生理機能解析支援
覚醒剤に対する反応性にドパミン生合成酵素が関わっていることを発見
–チロシン水酸化酵素の過剰発現がメタンフェタミン感受性を増大させる–
東京工業大学 生命理工学院
一瀬 宏
Neurochemistry International, 164: 105491 (2023). doi: 10.1016/j.neuint.2023.105491
マウス顕微授精により引き起こされた経世代異常について
―動物モデルを用いた不妊治療の安全性検証―
京都大学 大学院医学研究科 遺伝医学講座
篠原 隆司
拡張扁桃体の2つの類縁微小神経亜核は、異なる情動関連行動への寄与と遺伝子発現応答を示す
名古屋大学環境医学研究所
上田修平、竹本さやか(被支援者)
Front. Mol. Neurosci., 14: 741895 (2021). doi: 10.3389/fnmol.2021.741895
中枢移行性を有するHDAC6選択的阻害剤の開発
-極性官能基を含有する化合物を中枢に効率的に移行させるドラッグデザイン-
関西大学 化学生命工学部
住吉 孝明
ACS Med. Chem. Lett., 13:1077 (2022). doi: 10.1021/acsmedchemlett.2c00081
サル用ターゲット探索課題を学習可能な動的状態空間付き強化学習モデル:
経験飽和度と決定一意性に基づく状態の自己決定
東北医科薬科大学医学部
坂本 一寛
Front. Comput. Neurosci., 15: 784592 (2022). doi: 10.3389/fncom.2021.784592
AMPA受容体パルミトイル化修飾不全に伴うシナプスの過剰興奮と長期にわたる恐怖記憶の異常亢進
産業技術総合研究所
林 崇
Neuropsychopharmacology, 47: 2150-2159 (2022). doi: 10.1038/s41386-022-01347-9
PDZD8欠損マウスは脳の脂質異常により情動や認知や適応に関連する行動異常を示す
名古屋市立大学大学院薬学研究科
白根 道子
気分障害を伴いやすい遺伝性皮膚疾患ダリエ病の原因遺伝子ATP2A2(小胞体カルシウムポンプ)の脳特異的ヘテロ機能欠損は行動異常とドーパミン量の亢進をひき起こす
帝京大学医学部 生理学講座 中島 一夫
順天堂大学 大学院医学研究科 加藤 忠史(被支援者)
Human Molecular Genetics, 30: 1762-1772 (2021), doi: 10.1093/hmg/ddab137
ドーパミン欠損マウスでは覚醒とレム睡眠が障害される
東京大学理学系研究科 生物科学専攻
柏木 光昭
Molecular brain 14(1) 170-170 2021 doi:10.1186/s13041-021-00879-3
慢性の抗利尿ホルモン不適切分泌症候群マウスモデルにおけるバソプレシンエスケープと記憶障害
藤田医科大学 内分泌・代謝・糖尿病内科学
藤沢 治樹
脳の生後発達におけるDNA修復の役割を解明
- 能動的DNA脱メチル化おけるDNAポリメラーゼβによる
DNA2本鎖切断の抑制は海馬錐体神経細胞の発達に必要である -
大阪大学大学院生命機能研究科
菅生 紀之
フォルミン蛋白質Fhod3は、マウス大脳皮質の錐体神経細胞のなかでも特定の亜集団の樹状突起の形態を制御する
宮崎大学医学部
武谷 立
Cereb. Cortex 31:2205-2219 doi:10.1093/cercor/bhaa355 (2021).
喫煙行動に関わるゲノムが統合失調症のリスクに及ぼす影響
〜喫煙開始年齢の遅さに関わるポリジェニックリスクスコアは、
統合失調症のリスクと関連する〜
岐阜大学医学部附属病院 精神科 大井一高
NPJ Schizophr, 6(1):36, doi: 10.1038/s41537-020-00126-z (2020).
妊娠中に母親が食べる油(脂質)の種類が子の食嗜好に影響することを
マウスで発見
〜 新たな肥満予防法の開発に期待 〜
広島大学 大学院医系科学研究科
酒寄 信幸
Communications Biology, 3:473, 2020年, doi: 10.1038/s42003-020-01209-4
マウス視床下部外側野に投射する嗅皮質領域の発見
福井大学学術研究院医学系部門 村田航志、
鹿児島大学医歯学総合研究科 奥野浩行(被支援者)、
同志社大学研究開発推進機構 眞部寛之
内耳内有毛細胞感覚毛形成におけるTsukushi(TSK)の役割
TSKが欠損すると、BMPの発現パタンが変化し、内有毛細胞に特異的な感覚毛形成不全を来たす。
北野病院耳鼻咽喉科 三輪徹、
熊本大学医学部 宋文杰(被支援者)、
九州大学基幹教育院 太田訓正
長鎖脂肪族アルデヒド代謝障害による神経疾患発症機構の解明
—シェーグレン・ラルソン症候群モデルマウスの神経症状にミエリンの2-水酸化ガラクトシルセラミドの減少が関わる—
北海道大学大学院薬学研究院
佐々貴之,木原章雄(被支援者)
自閉症マウスモデルの行動異常
-自閉症原因遺伝子Scn2aヘテロノックアウトマウスは不安・社会性・記憶の異常および過活動を示し、過活動は興奮性神経伝達亢進薬により改善する-
名古屋市立大学大学院医学研究科 脳神経科学研究所
山川和弘
ダウン症マウスモデルのモノアミン代謝・行動異常
-ダウン症マウスモデルTs1Cjeはセロトニン・ドーパミン代謝異常と過活動・社会性亢進を示す-
名古屋市立大学大学院医学研究科 脳神経科学研究所
山川和弘
Exp. Neurol. 293:1-12 DOI: 10.1016/j.expneurol.2017.03.009. (2017)
触覚パターン認知の神経回路演算原理を光遺伝学により解明
‐ラット大脳皮質バレル野における多点入力間相互作用の光遺伝学的研究
東京大学物性研究所
八尾 寛
Sci Rep., 9(1): 3917, 2019年. DOI: 10.1038/s41598-019-40688-2.
ヒト神経変性疾患様症状をマウスで再現
―変異型Mitofusin 2の後天的発現は、行動異常を伴う進行性の神経変性を引き起こすー
筑波大学・生命環境系
石川 香
J. Neurosci. 39: 1588. DOI: 10.1523/JNEUROSCI.2139-18.2018. (2019)
術後疼痛重症化の新たな予測マーカーとしてのレジスチンへの期待
レジスチンの遺伝子多型や術前血中濃度が開腹術後の術後疼痛と関連する
東京大学医学部附属病院
住谷昌彦
Anesthesia & Analgesia. 128(3):563-568. DOI: 10.1213/ANE.0000000000003363 (2019)
経験を記憶する新たな神経細胞集団を発見
〜睡眠中に記憶が定着する様子の観察にも成功〜
獨協医科大学 先端医科学統合研究施設
先端医科学研究センター 認知・記憶研究部門
大川宜昭
Nature Communications; 10(1): 2637. DOI:10.1038/s41467-019-10683-2.
長期記憶しやすい時刻の発見とその脳内の仕組み
―長期記憶の日周変化はSCOPを介して制御される―
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
清水貴美子
Revealing chiral cell motility by 3D Riesz transform-differential interference contrast microscopy and computational kinematic analysis.
新潟大学医歯学系神経生化学(医学部生化学第二)
五十嵐 道弘
Nat Commun. 2017 Dec 19;8(1):2194. DOI: 10.1038/s41467-017-02193-w.