当ホームページ初のサーバー停止を経験しました

先日お知らせいたしました通り、本ホームページは、サーバーが置かれている東京大学付属病院の保守点検のための停電に伴いまして、本日、一時サービスを停止いたしました。予定では21時まで保守点検をするとしていましたが、少し早目に完了し18時ころにはサーバーが復帰いたしました。

17:54には他ユーザーのmysqlが起動。私が管理している他サイト(OIO)のmysqlもこの時再起動。

サーバー復帰後、同じサーバーを利用しています他学会等のホームページが順次復旧する中、当ホームページはなかなか起動しておらず、久しぶりにsshでログインすることになりました。ホームページの情報を管理していますmysqlが起動していないのはすぐに解りました。どう設定していたのか記憶をたどりながらの作業です。サーバーの再起動時に、mysqlを再起動させるために、このサーバーを設定した当時、当初はatrunを使おうと思っていたのですが、これは、当サーバーの私の権限では使用できなかったのを思い出しました。そういえば、その件で相談した管理者の方々に助けていただきながら、crontabを設定したのでした。

@reboot <mysqlのディレクトリ>/bin/mysqld_safe

再起動時(@reboot)動作で、mysqld_safeを実行。この<ティレクトリ>を書き間違えるという痛恨のミスをしていました。少しだけ泣き言みたいな事を書かせていただけるのであれば、古風なviエディタで「mysql-5.7.19-linux-glibc2.12-x86_64 mysql」とかタイプしようとした判断が間違いでした。シンボリックリンクでもう少しすっきりと書き直しました。これで、次回の停電(または事故)の際に、自動でホームページが再起動してくれると良いのですが。

このようなサーバーの設定等は、自分一人でやっているうちは何とかなる部分もあるのですが、将来的には次の管理者に引き継げるようにきちんとした記述を残しておかないと、あとの人はなかなか苦労だろうと思いました。

19:20頃にはACPのmysqlも再起動させることに成功

(PRC委員長 大島)

【重要】当ホームページ一時停止のお知らせ

一時停止→無事再起動しました

(2018年10月27日午後7時20頃再起動を確認しました)

当ホームページは、東京大学病院内にサーバーを有するUMIN(大学病院医療情報ネットワーク)のサービスを利用して運営しています。UMINの事務局よりUMINの全サービスが一時停止する旨の連絡を受けました。なお、米国および日本支部公式ホームページはこの間もご利用いただけます。保守点検後は速やかに再起動するようにいたします。


■ サービス停止時間(24時間表記)
2018年10月27日土曜日 11:00~21:00(10時間停止予定)

■ 理由:東京大学の定期電源設備保守作業に伴う停電

■ ご案内について下記ページもご参照ください。
http://www.umin.ac.jp/oshirase/oct/


画像はフリー素材を使用しています

IEPC 海外留学支援セミナー

IEPCの牧石徹也先生から、海外留学支援セミナーのお知らせを頂きましたので広報いたします。(PRC委員 前田正彦)
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ACP会員のみなさま
いつも大変お世話になっております。国際交流プログラム委員会(IEPC)は、グローバルな視点、キャリアプランを日本人医師が持つことを目標として、海外への短期留学の援助を含めた種々の活動を行なっています。海外臨床留学は以前より認知度が高まってきているものの、依然として狭き門であり、留学を志すものの準備すべき事項、相談すべき相手がわからずに次のステップへ歩み出すことを躊躇している方も少なくないのではないでしょうか。そこで、IEPCは留学を考えている医師を対象に、実際に臨床留学とはどのようなものか、具体的にどのような準備をすべきなのか、という疑問を、留学経験者を含む講師陣と相談できる場として、この度海外留学支援セミナーを開催する運びとなりました。少しでも興味をお持ちの先生、また、お近くに興味がおありの先生がおられましたら、お誘い合わせの上、是非ご参加下さい!
以下、詳細です。
日時:2018年11月25日(日)12:30-17:00(予定)
場所:愛仁会リハビリテーション病院 7階会議室
交通案内:
・JR高槻駅徒歩5分
  駅中央口北出口から東へ直通の通路を通ってお越し下さい。
・阪急高槻市駅徒歩12分
  駅から北に進み、線路手前の連絡通路からお越し下さい。
プログラム内容:
12:30-13:00 受付
13:00-13:15 アイスブレイキングとIEPC 活動紹介
13:15-13:45 臨床留学の準備:経験者からの視点(山田)
14:00-14:45 臨床留学の準備:指導者からの視点(筒泉)
15:00-15:45 臨床留学の意義:米国レジデンシーとその後(片山)
16:00-16:45 ワークショップ「英語で効果的な一行サマリーをつくろう」
16:45-17:00 閉会、アンケート記入、個人相談
講師:筒泉貴彦(高槻病院)、片山充哉(東京医療センター)、山田悠史(埼玉医科大学)
講師紹介:
筒泉貴彦
 ハワイ大学内科で研修
 帰国後、練馬光が丘病院、明石医療センターを経て現在高槻病院総合内科部長
 留学を志す若手医師のサポートを継続、この6年間で5名の国内外留学(4人:米国内科プログラム、1人:海軍病院)
 の橋渡しをしている 米国内科専門医
片山充哉
 ハワイ大学内科で研修
 サウスフロリダ大学感染症科フェロー
 帰国後、亀田総合病院を経て現在東京医療センター総合内科に所属
 米国内科専門医、米国感染症専門医、2018年亀田総合病院Teacher of the year award
山田悠史
 マウントサイナイ大学ベスイスラエルメディカルセンターで内科研修
 帰国後、埼玉医科大学総合診療内科、血栓止血センターに所属
 留学を志す若手医師のサポートを学内の医学生、研修医対象に開始
参加費:
ACP 会員 一般3000 円 / 初期・後期研修医2000 円 / 学生1000 円
ACP 非会員 一般6000 円 / 初期・後期研修医4000 円 / 学生2000 円
これから具体的に臨床留学を検討されている方も、少し興味があるが具体的にはまだ考えていないという方も、これが何かを掴むきっかけになるかもしれません。皆様、奮ってご参加ください。
参加をご希望の方は山田悠史(yujiyamada0402@gmail.com)までメールにてお申し込み下さい。お問い合わせも同メールアドレスまでお願いいたします。
ACP日本支部国際交流プログラム委員会(IEPC)

米国での臨床見学プログラムについてのお知らせ

国際交流委員会(IEPC)牧石徹也先生より、米国での臨床見学プログラムについてのお知らせを頂きました。ご興味のある方は奮ってご応募ください。(PRC委員 前田正彦)
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ACPの皆様
米国内科学会(ACP)日本支部国際交流プログラム委員会(IEPC)から米国での臨床見学プログラムについてのお知らせです。複数のMLに投稿しておりますので、重ねてお受け取りになられる方におかれてはどうぞご容赦下さい。
今回、日本でも長年臨床教育にたずさわっておられるDr. Herald Stein(スタイン先生)から、フロリダ大学医学部内科系サブスペシャリティーでの3週間のエクスターンシップ研修の機会を米国内科学会(ACP)日本支部の医師1名にご提供頂きました。
米国のトップレベルの臨床そして教育の現場を肌で感じることのできる貴重な機会です。今回は募集人数はお一人だけなのですが、ぜひ、ふるってご応募頂ければと思います。また、派遣に際してはACP会員であることが必要ですが、ご応募時に会員申請頂ければ大丈夫ですので、先生方の身の回りにご興味がおありの先生がおられれば是非ご共有頂けましたら幸いです。
何卒宜しくお願い致します。
米国内科学会(ACP)日本支部
国際交流委員会(IEPC)
牧石徹也
下記が募集要項となります。
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ACP日本支部 国際交流プログラム委員会(IEPC)主催
臨床見学プログラム2018 -2019
米国フロリダ州のUniversity of Florida, Department of Medicineの内科系専門科で,3週間のエクスターン研修ができます。現地でのプログラムを監修頂くのは日本でも長い指導歴をお持ちのDr. Jerald Stein(スタイン先生)です。米国の一流の内科系臨床研修プログラムを見学できる貴重な機会であり、将来米国での臨床研修を考えている若手医師、米国式臨床研修システムを日々の指導に取り入れたいと考えている指導医クラス、そして米国の臨床研修システムを肌で感じてみたい全ての方に最適です。当委員会メンバーが研修前から研修者をサポートします。
なお、このプログラムはACP日本支部とフロリダ大学医学部との契約に基づくものではなく、あくまでスタイン先生の「25年間の日本での指導を通じて得た友情に対する感謝の気持ち」として先生のご厚意によりACP日本支部会員へ提供されるものです。そのため、スタイン先生およびフロリダ大学医学部や見学科に対しての費用は発生しません。
(具体的には、スタイン先生は見学希望科の調整と、見学希望科のFacultyに参加者のメンターとなって頂く調整をして下さいます。)
スタイン先生の日本でのご活動については下記URLをご覧下さい。
見学の時期:2018年12月以降(研修先と日程を調整し決定します)
研修内容:エクスターン研修(基本的に見学のみとなります)
研修可能診療科:内科系診療各科(Hospital Medicine, Nephrology, Infectious disease, Rheumatology, Emergency Medicine, etc. )参加者が見学を希望する科に対してスタイン先生が直接交渉し調整されます。必ずしも希望する科を見学できる保証はありません。
見学期間:3週間
応募期間:2018年10月末募集締め切り
募集人数:1名
参加費用:飛行機代、現地滞在費、現地生活費は自己負担となります。研修先への費用はありません。
応募資格・要件:
  (1) ACP会員であること
  (2) 卒業後2~5年が目安ですが、学びたいという熱意があれば卒後年数は問いません
  (3) 一般的なコミュニケーション英語能力、医療英語能力がある方
  (4) 米国での臨床研修に目的意識を持って、意欲的に取り組んでいる方
  (5) 研修後、ACP日本支部での活動に積極的にご協力頂ける意志がある方
  (6) 渡米中の3週間は、毎週末、国際交流委員会へ研修内容をメールにてご報告頂くこと。臨床見学終了後は日本語でA4 1-2枚程度、英語で 500 -1000words程度の体験記をご提出頂くこと。
応募書類:
  (1) Curriculum vitae (CV) (英語で記載. Dr. Steinはもちろん、訪問先へも提出する可能性があります)
  (2) Personal Statement(PS) (英語で記載. Dr. Steinはもちろん、訪問先へも提出する可能性があります)
  (3) TOEFL(iBT)、IELTSなどの英語検定試験のスコアのコピー(任意)
  (4) USMLE step1、step2 CKの合格者はそのscore reportのコピー、step2 CSの合格者は合格証のコピー、ECFMG certificate保持者はそのコピー(任意)
  (5) ACP日本支部会員の確認書会員番号、会員の種類(member, associate member, fellowなど)を記載して提出してください。現在会員でない方は、応募時に会員申請頂ければ応募可能です。
応募方法:上記必要書類(PDF等のデジタルファイルにしたもの)を添付の上、下記宛にお送りください。
ACP日本支部事務局 office@acpjapan.org
選考方法:当委員会にて書類審査 。その後、書類審査通過者に対し委員による直接面談や電話・スカイプなどによる面接。
選考結果:書類選考結果については応募3週間以内に応募者本人へEmailにて通知します。面接に進まれる方とは、改めて面接の日時や方法等を調整します。
一般社団法人米国内科学会日本支部事務局
〒162-0833 東京都新宿区箪笥町43 新神楽坂ビル2階
有限会社ビジョンブリッジ内
プログラム担当:
ACP日本支部国際交流プログラム委員会(IEPC)

インド滞在記 その4(9/2)

IEP(国際交流委員会)の、筒泉貴彦先生と牧石徹也先生が、ACPインド支部総会にゲストスピーカーとして 招かれ、滞在記その4を頂きました。今回が帰国までの最終回です。(PRC委員 前田正彦)

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インド滞在記 その4(9/2)
いよいよ最終回です。
本日は学会最終日でした。発表も終えていたため、自分の興味のある講演を聞いていました。米国内科学会から来られたDr. Thomas Cooneyの講演はずば抜けていましたね。スライドの内容、発表の仕方など惹きつける力がすごかったです。
その後もフライト時刻ギリギリまで滞在し、帰国の途につきました。格安航空券ということもありデリー空港、香港空港でそれぞれ6時間待ちという長旅でしたがいずれの空港も非常に洗練されていて旅行の一部のような感じでした。

合計5日間の滞在でしたら非常に濃密な時間を過ごすことができました。
今回のインド滞在を通じて感じたことです。

ー世界は広い。日本にとどまっていては視野が狭くなる。
ーインドはすごいエネルギーに満ちている。
ー今回の学会の規模、質から見てもインドの医療は大変優れている。皆、当然英語での発表でしたし、学生が臨床研究をしているわけです。日本も負けていられない。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。今後もIEPは世界に目を向けて活動していければと思います。
今回の投稿を通じてACP インド支部会議に興味を持たれた皆さんは、以下のサイトをご覧ください。写真がたくさんアップされています。

http://acpindiachapter2018.com

その中で高槻病院スタッフがハートを作っている写真があるので見つけてください。笑 みんなで作ったハートを患者に送ろう!というコンセプトです。それではまた!
(IEP 副委員長 筒泉)

インド滞在記 その3(9/1) 

IEP(国際交流委員会)の、筒泉貴彦先生と牧石徹也先生が、ACPインド支部総会にゲストスピーカーとして 招かれ、滞在記その3を頂きました。(PRC委員 前田正彦)

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インド滞在記 その3(9/1)
さて、いよいよ日本人組の発表の日です。まずは午前の部に筒泉が”Japanese medicine in super-aged society”という発表を20分、その後各国の重鎮達(なぜか筒泉が紛れ込んでいてかつAKBでいうところのセンター)と1時間のシンポジウム”Challenges & solution of medical practice”に参加しました。前者は超高齢社会日本における医学的問題点および取り組みについて話しました。ワクチンや医療体制などの問題点を各国においてどのように向き合っているかについて議論しました。緊張しましたが大変有意義な時間でした。午後は我らがボス、牧石先生による発表です。”Microalbumuniuria: Is an indication of RAAS blockaed in normal blood puressure?”のタイトルでこれまた20分の発表でした。いわゆる正常血圧、非糖尿病患者における微量アルブミン尿症例においてRAAS阻害剤の適応があるかどうか、と言う議論が必要なトピックについて日本腎臓内科専門医の立場から素晴らしい発表をしてくださいました。
二人とも発表後にインドならではの記念品を授与いただき、大変光栄でした。なかなかインドで発表をするという機会ってないですよね。笑 大変貴重な経験をさせていただきました。
発表後すぐに牧石先生は帰国の途につかれました。筒泉はもう1日残ります。せっかくのインドですので最終日も満喫しようと思います。(投稿:IEP副委員長 筒泉)

インド滞在記 その2(8/31)

IEP(国際交流委員会)の、筒泉貴彦先生と牧石徹也先生が、ACPインド支部総会にゲストスピーカーとして 招かれ、滞在記その2を頂きました。(PRC委員 前田正彦)

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インド滞在記 その2(8/31)
昨晩は夜遅くであったためよくわからなかですが、ホテルは非常に大きくてまるで宮殿のようでした。午前中は車で市内観光させていただきました。市内はホテルとは裏腹に市民の生活の困窮が伝わるものでした。停車時には子供がバクシーシ、と言ってお金をせがんできたり、訪ねたChota Imambaraという寺院では頼んでいないのにガイドをしてきて(しかも英語じゃない)、ガイド代を要求したりと日本ではなかなか味わえない体験でした。午後からは学会1日目でした。Hopital medicineがかなり発達してきていたことには驚かされました。学生のE-ポスターではほとんど臨床研究をしていたこと、もちろん発表が全て英語であったことも素晴らしいな、と思いました。夜は晩餐会があり、そこではインドの伝統服であるCHIKANをあらかじめ用意して着て行きました。会の途中で支部長から筒泉に日本の歌を歌ってくれという依頼(無茶振り?)があったためインドでも知られている「SUKIYAKI」を熱唱しておきました。大喝采です。
明日はいよいよ日本人組の発表です。緊張しています。    

支部長挨拶

ACPは地球を救う!

 

ACP日本支部長 上野文昭

いまさらですが,ACPの存在価値はどこにあるのでしょうか.ACPには多くの優れた内科医,研修医,医学生が入会し,世界最大の医学系学術団体を構成しています.ACPはその会員に対し,豊富な教育リソースを提供しながら内科系医学の知識と技術の向上に寄与し,高い水準の医療で社会に貢献することを責務と考えています.ACPのミッションを達成するために,7つの具体的なゴールが明記されています.いずれも内科医の質の向上を目指したものですが,うち3つに”public”や”patients”というキーワードが含まれています.すなわちACPは会員だけを考えているわけではなく,よい内科医を育んで社会全体の健康を改善しようという意図を明らかにしています.最近変わったACPのロゴに,Leading Internal Medicine, Improving Livesというコピーがあります.後半部分にACPの強い意志が感じ取れます.

ほかの学会だって同じではないかという反論もあるでしょう.最先端の治療技術を開発し,学会員を適切に教育しているではないか.これが世の中のためでなくて何なんだという反論です.決定的に異なる点が2つあります.一つには他の学会はACPほど明確に社会のために活動するという意識や行動を前面に出していません.学会は学会員がその領域の学問を研究する場であるという認識が主体ではないでしょうか.ですから時折市民公開講座を主催することや患者向けガイドラインを作ることなどで,お茶を濁しているわけです.ACPの役員会議の議題の約半分は社会に関連したもので,少なくともACPのリーダーたちはこのゴールをしっかりと把握しています.

もう一つ忘れてはならない点があります.世界の医療はValue Based Medicineへと急速に舵を切り始めました.患者の価値観は重視されて当然ですが,患者を含めた社会の価値観も同様に大切です.つまりコストの問題です.医療資源は有限です.患者の自己負担だけでなく,社会全体の負担を真剣に考えないと,国の財政が破綻する恐れが出るほど医療費は高騰しています.これは一つの国だけでなく,われわれの地球が破滅する危険さえ感じられます.世の中の学会は新規診療技術の開発に没頭しています.一部の患者はその恩恵にあずかっていることは喜ばしいのですが,臨床応用された新しい高価な技術が医療費高騰の一因でもあります.多くの学会はそれぞれの分野の新規技術を何とか承認させて国庫負担にさせることで,学会の存在感をアピールしようとしているだけです.世の中も「新しい医療=よい医療」という勘違いに気づいていません.ACPの示している姿勢は正反対です.Value Based MedicineのACP流解釈がHigh Value Careであり,ここでは患者のアウトカム改善と同時にコスト意識が重視されています.ACPのHigh Value Care Initiativeは臨床医,教育者,患者に具体的なウェブ情報を提供し,コストを抑えたよい医療(多くは新しくはない)を実践することを支援しています.

ACPの活動は,医師を適切に教育し,患者と社会に貢献するだけでなく,さらに地球を救うことに繋がるのではないかという気がしてなりません.

 

永山正雄先生のACP2018参加とFACP昇格記事

Local Nomination Committee委員長で、国際医療福祉大学大学院医学研究科神経内科学教授の永山正雄先生から、New Orleansで開催されたAmerican College of Physician(ACP) Internal Medicine 2018の参加の報告とFACP昇格の報告を頂きましたので、PRC委員会から広報いたします。(PRC 宮内隆政)

新FACPとしてConvocationに参加して

Local Nomination Committee委員長

国際医療福祉大学大学院医学研究科 神経内科学教授

永山 正雄

このたび、米国内科学会年次総会でFACP称号を授与戴きました。ご尽力戴きました上野文昭支部長、前田賢司次期支部長、小林祥泰前支部長、新谷英滋委員長ほかの先生方に深く感謝申し上げます。

私はgeneralist、specialist、専門医、総合内科専門医をめぐる議論に、「研究は狭くても良いが、診療は臨床医として少しでも広くカバーできるべき」と強調して参りました(永山正雄. 医学のあゆみ, 2011)。私自身の場合で申しますと、脳卒中をはじめとする神経救急・集中治療の専門家である前に神経内科医であり、その前に内科医、臨床医、医師であるべきと考え、実践して参りました。2004年からは、日本内科学会認定内科専門医会プロフェッショナリズム委員会、大生定義委員長)委員として、ACP憲章(2002)邦訳、わが国独自の医師憲章を模索する活動に参加させて戴き、その成果を「米欧合同医師憲章と医のプロフェッショナリズム-日本版内科専門医憲章策定をめざすプロジェクトの成果」(永山正雄、前田賢司ほか、内科専門医会誌, 2016)、書籍「白衣のポケットの中」(医学書院, 2009)として発表する機会も戴きました。

すでに1998年に米国神経学会(AAN)フェロー(FAAN)の称号も授与されておりますので、順序が逆になってしまいましたが、20年振りに訪れた米国New Orleansの地で、荘厳なConvocation Ceremonyに参加し、世界の同学の士とともにFACP称号を授与戴きました。大変感動しmotivationが高まる一方、欧米は勿論、とくに新興国からの新FACPの著しい台頭に鑑み、危機感も覚えました。彼らの多くはfriendlyですが、その向上心、hungry精神は高いことを、留学者数、論文数、大学等の国際ランキング等において埋没しつつあるわが国に伝え、hungry精神を育むべく後進を刺激することの重要性、FACPはゴールでは無いことを再認識して戴く教育の重要性、ACP日本支部のプレゼンスをさらに高めるための実行力の必要性を強調し、実践して参りたいと思います。

Annals of Internal Medicine

2018年7月17日発行のAnnals of Internal Medicine誌に、ACP日本支部から投稿した記事が掲載されました。インパクトファクターの高いジャーナルですので、なかなか得難い名誉なことです。今回は元記事をFacebookに紹介してくださいましたPRCの委員の先生の他に、コメントを寄せてくださいました萩野昇先生にもAuthorとしてご参加いただきました。一方でLetterのAuthorは人数が限られていますので、公開後に議論にご参加いただいた先生のみで議論内容を確認して投稿いたしました。

(PRC 委員長 大島康雄)