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ACP Japan Chapter

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Category: ニュースレター

Posted on April 30, 2019May 1, 2019

Women’s Committee企画「Healthcare Reformを考える」

ACP日本支部の皆様

ACP日本支部年次総会・講演会2019の2日目
6月9日(日)11時55分~14時15分に開催される
Women’s Committee企画の「Healthcare Reformを考える」
について委員の川嶋からご案内させて頂きます。

かわしま神経内科クリニック Kawashima Neurology Clinic
川嶋乃里子 Noriko Kawashima. MD, FACP, FAAN
http://kawashimaclinic.com

入試を含めた女性医師に関連した様々な現状や
働き方改革(長時間労働の是正やワーク・シェアリング等)の推進が叫ばれる中で、「Patient First」からぶれない形で、「Healthcare Reform」にすでに先進的に取り組まれて来られた先生方を中心にご講演頂きます。
是非、ご参加下さい。

1.NPO法人イージェイネット代表理事 医療法人ラ・クォール会 理事長・院長 瀧野 敏子先生

「働きたくなる病院へ」
2006年から、女性医師でも働きやすい環境の病院づくりを推進するために活動されてきたNPO法人代表であり、以前にACP Women’s Committeeの委員長をされていた瀧野先生から現状と今後についてお話を伺います。

2.札幌徳洲会病院 Dr. Shadia Constantine,
「How the maternity leave system works in the US and how to keep work-life        balance?」
米国では女性医師の教授は大変多く、産休システムが十分でないのに、女性医師は育児も学術的仕事も上手にこなしているようです。医師個人の努力だけではなく、どのようなシステムがこのようなことを可能にしているのか米国での勤務経験がある、Constantine先生から伺います。

3.飯塚病院 緩和ケア科部長 柏木 秀行先生
「飯塚病院緩和ケア科のダイバーシティマネージメント」
MBAの資格をお持ちの柏木先生から、現在行っている労働時間短縮、働き方改革の具体策をお話し頂きます。

4.東京女子医科大学成人医学センター教授・副所長 岩崎 直子先生
「女子医大の取り組み、これまでとこれから。学生から再教育、再就職まで生涯にわたる人材育成と働き方改革人材育成と働き方改革」
女子医大の卒業生には、昔の言葉でいう「職業婦人」と言っても良いような凛としたプロ意識がある方が多いように感じます。
医師として働く女性が、専業主婦と同様に家庭のことをできるはずはなく
女性医師自身の「マインドセット」を女子医大がどのように育まれてきたのか興味あるお話を伺えると存じます。

5.岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座教授
医療人キャリアセンター センター長 片岡仁美先生
「キャリア支援×患者安全=働き方改革;岡山大学12年の取り組み」
岡山大学では、全国に先駆けてメンターシップ制度を取り入れるど先進的な取り組みが行われていると伺います。改革を牽引されて来られた片岡先生よりお話を伺います。

学会Webサイト
http://www.acpjapan.org/acp2019/registration.html
事前登録期間:4月3日(火)~5月21日(火) 12時まで
・早期事前登録期間:4月3日(火)~5月6日(月)
・通常事前登録期間:5月7日(火)~5月21日(火)12時まで
5月21日(火)の12時以降は、当日登録となりますため、会場受付にてお申し込み、お支払いください。

Posted on April 27, 2019April 27, 2019

ACP internal medicine meeting 2019 の様子

2019年度のACP internal medicine meetingが4月11-13日の日程でPhiladelphiaで開催されました。

ACP日本支部の前支部長の上野文昭先生、新支部長の前田賢司先生やPRC副委員長の北野夕佳先生方から写真や記事をいただきましたので、記載させていただきます。

まず、上野先生から下記のように嬉しいご報告がありました。

先日Philadelphiaで行われたACP支部長会議のあと、数々の授賞式を兼ねた食事会がありました。

日本支部はまず最初に昨年に引き続きChapter Excellence Awardを受賞しました。これは本部の指定した一定の基準を満たす活動成果をあげた支部に贈られるもので,他の多くの支部とともに受賞に至りました。

さらにcompetitiveなAwardとして、John Tooker Evergreen Awardがあります。この賞は支部を活性化させるための革新的な活動を評価するもので、今年は25支部から28件の応募がありました。この賞にnominateするだけで高い評価をうけるのですが、大変ハードルが高く、今年応募したのは全支部の3分の1未満です。そうした各支部の自信作がひしめき合う中,日本支部は他の4支部と共にこのEvergreen Award Winnerに選ばれました。海外支部では唯一のものです。

その受賞理由を選考委員会ChairのDr. Michael Tanの文面を引用しお知らせします。
Your submission, “In the Clinic: Japanese Translation Project,”  captures the spirit of innovation that the John Tooker Evergreen Awards Program seeks to recognize.  The Chapter subcommittee felt this was an outstanding initiative that demonstrates a powerful way that ACP international chapters can be active at the local level.  Subcommittee members commended this program
for not only being innovative, but provides member
encouragement, engagement, and recruitment/retention all in one.
This program is a great model for other international chapters.
というように、最大限の賛辞をいただきました。

このプロジェクトを企画提案され、実務を率先して牽引されてきたPublic Relations Committeeの北野夕佳副委員長,グループを見事に統率された大島康雄委員長、原眞純副委員長、当初責任者となられていた安藤聡一郎前委員長(現理事)、そして実際の翻訳作業に携わった熱意溢れるプロジェクトメンバーの先生方に心より感謝いたします。また忘れてならないのは事務局の皆さまのサポートで、特に事務局の作成した応募文は選考委員の心を鷲掴みするような秀逸な内容でした。

現在も多くの委員会が素晴らしい活動を続けていますので、次のAwardも大いに期待しております。

 

また、北野夕佳先生からは

ACP日本支部が、In the Clinic 翻訳プロジエクトが認められて、Evergreen Awards授賞しました!翌日のACP新聞に掲載されました。

In the Clinic 翻訳プロジェクト2ndシーズンも近く募集いたしますので是非ご応募ください。

And a happy reunion at Fellowship Convocation Ceremony with my residency classmate and attending from Virginia Mason Medical Center!! 

 

この”In the Clinic: Japanese Translation Project”は多くの先生方の協力によって成功しました。

下記にこのProjectに尽力してくださいました先生方を記載させていただきます。

In The Clinic翻訳プロジェクトメンバー

企画

・In The Clinic翻訳プロジェクトリーダー、PRC副委員長

聖マリアンナ医科大学 横浜西武病院 救命救急センター          北野 夕佳

・PRC委員長

ノバルティスファーマ株式会社 安全性・再審査統括部            大島 康雄

・PRC副委員長

帝京大学医学部附属溝口病院 第四内科学講座            原 眞純

 

・In The Clinic翻訳プロジェクト補佐

明石医療センター総合内科              官澤洋平

 

・監修PRC委員

東京女子医科大学 総合診療科      川名正敏

力田病院 内科  小野広一

西伊豆健育会病院 内科  西村光滋

あらまき内科クリニック  荒牧昌信

川田内科医院      川田秀一

きたじま田岡病院/徳島大学          板東浩

筑波大学医学医療系 呼吸器内科    森島祐子

平野内科クリニック          平野昌也

産業医科大学病院 感染制御部        鈴木克典

国立国際医療研究センター国府台病院 呼吸器内科  大藤貴

なかたクリニック 院長    中田壮一

医療法人アリエス まみ内科クリニック 院長              宮地真由美

札幌東徳洲会病院 総合診療部        安尾和裕

相澤病院 総合内科            山本智清

東京医科歯科大学初期研修医          大竹眞央

 

・翻訳監修

大阪赤十字病院 第一消化器内科部長、消化器内科統括部長  大崎往夫

やまと在宅診療所大崎 院長          大蔵暢

東京ベイ浦安市川医療センター 総合内科    平岡栄治

東京女子医科大学総合診療科・循環器内科  川名正敏

帝京大学医学部附属溝口病院 神経内科        馬場泰尚

帝京大学医学部内科学講座 消化器内科      山本貴嗣

 

 

・IN THE CLINIC翻訳チーム

水戸協同病院チーム

水戸協同病院     小林 裕幸、児玉 泰介、児玉 祐希子、内田 卓郎、伊藤 慶、橋本 恵太郎、片山 真穂

東京都立多摩総合医療センター       島田 薫

 

熊本大学チーム

熊本大学             松井 邦彦、谷口 純一、田宮 貞宏、佐土原 道人、小山 耕太、前田 幸祐

神戸大学チーム

神戸大学             森 寛行、乙井 一典、森 健太

加古川中央市民病院         金澤 健司

 

聖路加国際病院チーム

聖路加国際病院 感染症科             松尾 貴公

聖路加国際病院 内科      木下 雄仁、金 允泰、中村 友昭、西澤 俊紀

神戸赤十字病院 呼吸器内科           杉本 裕史

聖路加国際病院 外科             難波 俊文

千葉大学 心臓血管外科        西織 浩信

 

東海大学チーム

東海大学           柳 秀高、沖 将行、峠田 晶子、真鍋 早季、桑野 公輔

 

名古屋第二赤十字病院チーム

名古屋第二赤十字病院総合内科            横江 正道、吉見 祐輔、久田 敦史、末松 篤樹、宮川 慶、竹内 元規、礒田 翔

名古屋医療センター総合内科  安藤 諭

 

愛媛大学チーム

愛媛生協病院         原 穂高、尾﨑 達也、水本 潤希

慈恵大学病院  竹越 大輔

 

明石医療センター・高槻病院チーム

高槻病院 総合内科           筒泉 貴彦、平山 沙織、三木 綾子

明石医療センター 総合内科           官澤洋平、世戸博之、大西 潤、辻本 泰貴、水木真平

東京大学チーム

東京大学             江頭 正人、泉谷 昌志、林 幹雄、大沢 樹輝、大山 貴司、岡本 耕、後藤 隆之介、千葉 滋

 

横浜市立大学チーム

横浜市立大学医学部         太田 光泰、稲森 正彦

神奈川県立足柄上病院     吉江 浩一郎、岩渕 敬介、倉上 優一、安田 優

横浜保土ケ谷中央病院      八百 壮大

 

・QC担当 慶応大学チーム

慶應義塾大学医学部漢方医学センター      吉野 鉄大

横浜市立大学医学部血液・免疫・感染症内科      加藤 英明

慶應義塾大学医学部血液内科        住谷 智恵子

慶應義塾大学医学部精神神経科、東京武蔵野病院     山本 玲美子

慶應義塾大学医学部血液内科・永寿総合病院        山口 健太郎

社会医療法人財団 董仙会 恵寿総合病院    二川真子

兵庫県立こども病院         広田幸穂

慶應義塾大学病院             丸山 篤志、栁下 陽香

長野医療生活協同組合 長野中央病院          平野 翔大

 

・薬剤チェック

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 薬剤部         中薗 健一、勝 綾香

 

次回のACP internal medicine meetingは4月23-25日でLos Angelesで行われるそうです。ぜひ、ご参加ください。

(PRC委員 宮内隆政)

 

Posted on April 24, 2019April 24, 2019

ACP年次総会ポスター発表体験記

ACP体験記

濱田 治 MD

愛仁会高槻病院 総合内科 医長

京都大学大学院医学研究科 医療経済学分野 大学院研究員

Osamu Hamada, MD

Department of General Internal Medicine, Takatsuki General Hospital, Osaka, Japan

Department of Healthcare Economics and Quality Management, Graduate School of Medicine and Faculty of Medicine Kyoto University, Kyoto, Japan

この度ACPの本部の年次総会で当院から応募したポスターがアクセプトされ、発表する機会をえました。ACP本部で一般応募からの日本人の発表は貴重というお言葉をいただき、この度学会参加に関して記事を書かせていただくこととなりました。

私はEarly Career Physiciansのポスター発表の枠に応募しました。“Impact of the hospitalist system in Japan on quality of care and healthcare economics”という当院で行なった臨床研究について発表を行いました。ホスピタリストは幅広い内科の問題に対応できる、入院対応のスペシャリストとして米国で発展してきました。米国ではその有用性が多数報告されてきました。本邦においても患者を総合的に診療できる医師の必要性が強調され、専門医制度にも変革が生まれていますが、ホスピタリストの有用性を検証した研究はありませんでした。当院では2017年度に米国でホスピタリストのトレーニングを積んだ指導医の元で総合内科が診療を開始しました。本研究は当院に入院した誤嚥性肺炎の患者を対象とし、ホスピタリスト群(当科)とコントロール群(その他専門科)による治療が医療経済(入院期間、医療費)、医療の質(抗菌薬投与期間、経口抗菌薬への変更率、採血や胸部レントゲン撮影回数)、死亡率・再入院率へどのような影響を及ぼすかを調べた後ろ向きコホート研究です。プロペンシティスコアマッチングを用いて解析を行いました。結果として、死亡率や再入院率を上げることなく、医療経済および質をホスピタリスト群が有意に改善させました。

発表の際には3人の評価者のファカルティーがプレゼンターの元に巡回して来て、4分間の発表、6分間の質疑応答が行われます。出発前に病院で上司や同僚と何度か発表の予演を行ない、十分に準備して望んだため、スムーズに発表を行うことができました。超高齢化社会日本における医療体制の問題点や、統計学的な手法などに関して議論しました。評価者の先生方は評価表に記入しながら私の発表を聞いていましたが、挨拶してから質疑応答までの間で記入していたタイミングから判断すると、ポスターの構成、内容の科学的妥当性、発表におけるコミュニケーションスキルなどいくつかのカテゴリーにわけ点数化し、その他のコメントを自由記載欄に記載しているように見えました。

発表の前後に周囲のポスター発表者と話をしました。隣のポスターは医学生が臨床研究の結果を発表しており、向かいのインド人の医師は積極性とエネルギーに満ちており私の発表に関しても沢山の質問をしてくれました。全体のポスターを見に行きましたが、学生が臨床研究をしているのが散見され、医学生の意識の高さを感じ、負けていられないなと思いました。

ポスター発表以外の時間はできる限りセッションに参加しました。同じ時間帯にいくつも魅力的なセッションが行われていました。携帯のアプリで発表の会場、時間、資料の確認を行うことができ、非常に効率が良いと感じました。参加したセッションはいずれも質が非常に高く大変勉強になりました。積極的な参加を求められるセッションもあり、ピッツバーグの先生が発表したヘルスリテラシーを上げるための取り組みに関するセッションでは、他の参加者と議論を行う場面がありました。ACP日本支部のEarly Career Physicians Committeeで「国際学会で地蔵にならないための英語セミナー」と言うセッションを開催していましたが、もっと国際学会で積極的に参加し、発言する姿勢や能力を磨きたいと感じました。

また、女性医師の割合が高く、子供づれで参加している方が複数いたのも印象的でした。いくつかのセッションで話した女性の先生はホスピタリストをしており、働き方を自分で決めることができる点がよく、女性の割合が高いと言っていました。日本でも昨今の働き方改革や女性医師が活躍し働きやすい現場に関して注目されるようになってきていますが、病院や社会全体で考える必要があると感じました。

今回のACPに参加して感じたことをまとめたいと思います。

―学会の規模、質が非常に優れている

―学生も臨床研究をしている。日本からも発信したい

―働き方改革を病院、社会全体で考える必要性がある

 

長文を読んでいただきありがとうございました。

 

 

Posted on February 23, 2019

Governor’s Newsletter

Governor’s Newsletter

ACP日本支部長 上野文昭

Japan ChapterのGovernorを拝命し,その務めを始めてから早くも4年近くが過ぎました.今年4月のInternal Medicine Meeting 2019の終了をもって退任いたします.大過なく役目を果たせたのも,ひとえに支部役員の方々,各委員会の方々,学術集会,セミナー等でご活躍いただいた方々,事務局の方々,本部の方々のご支援のお陰と感謝しています.

この4年間で,劇的とは言いませんが,日本支部は健全に成長,進化し続けていると考えています.会員数の着実な増加だけでなく,その活動のクオリティがすばらしいと自負しております.もともと最も優秀な医師により構成されている学会組織ですので,大きな可能性を秘めていたわけです.これまでも年次学術集会はわが国で最も価値のある学習機会と考えていました.研修医会員による自発的なセミナーも定期開催されるようになりました.それだけでなく各委員会が競うように独自の新しいプロジェクトを考え,実行に移すようになってきました.最近のACP日本支部の活動については,ここで私が逐一述べるよりも支部のウェブサイトをご参照いただくのがよいでしょう.我々の仲間がこんなに活躍しているんだ!と驚かれる方も少なくないと思います.
https://plaza.umin.ac.jp/~ACP/category/publication

1300人の会員がこれほど活躍している日本支部ですが,まだ不十分なところがないわけではありません.医師の使命の三本柱は診療,教育,研究であり,目の前の患者の診療,学生や研修医の教育,患者の利益につながる研究のいずれかに真摯に取り組むのが医師の務めです.しかし海外,特に欧米ではそれだけでは満足できません.医療を通じてでもそうでなくてもよいのですが,社会,特に地域社会への貢献やボランティア活動を積極的に行うことが求められます.最も理知的でありその行動が社会全体の模範となることが求められる医師は当然そうした要求に応える必要があるのです.この4年間,ACP日本支部という組織としてこのような社会貢献ができなかったことが,若干心残りです.

まだ少しだけ早いのですが,この4年間ACP日本支部長として会員の皆さまのために働く機会をいただいたことを,心より感謝いたします.皆さまの暖かいご支援がACP日本支部の成功の最大の要因です.

Posted on February 17, 2019

Annals of Internal Medicineに4報のレターが掲載

ACPJC年次総会2018での「レターの書き方」と題したワークショップの結果、ACPの機関誌であるAnnals of Internal Medicineに4報のレターが掲載されました。その過程を片岡裕貴先生から報告いただきましたので、広報いたします。(PRC委員:前田正彦)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

兵庫県立尼崎総合医療センター 呼吸器内科・臨床研究推進ユニット

片岡裕貴

ACPJC年次総会2018において、「レターの書き方」と題したワークショップ(WS)を行い、その結果、ACPの機関誌であるAnnals of Internal Medicine (AIM)に4報のレターが掲載されましたので、その過程をご報告いたします。

もともと筆者らは、「誰でもできる臨床研究」を合言葉に、多忙な日本の臨床現場でも実施可能な臨床研究のやり方を学ぶ各種WSを運営していました。その中の一つに、系統的レビュー(systematic review)を学ぶワークショップがあります(1)。

ご承知のとおり、系統的レビューとは、一つの臨床疑問を元に、その臨床疑問に合致するありとあらゆる研究をまとめる技術であり、その利用はEBMの実践にあたって必須とされています(2)。一方で、研究論文にアクセスすることができて、一定の英語力を元にその解釈ができる人であれば、一定の時間をかければ誰でも実践できる臨床研究でもあります。

系統的レビューの過程においては、組み入れた一次研究のバイアスを評価する、というステップがあります。これを応用すると、レターを書けるということを共同運営者である辻元啓先生が発見し、いくつかのレターを書きました(2)。

この経験を元に、臨床研究の遠隔学習プログラムであるMCR extension (3)において、2日がかりのWSを実施し、実際に受講生がレターを書けるようになる、という効果を確認しました (4)。

その際の受講生はあくまで臨床研究に関して一定の学習経験がある人たちでしたので、このWSを経験のない医師に適応可能か、という疑問を元に、今回のWSを企画・運営することにしました。

実際のプログラムは以下のとおりです。

事前 – 事前学習動画を見る(15 分) https://youtu.be/mQ8BXtw_cVI
– 課題論文(Graham KL, et al. Preventability of Early Versus Late Hospital Readmissions in a National Cohort of General Medicine
Patients. Ann Intern Med. [Epub ahead of print 1 May 2018] doi: 10.7326/M17-1724 http://annals.org/aim/article-abstract/2680053/
preventability-early-versus-late-hospital-readmissions-national-cohort-general-medicine)を読む
当日 「交絡」に着目したRisk of Biasの吟味とポイントの指摘を考えるhttps://drive.google.com/file/d/1NX3ejjD0pmlrxP1MWamnGHODcLO42

FX5/view?fbclid=IwAR01jb0u-zbW40P6CLpC68kc99Gl9wq-WXwl8rhHSqXhFuv5VehQ1_z7Dso

事後 グループごとにレターを投稿

論文は、AIMがACPの機関誌であることに加えて、比較的レターが乗りやすい雑誌であったこと、Epub ahead of printとして掲載されたので、レター投稿の締切(冊子版に載ってから1ヶ月)までゆとりがあることなどを鑑みて選びました。

事前に当院で行ったテスト版には3名、当日は28名(含学生3人)の参加がありました。4通のレターがAIMのウェブサイトに掲載され、その後本誌に掲載されました。のべ13人が著者となり、1st authorとなったのはいずれも臨床論文を書いたことがない人達でした。

レターを書くことは、英語論文を書くことの練習にもなりますし、単なる揚げ足取りにとどまらずに結果を解釈する、という意味で科学的思考を涵養する役にも立つと思います。

資料は全て公開しておりますので、新しい論文をみなさんの施設でジャーナルクラブとして取り上げる際には、ぜひご活用ください。

また、レターを通じて、次にある一次研究としての臨床研究の実践へとつなげていただければと思います。

引用文献

  1. システマティックレビュー(系統的レビュー)作成ワークショップ:誰でもできる臨床研究 https://www.facebook.com/SRworkshop/
  2. Users’ Guides to the Medical Literature: A Manual for Evidence-Based Clinical Practice, 3rd ed. McGraw-Hill. 2014
  3. 「レター」の書き方の作法-週刊医学界新聞 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03164_02
  4. MCR extension https://www.google.com/search?q=MCR+extension&hl=en&safe=off
  5. Writing letters to the editor: A workshop. https://www.mededpublish.org/manuscripts/1824?fbclid=IwAR33ZVH1RZRDmgEI3wvbhzYSbi7JRGBf4irDKwb00Z9bvth1jKPRsFnyKOg

掲載されたレター
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30716746
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30716748
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30716749
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30716750

当日の様子

Posted on February 13, 2019March 7, 2019

ACP Japan Chapter Resident Fellow Committee Interim Report

委員長の西村義人先生先生(厚生労働省)から中間報告を頂きました。
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Chair: Yoshito Nishimura, MD
The Ministry of Health, Labour and Welfare

当委員会(以降RFC)では、2018年度年次総会にて実施した以下の企画(①RFC企画として新専門医制度に関するシンポジウム ②招聘講師による内科医師のための救急外来マネジメントワークショップ ③若手医師のための懇親会)、及び、10月に開催した第4回RFCセミナーについてご報告させていただきます。

年次総会で実施した①については、主に総合内科若しくは総合診療科で活躍されている先生方からのインプットをいただき、始動したばかりの専門医制度に対して現場の懸念や問題点を明確化する良い機会となりました。同制度は現在も様々な懸念事項を含みつつも継続されており、2019年度も継続して議論する意義があると考えています。本年度の反省を活かし、スペシャリスト、新専門医制度にて実際に研修している医師からのインプットを入れ込みつつ、より良い制度を作っていくために現場から何らかの提言が出来れば、と考えています。②及び③では、それぞれ50名、60名程度の参加者が相互対話的にディスカッション、懇親を図ることができ、参加者にとって実りある時間を提供できただけでなく、日本でACPの輪を拡げることにも貢献できたと考えています。

第4回RFCセミナーでは、7割の非会員を含む40名の参加者が集い、「ジェネラリストのためのリウマチ膠原病」のテーマで共に学ぶ機会を提供しました。募集開始後2週間以内に定員を超える参加希望者が充足され、RFCに限らず、ACP日本支部の若手医師間における知名度向上、充実した内容の企画を行うキャパシティのある団体としてのプレセンスのアピールを行いました。また、MKSAPを題材とした自己学習方法の提案及びセミナーの需要が非常に高いことを確認でき、今後も年2回のRFCセミナー及び総会企画の立案・実施を継続して、MKSAPを前面に出してACPの日本におけるプレセンス向上にも寄与していくことを計画しています。今後とも皆様のご支援の程をよろしくお願い申し上げます。

Posted on February 13, 2019March 7, 2019

ACP Japan Chapter Local Nominations Committee Interim Report

委員長の永山正雄先生(国際医療福祉大学大学院医学研究科神経内科学)から中間報告を頂きました。
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Chair: Masao Nagayama, MD, PhD, FACP
Department of Neurology, International University of Health and Welfare Graduate School of Medicine

What We Accomplished
Local Nominations Committee (LNC)委員会は、2017年度末に、次期、ACP日本支部長候補者公募、支部長候補者の本部への推薦を行い無事、前田理事が次期支部長として本部より決定通知をいただきました。また2018年度は、4年間にわたり貢献された平和伸仁委員長、伊藤孝史委員、倭正也委員、安尾和裕委員が勇退され、新体制は委員長永山正雄、副委員長羽田俊彦、小原まみ子委員、柳川健委員、江波戸美緒委員の計5名となりました。なお平和伸仁委員長には体制移行期の1年間(規定期間)、アドバイザーとしてご助言戴くことと致しました。
なお、2018年度のSakura Award、Volunteerism Award、ACP Japan Chapter Contribution Award (ACPJCCA)に対する公募をACP日本支部Websiteにて開始しています。

What We Are Working On/What We Plan to Initiate
2018年度のMACPノミネート、Laureate Awardノミネート、Sakura Award、Volunteerism Award、ACP Japan Chapter Contribution Award (ACPJCCA)受賞者の決定を行う予定です。

Posted on February 13, 2019

Annals of Internal Medicine へのレター投稿がアクセプト

Annals of Internal Medicine へのレター投稿がアクセプト
IEPCの牧石徹也先生(済生会滋賀病院)から報告を頂きましたので広報いたします。(PRC委員:前田正彦)
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平素より大変お世話になっております。IEPCの牧石徹也です。
平成30年のACP日本支部総会で「レターの書き方ワークショップ(片岡 裕貴先生)」に一般参加者として参加しました。当日の課題であったAnnals of Internal Medicineへのレター投稿がアクセプトされ、2019年2月号(Annals of Internal Medicine • Vol. 170 No. 3 • 5 February 2019 218 )に掲載されました。課題となった論文に対して計4本のレターが日本から掲載されています。一つは片岡先生が共著者のもの、そしてもう一つは私が参加したグループによるものです。後の2つも当日のワークショップの課題として提出されたものである可能性が高いと考えます(未確認)。このことは、ACP日本支部総会のワークショップのレベルの高さを示す具体例の一つになるかと思いますし、またニュースバリューもあるかと思いご報告する次第です。
Posted on February 13, 2019

Health and Public Policy Committee ACP Japan Chapter Interim Report

Health and Public Policy Committee委員長の小山雄太先生(日本海総合病院)から中間報告を頂きました。

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Health and Public Policy Committee

ACP Japan Chapter Interim Report

Chair: Yuhta Oyama, MD, FJSIM, FACP

Nihonkai General Hospital

  1. What We Accomplished
  • 2018年度ACP日本支部総会でHPPC/CMC合同企画セッション「FACPへの道〜なぜ、そしてどのようにそれを目指すのか〜」を行った。
  1. What We Are Working On
  • 2019年度ACP日本支部総会でのHPPC企画セッションの準備を始めている。2018年度と同方向の内容になる可能性が高く、またWomen’s Committeeとの共同開催となる可能性がある。
  • ACP日本支部におけるCOI基準策定に関する提案を検討中である。
  1. What We Plan to Initiate
  • FACPに関するセッションを開催したことによって,FACP申請者数の推移に変化があったかどうかを確認したいと考えている。
  • 前年度からの懸案事項として,ACP日本支部のHPにおけるProfessionalismのページのupdateを具体化させたい。
  • 実際に動き出すのは難しいのであるが,Choosing Wisely/High Value CareおよびEnd of Life CareについてのACP日本支部としての取り組みについても今後HPPCとして関わっていきたい。
Posted on February 13, 2019

Women’s Committee  ACP Japan Chapter Interim Report

Women’s Committee委員長の山本典子先生(やまもとクリニック)から中間報告をいただきました。

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Women’s Committee

ACP Japan Chapter Interim Report

Chair: Noriko Yamamoto, MD, FACP

Yamamoto Clinic

Women’s Committeeでは6月の支部講演会の企画を行った時の反省点を踏まえて、来年の講演会の企画を検討中です。女性医師を応援する企画というと女性医師は興味はあるけど構えてしまって参加しにくい、男性医師はあえて興味がないという方が多いのだと思います。そこでECPCやRFCとコラボして何かできないか検討中です。

また女性のメンバーやFACPを増やすということも大切なMissionですのでCredential CommitteeやPPCともコラボで企画を作れないかと考えています。まだまだ日本支部の中では女性FACPも1割に満たない状態です。学生や研修医などの若い世代の参加が増えていますので継続的にACPに参加しFACPについても知っていただき多くの女性医師がFACPを目指し元気な女性FACPを増やしたいと思っています。

ここ2年くらいACPでは9月にWomen In Medicine Monthというキャンペーンをしています。同時に支部長の推薦により女性メンバーをFACPにしてあげられるという機会を設けています。今年は日本からお一人を推薦することができましたがACPの活動に加わってくださる女性医師を増やして頑張る方にはぜひFACPになるチャンスを差し上げたいと思っています。

また今年よりFacebookでACP Women’s Committeeというページを作っております。 ACPのページリンクだけでなく女性医師たちの関心がありそうな記事をシェアしたりそれについてコメントしたりすることができます。札幌徳洲会のDr. Constantineも投稿して問題提起をしてくださったりしています。希望すればどなたでも参加できますので多くの先生方に参加して頂きたいと思います。

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