分子プロファイリング支援
AYA世代の希少がん「間葉性軟骨肉腫」のモデル化に成功
〜融合遺伝子HEY1-NCOA2による細胞分化と発がんの関係を解明し、治療に効果のある薬剤を発見〜
公益財団法人がん研究会がん研究所
田中 美和
JCI Insight, 8(10): e160279 (2023). doi: 10.1172/jci.insight.160279
線維化抑制薬ニンテダニブは、腫瘍血管形成を阻害することにより、骨肉腫の生体内進展を抑制する
星薬科大学病態生理学研究室
清水 孝恒
がん関連線維芽細胞の新たな誘導メカニズムを発見
― がん微小環境におけるグルタミン欠乏の新たな作用 ―
順天堂大学医学部 病理・腫瘍学講座
折茂 彰
Cancer Sci. 2023 Nov;114(11):4376-4387. doi: 10.1111/cas.15955
オルガノイド培養技術による膵臓希少癌細胞株の樹立
患者由来がんオルガノイドとしての膵腺房細胞癌細胞株HS-1の樹立
千葉県がんセンター研究所
筆宝 義隆
DNA二本鎖切断を指標とした表現型スクリーニングによる新規DNA損傷性化合物の探索
-発がん性物質の検出や新たな抗がん剤開発へ向けた研究基盤の構築-
順天堂大学
砂田 成章
非形質転換細胞-形質転換細胞間作用を制御する新規抗がん化合物の探索とその機能解析
LonidamineとDomperidoneは非形質転換細胞の運動を抑制することにより形質転換細胞の領域拡大を阻害する
早稲田大学先進理工学研究科
青山 愛、仙波 憲太郎
Journal of Biological Chemistry, 298: 1026365(2022). doi: 10.1016/j.jbc.2022.102635
オートファジーに重要な新しいリソソーム輸送機構の発見
〜 パーキンソン病創薬へ繋がる可能性〜
順天堂大学 大学院医学研究科
笹澤 有紀子
The EMBO Journal, 41: e111476 (2022). doi: 10.15252/embj.2022111476
沖縄のサンゴ礁にすむ海洋生物から強力な細胞増殖阻害物質を発見
-抗がん剤への応用が期待-
慶應義塾大学理工学部化学科
末永 聖武
Journal of the American Chemical Society, 144 (24): 11019-11032 (2022). doi: 10.1021/jacs.2c04459
放線菌が産生する新規マクロジオライド化合物の発見
(公財)微生物化学研究会 微生物化学研究所 沼津支所
坂本 修一
The Journal of Antibiotics, 75: 77-85, doi: 10.1038/s41429-021-00492-5 (2022).
分子プロファイリングで、抗がん活性化合物の作用機序を解明
―抗腫瘍活性を有する新規DHODH阻害剤の同定―
国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター
川谷 誠
ACS Chem. Biol. 16: 2570-2580 doi:10.1021/acschembio.1c00625 (2021).
ミトコンドリア酵素の阻害剤による新しい抗がんメカニズムの発見
―がん組織の特徴を利用した新しいがん治療の可能性―
微生物化学研究所 川田 学
がん細胞自身が分泌する因子を介した食道扁平上皮がんの進展メカニズムを解明
- 食道扁平上皮がんの新規治療法開発へ前進 -
北海道大学大学院医学研究院 分子病理学教室
谷口 浩二
Molecular Cancer Research, 18(12):1876-1888. doi: 10.1158/1541-7786.MCR-20-0186
※本稿はモデル動物作製支援の論文解説文ページにも掲載されています。
グアニン四重鎖の細胞内可視化プローブ開発
東京農工大学
安田瑞穂・馬 悦・寺 正行・長澤和夫(被支援者)
Hippoがん抑制経路の活性化を伴う新規がん促進機構の発見
-転写共役因子VGLL3はHippo経路の活性化を介して細胞増殖を促進する-
千葉大学大学院薬学研究院
山口 憲孝
J. Biol. Chem. 295: 8798-8807 doi.org/10.1074/jbc.RA120.012781 (2020)
細胞分裂終了時における染色体パッセンジャー複合体の不活化に対する
APC/CCdh1ユビキチンリガーゼ複合体の役割
徳島大学大学院医歯薬学研究部 口腔生命科学分野
工藤 保誠
Journal of Cell Science, 133(18):jcs251314, 2020年, doi: 10.1242/jcs.251314
トポイソメラーゼ阻害活性を有する海洋天然物lamellarin N (LamN) の化学修飾による耐性EGFR T790M/C797S阻害薬の創製
岩手医科大学 薬学部 西谷直之
長崎大学環境保全センター 福田勉(被支援者)
核内RNA分解による細菌感染応答
―サルモネラ感染時において核内RNA分解機構を介して免疫応答を引き起こす
千葉大学 大学院薬学研究院
今村 亮俊
ヒト幹細胞メモリー様CAR-T細胞の創出における、NOTCH-FOXM1経路の役割
慶應義塾大学医学部微生物学免疫学教室
竹馬俊介
Cancer Res, 80: 471-483 Doi: 10.1158/0008-5472.CAN-19-1196. (2020)
がんの骨転移の新たなメカニズムの解明
〜がん細胞由来分泌型マイクロRNAが造骨型骨転移を誘導する〜
東京医科歯科大学医学部附属病院 がん先端治療部
佐藤信吾
Proc Natl Acad Sci U S A. 115(9):2204-2209 DOI: 10.1073/pnas.1717363115 (2018)
piRNA生合成機構「ピンポン経路」の解析に有用なショウジョウバエ培養細胞株の作出
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
塩見美喜子
Genes Dev. 30: 1617-1622 DOI: 10.1101/gad.283929.116. (2016)
抗腫瘍性天然物サフラマイシン群の化学−酵素ハイブリッド迅速全合成
東京大学大学院理学系研究科化学専攻
谷藤涼、大栗博毅(被支援者)
J. Am. Chem. Soc. 140:10705. DOI: 10.1021/jacs.8b07161 (2018)
治療抵抗性骨肉腫への新規分化転換治療法の開発
-ROCKの阻害は、化学療法抵抗性の骨肉腫細胞に脂肪への最終分化を誘導し、腫瘍形成を抑制する-
星薬科大学薬学部病態生理学研究室
清水孝恒
Cancer. Res. 79: 3088-3099. DOI: 10.1158/0008-5472.CAN-18-2693 (2019).
がん生き残りの代謝戦略としてのチミジン異化
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
河原康一(被支援者)、古川龍彦
Cell Rep. 19(7):1313. DOI: 10.1016/j.celrep.2017.04.061. (2017)
抗がんペプチド系天然物ヤクアミドBの作用機構解明
東京大学大学院薬学系研究科
伊藤寛晃
J. Am. Chem. Soc. 140, 12189-12199 DOI: 10.1021/jacs.8b07339 (2018).
化合物と結合する標的タンパク質の網羅的解析法を構築
-結合によるタンパク質の熱安定性変化に注目-
国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター
室井 誠
Cell Chemical Biology,27(2):186-196.e4,2020年. DOI:10.1016/j.chembiol.2019.11.010
植物由来抗がん剤の仕組み
-標的タンパク質にRNA配列特異性を与える小分子化合物-
理化学研究所 RNAシステム生化学研究室
岩崎信太郎
Mol. Cell,73: 738-748,2019年. DOI:10.1016/j.molcel.2018.11.026
EGFR変異陽性肺がんに対する新規耐性克服療法の発見
- Brigatinibと抗EGFR抗体併用療法により、EGFR変異陽性肺がんのオシメルチニブ耐性を克服する-
(公財)がん研究会 がん化学療法センター
片山量平
Nature Communications, 8: 14768,(2017) DOI:10.1038/ncomms14768