病理形態解析支援
班長 豊國伸哉(名古屋大学)
活動内容
げっ歯類を中心とした真核生物個体の病理形態学的な解析を支援する。がんなどの腫瘍性病変のみならず、炎症性疾患や神経変性疾患など生命体個体のすべての系統に関して、幅広い専門家が対応することが可能である。7名全員が日本病理学会病理専門医でもある。ヘマトキシリン・エオジン染色のみならず、特殊染色、免疫染色、in situ hybridizationや電子顕微鏡撮影にも対応する。iPS細胞の専門家もおり、iPS細胞からの動物モデルの解析時などに対応可能である。
支援の特性
薬剤投与の際の臓器の形態学的変化や種々の遺伝子改変動物の表現系の解析を支援することができる。個々の動物モデルの表現系に応じて、専門とする担当者を決定する柔軟な対応を行っている。ヒトの疾患を熟知した病理形態学の専門家が揃っているので、動物モデルの対応するヒトの疾患を高確率に決定することが可能である。また、iPS細胞をはじめとする先進的な再生医学・発生工学的手法による解析も得意としており、奇形腫のみならず、胎児の先天性奇形なども解析が可能である。標本の作製の実務ならびにその診断を提供する。標本の作製や画像のデジタル化のみも可能である。
支援内容
個体の病理形態学的な解析支援
齧歯類を中心とした真核生物において、がんなどの腫瘍性病変のみならず、炎症性疾患、神経変性疾患、老化など生命体個体のすべての系統に関して、幅広い専門家が対応できる。iPS 細胞の専門家が、iPS細胞からの動物モデルの解析を支援することも可能である。
動物モデルのヒトにおける対応疾患の検討
薬剤投与の際の臓器の形態学的変化の解析も支援する。ヒトの疾患を熟知した病理形態学の専門家が揃っているので、動物モデルに対応するヒトの疾患を高確率に決定することが可能になる。
胎児死亡や腫瘍形成能に関する支援
iPS細胞をはじめとする先進的な再生医学・発生工学的手法に伴う発生異常や腫瘍形成能の解析も得意としており、奇形腫のみならず、胎児の先天性奇形や死亡原因同定なども解析が可能である。
病理形態解析に関する染色の支援および指導
動物の解剖や固定条件の指導をする。ヘマトキシリン・エオジン染色のみならず、特殊染色、免疫染色、in situ hybridization や電子顕微鏡撮影にも対応する。形態解析データの定量化を支援する。
注目の支援 神経疾患モデルマウスの脊髄病変の病理形態解析
注目の支援 iPS細胞の使用に関連した病変の解析(腫瘍病変・分化など)
注目の支援 げっ歯類動物の泌尿器系(腎臓、尿管、膀 胱、前立腺など)・胆管などの前癌病変・ 腫瘍の解析
注目の支援 肝腫瘍などのホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)標本からの核酸・タンパク質の抽出・解析ならびに電顕による解析
支援例
- 遺伝子改変動物に肉眼的な変化があるが、どのような病変なのかわからない。
- 動物個体の死亡原因を知りたい。
- 動物モデルのヒトにおける対応疾患を知りたい。
- 動物モデルにおいて、すべての臓器に形態学的な変化がないことを確認したい。
- 遺伝子改変動物が胎児期に死亡するが、その原因を突き止めたい。
- Tissue microarrayを作製したい。
- 自らの手ではうまくいかない免疫染色を何とか染めたい。結果を評価してほしい。
- レーザー・マイクロダイセクションで特定の細胞群を切り出したい。
- プレパラートの画像をデジタル化して、virtual slideを作製したい。
- WSI(whole slide imaging)を使用したAI(artificial intelligence)による画像解析を行いたい。
など、種々のことが可能ですので、ご相談ください。
Starting from macroscopic findings |
Histology with accurate diagnosis |
Important information with special staining |
Analysis of embryo with serial sections |
Production of tissue array from multiple samples |
Laser microdissection |
担当者一覧 Members for this support
豊國伸哉(名古屋大学) 二口 充(山形大学) 上野正樹(香川大学) 宮崎龍彦(岐阜大学) 神田浩明(埼玉県立がんセンター) 高松 学(がん研究会がん研究所) |
Shinya Toyokuni (Nagoya University)) Mitsuru Futakuchi (Yamagata University) Masaki Ueno (Kagawa University) Tatsuhiko Miyazaki (Gifu University) Hiroaki Kanda (Saitama Cancer Center) Manabu Takamatsu (Cancer Institute) |
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