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Category: Public Relations Committee

Posted on May 13, 2020May 13, 2020

2月11日付 Internist WeeklyからMKSAP Quizを紹介

2月11日付 Internist WeeklyからMKSAP Quizをご紹介いたします。

人工股関節置換術の周術期評価

周術期評価中の52歳女性。彼女は15年前に自動車事故での交通外傷以来、右股関節の骨関節炎を患っており、数ヶ月後に待機的人工股関節置換術を受ける予定である。既往歴に関しては、2型糖尿病以外特記すべきものはない。定期的通院は現在も行われており、最終月経は5週間前であった。内服薬はイブプロフェンとメトホルミンである。
身体学的所見に異常はなく、バイタルサインは正常。右股関節に疼痛と可動域制限を認める。

血液検査所見
ヘモグロビン値 10 g/dL (100 g/L)
平均赤血球容積 (MCV) 81 fL
血小板数 223,000/µL (223 × 109/L)
クレアチニン 1 mg/dL (88.4 µmol/L)
HbA1c 7.5%

次に行う検査として適切なものはどれか?
A. ヘモグロビン電気泳動
B. 鉄関連検査
C. ビタミンB12値
D. これ以上の検査は必要ない

原文・解説はリンクをご覧ください。
http://www.acpinternist.org/weekly/archives/2020/02/11/3.htm

# preoperative anemia

PRC委員 岡島史宜

Posted on May 13, 2020May 13, 2020

2月4日付 Internist WeeklyからMKSAP Quizを紹介

2月4日付 Internist WeeklyからMKSAP Quizをご紹介いたします。

避妊へのアドバイスを受けるための受診 

37歳の女性が避妊へのアドバイスを求めて受診している。患者は既婚で、1歳の子供がいる。患者によると、この子供の妊娠は、以前処方されていた避妊薬の内服を頻繁に忘れたことによる「予定外」とのことである。月経は再開し定期的に認めているが、症状がひどく、その意味では患者にとって悩ましいものとなっている。既往歴に特記すべきものはない。患者は毎晩グラス1杯のワインを飲み、毎日1箱のたばこを喫煙している。他に健康上の問題はなく、内服薬もない。

本日施行した妊娠検査の結果は陰性であった。

患者は禁煙への簡単な介入を受けている。今は喫煙をやめる心づもりはないが、将来的には再び禁煙を考えたいとのことである。

この患者に最も適切な、女性向け避妊選択肢は次の内どれか。

A.エストロゲン・プロゲステロン配合経口避妊薬 
B.エストロゲン・プロゲステロン膣内避妊リング 
C.プロゲステロン含有子宮内避妊具
D.プロゲステロン単剤(“ミニ” ピル)

原文・解説はリンクをご覧ください。
https://acpinternist.org/weekly/archives/2020/02/04/3.htm
# contraceptive
PRC委員 安尾和裕

Posted on May 13, 2020May 13, 2020

1月28日付のInternist Weekly よりMKSAP Quizの紹介

1月28日付のInternist Weekly よりMKSAP Quizのご紹介です。
MKSAP Quiz: 6-month history of loose stools, bloating, weight loss

6か月持続する軟便、腹部膨満感、体重減少

32歳の女性は、6ヶ月持続する軟便、腹部膨満、および3.2 kg(7ポンド)の体重減少で診察を受けた。それ以外に特記すべき事項はない。 彼女の兄弟は1型糖尿病であり、母親は自己免疫性甲状腺疾患である。 彼女は他の症状の訴えもなく、投薬もない。

身体診察で、バイタルサインおよびその他の所見は正常。 BMIは19。

臨床検査:
ヘモグロビン11.0 g / dL(110 g / L)
アラニンアミノトランスフェラーゼ60 U / L
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ42 U / L
総ビリルビン0.9 mg / dL(15.4 µmol / L)
フェリチン6 ng / mL(6 µg / L)
次に実行する最も適切な検査は次のうちどれですか?

A.抗グリアジンIgA抗体
B.抗サッカロミセスセレビシエIgA抗体
C.抗平滑筋抗体
D.抗組織トランスグルタミナーゼIgA抗体

原文は以下のリンクからご覧頂けます。
http://acpinternist.org/weekly/archives/2020/01/28/3.htm

# celiac disease 

PRC委員  鈴木克典

Posted on May 13, 2020May 13, 2020

Annals on Internal Medicine 11月号から論文を紹介

Bedside Optic Nerve Ultrasonography for Increased Intracranial Pressure

Annals on Internal Medicine 11月号から下記論文を紹介します

Ann Intern Med. 2019;171:896-905.   19 November 2019.

頭蓋内圧亢進を診断するためのベッドサイド視神経超音波検査
システマティックレビューとメタ分析

背景:視神経超音波検査(視神経鞘径測定超音波)は非侵襲的で迅速な頭蓋内圧亢進診断のための検査方法として提案されてきている。

目的:小児と成人の頭蓋内圧亢進診断に対する、視神経超音波検査の正確性を評価する

データソース: 開始から2019年5月までの13のデータベース、参照リスト、会議の議事録

選択された研究: すべての年齢層または参照基準を含む、あらゆる言語で発表された前向き視神経超音波検査の診断精度の研究

データの抽出::3人の審査員が独立してデータを抽出して質の評価を行った。

データの合成:
4551人の患者を含む71の適格な研究のうち、61は成人を含むもので、35はバイアスのリスクが低いと評価された。外傷性脳損傷患者の視神経超音波検査の感度、特異度、陽性尤度比、陰性尤度比はそれぞれ97%(95%CI、92%〜99%)、86%(CI、74%〜93%)、6.93(CI、3.55〜13.54)、および0.04(CI、0.02〜0.10)であった。非外傷性脳損傷患者のそれぞれの推定値は、92%(CI、86%〜96%)、86%(CI、77%〜92%)、6.39(CI、3.77〜10.84)、および0.09(CI、0.05〜0.17)であった。精度の推定値は、患者の年齢、検者の専門性と熟練性、参照基準、超音波検査者の盲検状態、およびカットオフ値によって層別化されると、研究間でも類似していた。超音波検査での視神経鞘径の最適なカットオフ値は5.0 mmであった。

この研究の限界: 小規模な研究、不正確な要約推定値、出版バイアスの可能性、臨床結果への影響の評価が無い、など。

結論::
視神経超音波検査は、頭蓋内圧亢進の診断に役立つ。視神経鞘径が正常であれば 高い感度と低い陰性尤度比で、頭蓋内圧亢進を除外しうる。一方視神経鞘径が増大しる場合、高い特異性と陽性尤度比をもって、頭蓋内圧亢進と追加の確認検査の必要性が示される。

本文は下記リンクから参照できます
https://annals.org/…/bedside-optic-nerve-ultrasonography-di…
PRC委員 山本 智清

Posted on May 13, 2020May 13, 2020

2020年1月7日付のAnnals of Internal Medicineから北米の医療費に関する記事を紹介

2020年1月7日付のAnnals of Internal Medicineから北米の医療費に関する記事を紹介いたします。

————————————————–
米国とカナダにおける2017年の入院費用の比較
背景:単一支払者制度が確立する以前のカナダにおける医療費支払制度、医療費、人口あたりの医療従事者数は米国と似通っていた。1999年までには入院費用が医療歳出に占める割合は米国では31%であるのに対してカナダは16.7%であった。近年これらのコストに関する包括的な分析はなされていない。
目的:保険者及び医療提供者による2017年の総入院費用の定量化
研究デザイン:政府レポート、医療提供者が規制当局に提出した会計報告、医師への調査、医療機関の雇用に関する国勢調査の分析
設定:アメリカ合衆国とカナダ
評価項目:保険間接費即ち病院施設、医師の診察、老人ホーム、在宅医療、ホスピスなどにかかった支出の合計
結果:米国の保険者と医療提供者は入院に際して8120億ドル、即ち人口あたり2497ドル相当(国の医療支出の34.2%)を支出していた。それに対してカナダは人口あたり551ドル(17%)であった。保険間接費は844ドル に対して 146ドル 、入院費用は 933ドル に対して 196ドル、老人ホーム/在宅医療/ホスピスにかかった費用は255ドルに 対して123ドル、そして医師の保険料に関連した費用は465ドルに対して87ドルであった。
限界:歯科診療、薬局、その他の医療提供者の支出は省かれている。2カ国の会計項目は幾分異なっている。また分析方法の変化により1999年以降の入院費用の高騰を過小評価している可能性が高い。
結論:米国とカナダの入院に際する医療費の格差は大きく拡大しており、米国における民間保険に基づいた複数支払者制度が不十分であることを明らかに反映している。米国での医療従事者の高額な人件費、薬価や最先端医療機器の購入費用などが高額な入院費用に密かに組み込まれているのである。
——————————————
論文の全文は以下のリンクからご覧いただけます。
https://annals.org/…/health-care-administrative-costs-unite…

PRC委員 大竹眞央

Posted on May 13, 2020May 13, 2020

ACP internist Weekly DECEMBER 17,2019よりMKSAPクイズを紹介

ACP internist Weekly DECEMBER 17,2019よりMKSAPクイズをご紹介致します。

MKSAP Quiz:Evaluation during a routine examination

59歳男性が定期健診のため受診しています。彼は体調がよく、症状はありません。重要な病歴には高血圧があります。飲酒、喫煙歴はありません。彼は活動的で、週に4回、20分から30分の有酸素運動を行っています。リシノプリルとクロルタリドンを内服しています。

身体所見では、発熱なく、血圧122/74mmHg、脈拍76/分です。心臓の診察では特記すべきことはありません。

血液検査:
総コレステロール 169 mg/dl(4.38mmol/L)
HDL コレステロール 36 mg/dl(0.93mmol/L)
LDL コレステロール 106 mg/dl(2.75mmol/L)
トリグリセライド 135 mg/dl(1.53mmol/L)
次の選択肢の中で最も適切なマネジメントはどれか?

A. 低強度のスタチン治療を始める。
B. 中強度のスタチン治療を始める。
C. 高強度のスタチン治療を始める。
D. 10年間の動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)リスクを計算する。
E. 5年後に血清脂質レベル測定を行う。

正解と解説は、下記のリンクからご覧ください。

http://acpinternist.org/weekly/archives/2019/12/17/3.htm

PRC委員 中田壮一

Posted on February 20, 2020April 30, 2020

ACP日本支部年次総会2020の演題登録開始のお知らせ

ACP会員の皆様、

日頃より大変お世話になっております。Scientific Program Committeeの濱口でございます。

このたびACP日本支部年次総会2020の演題登録開始のご連絡を申し上げます。

来る6月6日(土)、6月7日(日)に京都大学百周年時計台記念館,国際科学イノベーション棟におきまして、『Activate Academic Mind for Busy Clinicians ! 臨床医のアカデミックマインドの活性化』をメインテーマに掲げACP日本支部年次総会2020を開催します。

一般演題の募集を開始いたしました。
・会員・非会員問わずご応募いただけます。
・採択された一般演題は、英語でポスター掲示(ポスターセッションの時間に、日本語でディスカッション[希望者は英語でも可能です]) を行なっていただきます。
・演題査読委員会では参加者の皆様に、年齢や職位にこだわらない安心・安全で建設的なディスカッションを行なっていただけるよう配慮しておりますので、奮ってご応募下さいますようお願いいたします。
・演題登録の締め切りは 『2020年 3月6日(金)18時まで』 です。

応募の詳細につきましては、こちら(↓)

ACP日本支部総会2020ホームページ:http://www.acpjapan.org/acp2020/

一般演題登録ページ: http://www.acpjapan.org/acp2020/kurokawaprize.html

をご覧くださいますようお願い致します。

皆様ふるってご応募お願い申し上げます。

濱口 杉大

福島県立医科大学 総合内科

Posted on February 15, 2020April 30, 2020

Public Relations Committee welcomes new members!

Dear,

I am very pleased to introduce new members of the committee.

Best regards,

PRC chair Yasuo Oshima, MD, PhD, FACP


_03A1640

 

Committee Public Relations Committee
Name Fumitaka Okajima
Degree MD, PhD
Institution Nippon Medical School Chiba Hokusoh
Hospital
Department/Divison Department of Endocrinology
Job title Senior Associate Professor
Message work hard and play hard
Hobby Playing the musical instruments

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Committee PRC
Name Keiichi Moriya
Degree MD, PhD
Institution Shinmatsudo Central General Hospital
Department/Divison Hematology
Job title
Message Vita sine litteris mors est.
Hobby Gardening, breeding killifish

 

Committee PRC
Name Shimpei Mizuki
Degree MD
Institution Akashi Medical Center
Department/Divison General internal medicine
Job title  resident 
Message Gently in Manner, Strongly in Deed
Hobby table game, musical

 

Committee PRC
Name Akihiro Ohmoto
Degree MD, PhD
Institution Cancer Institute Hospital, Japanese Foundation for
Cancer Research
Department/Divison Division of Medical Oncology
Job title Medical staff
Message I would like to make some contribution by keeping
making efforts.
Hobby Travel, reading

 

Committee PRC
Name Kenichi Ikeda
Degree MD
Institution Kagoshima City Hospital
Department/Divison internal medicine
Job title head
Message Don’t put off tomorrow what you can do
today.
Hobby travel

写真_白石

 

Committee PRC
Name Ryuto Shiraishi
Degree MD
Institution Kohnan Hospital
Department/Divison Palliative Medicine
Job title Clinical Fellow
Message A stitch in time saves nine.
Hobby Watching football games、Going to museums

 

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Committee PRC
Name Tetsuro Aita
Degree MD
Institution Fukushima medical university
Department/Divison General Internal Medicine
Job title Teaching / Research Associate
Message If you put your mind to it, you can accomplish
anything.
Hobby Reading
Posted on February 10, 2020April 30, 2020

2020年 Doctor’s Dilemma(臨床研修病院対抗クイズトーナメント)参加チーム募集のお知らせ

Scientific Program Committeeの志水 英明先生より、2020年6月6日・7日のACP日本支部年次総会で開催されるDoctor’s Dilemma(臨床研修病院対抗クイズトーナメント)参加チーム募集 のお知らせです。

日時

2020年6月7日(日)
10:35-11:35 予選  参加チーム数原則上限なし
13:25-14:25 決勝  上位10チーム

会場 京都大学百周年時計台記念館

参加要件

  • ACP会員(Resident/Fellow Member)資格者かつ卒後1-4年目の方(参加申し込み時に必ずしもACP会員である必要はありません)
  • 1チーム2名(混成チームも可能)
  • 同所属原則2チームまで
  • 予選ではインターネットに接続可能なスマートフォンもしくはタブレットを使用しますのでご用意ください

特典

優勝チームは、2021年のACP米国本部年次総会(オーランド,フロリダ)の本戦に日本支部代表として参加できます。

(本戦登録時にACP会員である必要があります)

渡航時にはACP日本支部からのサポートがあります。

参加お申し込み

下記の入力フォームから申し込みください。 締め切り 2020年3月31日(もしくは定員に達した時点)http://www.acpjapan.org/acp2020/dilemma.html

ACP米国本部年次総会では、全米の有名研修病院から予選を勝ち抜いたチームがトーナメント形式で参加するクイズ大会「Doctor’s Dilemma」を開催しています。
本企画は、それに倣ったもので、ACP日本支部2015年次総会から新たに始まりました。
2019年は、全国有名研修病院より34 チーム (1 チーム 2 名) が参加しました。

総合内科、救急、呼吸器、消化器、内分泌、感染症、血液、膠原病、循環器、神経、腎臓の各分野について、ACP米国本部が提供しているMedical Knowledge Self-assessment Program(MKSAP)を利用した問題や、オリジナルの問題が出題されました。

日本支部総会では 全国からの参加をお待ちしています。

ACP日本支部年次総会で優勝し、2021年(4月29~5月1日)にフロリダのオーランドで開かれる本戦に参加しませんか?

現在、続々と各施設からの申し込みをいただいております。ぜひご検討ください。

Posted on June 27, 2019July 7, 2019

Healthcare Reformを考える。

2019年 ACP日本支部講演会 Women’s Committee企画報告

Women’s Committee委員長 山本典子 やまもとクリニック院長 FACP

Women’s Committee 委員長;山本典子 副委員長;川嶋乃里子

メンバー;新井桂子 森島祐子 松本衣里 三木綾子

「Healthcare Reformを考える。」2019年6月9日 日曜日 11時55分より14時 京都大学 時計台百周年記念講堂 国際交流ホール2

 

  • Opening Remarks :川嶋乃里子先生
  • 働きたくなる病院へ:イージェイネット代表 瀧野敏子先生
  • How the maternity leave system works in the US and how to keep work-life balance?:Sapporo Tokusyuukai Hospital Dr.Shadia Constantine
  • 飯塚病院緩和ケア科のダイバーシティマネージメント:飯塚病院緩和ケア科部長 柏木秀行先生
  • 東京女子医大の取り組み、これまでとこれから。学生から再教育、再就職まで生涯にわたる人材育成と働き方改革:東京女子医大成人病センター教授 岩崎直子先生
  • キャリア支援×患者安全=働き方改革 岡山大学の12年の取り組み:岡山大学大学院医歯薬総合研究科 地域医療人材育成講座 片岡仁美先生

まず瀧野先生は NPO法人をつくりホスピレートという病院評価を行うことをなさっています。これを始めたきっかけなどのお話があり、女性医師が働きやすい病院の評価ということで始めたということですが、若い医師たちのワークライフバランスを重視する人が多くなったという変化や女性医師が時短などの条件で入職し働いても、患者さん重視でなく帰るころには患者をみないとか、自分の生活重視に偏り男性医師に迷惑がかかったりするようなことも出てきて、最近は保育所や時短などの条件面だけではなく、医師がモチベーションを高く持って輝けるようにするということを評価にいれていくよう考えているとのことでした。 また女性医師が働きやすいと、女性ナースやスタッフの定着率もよく、良い人材が集まりやすいということです。またそのために患者さんも増え、収入もあがり、病院としても個人としても豊かになる、という効果があるというお話でした。

次にパナマで医学部を卒業されUSで研修を受けられたDr.Shadia Constantineです。3人のお子さんがおられて ご主人が主夫をなさっているということでした。アメリカには法律としての産休はありませんが、大学や大きな病院ネットワークには規定があり、給与をもらいながら平均8週間くらいは産休を取ることが多いということです。ただし産休をとるのは5分の2くらいということでした。USでの比較検討などのペーパーを示していただきました。

3人目は唯一の男性、飯塚病院の柏木秀行先生です。医師でありながらMBAや社会福祉士の資格もお持ちです。最初に柏木先生は、今までの勝ち組思考はもう通用しないと断言されています。科としての理念、ビジョン、ミッションを明らかにしてその実現を追求していくこと、部下をエンゲージメントする、マインドセットを刺激する、Whyの共有などを実行されているということでした。おみこしを5人で担いでいてなんとかなっていたところ、2人がさらに来た。少し楽になったかと思っていた。でもなんだか重いと思ったら、うち2人がぶら下がっていたということがありうるというお話もありました。難しいこともできることから始めていこうということでした。

4人目は東京女子医大の岩崎直子先生です。日本で唯一の女子だけの医学部ですので、大学としての理念や医師になるための意識教育についての話から始まりました。学生のうちから医師としての自覚、ライフサイクルを考えたキャリア形成、離職しても再教育・再就職できるようにということでセンターを立ちあげて応募者の話を聞き、背中を押し、技術の再教育なども行っているとのことでした。印象的だったのは、なぜ医師になりたいのか、医師として働き続ける意思を持つこと、その中で自分が何をやりたいのかなどを学生の間から実習として先輩の姿を見させたり。、同窓生のアンケートをとり現状を把握したりすることを続けておられることです。特に医師になるということについての動機がないとだめだと主張されていました。また働き方改革としては、早く帰ること、当直明けは早く帰って休むことなどを実行されているということでした。

最後は岡山大学の片岡仁美先生でした。12年にわたり岡山大学で医療人キャリアセンターMuskatセンターでの活動をなさっておられます。働き方改革を行おうとすると地方だと人がどんどん増やせない現状なので、今働いている人をこれ以上やめないで、事情があっても働けるというようにすることが必要と考えられたそうです。ですから現在は女性医師だけではなく、男性や子育てだけでなく介護で時間が必要な人も対象にしているそうです。過労や働く時間が長いと診断エラーも増えるので、医師自身もうつや自殺企図など健康を損なわれることもある、でも目の前に患者さんがいれば やらなければいけない、自分たちがやらなければ医療が崩壊する、若手の研修も十分にできないなどの状況の中で、患者安全と地域医療の継続性、医療人の健康とバランスをとることが必要とお話されています。プロジェクトは、家族のサポート、上下の理解、同僚の理解、適切な労働力が大事とのことでした。色々な具体例をお示しいただきましたが、6人目の立場での復帰という言葉が印象的でした。5人の定員でその枠内で復職すると自分ができないことやわからないことが多かったり、時間的に早く帰ったりすると周りに迷惑をかけるということで心苦しくなり続かない。定員の増員ということでの6人目なら、本人も周りも受け入れやすいということです。このような活動で 女性医師も増えると女性医師の専門医志向も上がったということでした。

それぞれの先生のお話は、お立場も違い、視点も違い、なさっていることも違うように思いました。長時間のシンポジウムでしたが、あっという間に時間がたっていました。その根底には今までの認識が通用しなくなってきている。だがなんとかしなければ医療が崩壊する、患者さんが困るようなことを絶対に避けたいという患者さんや医療全体を大切に思う気持ちと意思があるように思いました。女子医大の取り組みにしても、岡山大学の人材センターのお話にしても、長い時間がかかっているようでしたので、仕組みを変えることも難しいことですが、その中でも、人々のマインドセットを変えることが一番難しいことだと思います。でも変えなければいけない時期に来ているということだと私は感じました。そういう意識を持ってまた周りや同じ意識をもつ同僚などと協力して、地道にやれることから行動を起こし、それを広げていくことが大切かと思いました。

素晴らしい内容だったのですが、参加者が少なかったのがとても残念です。ACPでは教育的なセッションが多いので、若い先生方はそちらの方が興味を引くと思われますし、働き方改革は上の人のやることと思っていたりするのかもしれません。ですが社会性を持って働くことは大切ですし、自分さえよければよいという立場ではないはずですので、こういう分野にも興味を持ってもらいたいと思いました。働き方改革は女性だけの問題ではありません。瀧野先生がおっしゃっていたように、女性医師が気持ちよく元気よく働ければ、病院内に良い循環が生まれると思います。しかし女性医師自身もプロフェッショナリズムの意識をきちんともち、患者さんのためということを一番に考えて、時短でも週3回でも、高い医療レベルを提供するべく努力するべきだと思います。私たちの仕事は有難いことに、働きながら学ぶことができます。色々な患者さんを診察し、治療して 症例の経験として、自分のものにすることができます。毎日が勉強です。一つでも多くの知識を得て、早く立派に尊敬される医師になろうとするならば、多くの患者さんをみて経験することです。医師としての自分と家庭での親としての役割など、どちらを重視したいかは各人違うと思いますし、特に女性は自分の意志とは別に、子育て中で子供が小さいと時間的にも家庭に多くの時間を取られることになるでしょう。ワークライフバランスは個別的でもあり、また時間的な要素もあり、難しい課題だと思います。でも男性も女性も、より高いレベルの医療を行える医師であるために、研鑽を積むことは常に必要ですし、幸福感を感じる日々を過ごすことも、人間として不可欠なことだと思います。いつも完璧に過ごすことは不可能だと思いますし、我慢する時期もあるかと思いますが、自分で選んで 自分で道を見据えて日々を歩んでいけるように、男女ともに方策を考えて続けることが必要だと感じました。またその根底には、患者さんを第一に考えること、地域医療を守ることなどProfessionalismがそれぞれの医師の心にしっかり根付いていることが必要とも思われました。

さらに男性だから女性だからというマインドセットを変える時代になってきているのかと思います。自身でも自分を縛らず、また性差や人種差などに関わらず、お互いを認め、自由にそして効率的に仕事をし、個人生活を充実させられる時代になることが求められていると思います。

最後に、素晴らしいご講演をいただいた5人の先生方に心よりお礼を述べたいと思います。企画を立ててくれた副委員長の川嶋乃里子先生の行動力と情報ネットワークに感服しましたし、WC委員のメンバーは、各担当を決めて打ち合わせに連絡にと特に指示することなく 各自で考えて行動してくれました。委員会のメンバーにも感謝したいと思います。

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