Boos [Spine-2000;25:1484-1492, 1995Pubmed]/ Volvo Award
|
神経根症状 radiculopathy |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
椎間板性疼痛 discogenic pain |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
脊髄症状 myelopathy |
|
|
先天性 syplastic:腰仙椎後方要素の先天異常によるもの。
|
狭窄性:本質的異常の原因が椎間関節突起間部 parsにあるもの。
|
変形性:椎間不安定性を基盤として、椎間板や椎間関節の変性が加わり発生したもの。 |
外傷性:pars以外の外傷性骨折が原因で発生したもの。 |
病的:全身的または局所的骨疾患によるもの。 |
医原的:手術後の骨欠損や疲労骨折、椎間板安定性の喪失などによるもの。 |
・分離すべり症
[症状と成因]
| ||||||||
・変形すべり症
[症状] [成因]
[病期]
|
術前因子 |
|
術中因子 |
|
術後因子 | 不安定性や癒着性くも膜炎の発生 |
治療による因子 |
|
手術以外の因子 |
|
その他 |
|
症状の推移 | 原因 |
術直後から症状に変化がない、 あるいは悪化 |
|
術後一時症状は軽快するも、 術後2年以内に術前と同様あるいは新たな腰痛や下肢痛が出現 |
|
術後一時症状は軽快するも、 術後2年以降に術前と同様あるいは新たな腰痛や下肢痛が出現 |
|
Pain Relief |