Eliminate Healthcare Waste
American College of Physicians (ACP) 会員の先生方が無料で利用できる、ACP が提供する教材には様々なものがあります。その中の一つに High Value Careというものがあります。一言でいうと限られた医療資源(端的にはお金とヒトですね)をもっとも効率的に活用するためのアプローチです。
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この教材では、まず症例が提示され、検査や治療の方針を4つの選択肢から答えさせる形式です。はじめの「Eliminate Healthcare Waste」をやってみましたので、その感想を述べさせていただきます。
まず、尿検査ひとつ出すにもコスト意識を求め、自分自身の感覚が高コスト体質だったことに気づかされます。私的には「ひっかけ」じゃないかと思う様な設問もありました。ネタバレになるのが心配ではありますが、設問の中で自身の施設ではMRIが$4000だというのを確認させて、その上で、検査を選ばせます。それまで、高額な検査を選んで「不正解」を選んできていますので、金額にひるんでしまい、より安価な単純Xp撮影で後日フォローしようと思ったところ、その設問はもっとも高額なMRIが正解でした。他の検査をしても結局MRIをしないと結論が得られないので、初めからMRIで検査するのが最も効率的にリソースを使う事につながるという考え方の様です。それにしても、さまざまな面で環境の違いを感じる事が出来ました。
(PRC委員長 大島)