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DOHaD

DOHaD (胎児プログラミング仮説)

DOHaDは、"Developmental Origins of Health and Disease"の頭文字をとったもので、適切な日本語訳はまだありませんが、ヒトの成人後の健康や疾病発症は、生まれる前の胎児期の子宮内環境によってきまってくる、すなわちすでにプログラミングされているという一連の仮説です。

もともとはイギリスのDavid Barkerが、1980年代後半から90年代に主にBMJに発表した、出生時の体重とその後の高血圧、虚血性心疾患、糖尿病の発症が有意に相関するという、一連の大規模な疫学調査の論文を起源としています。当時はBarker仮説と称されていました。そこに、生物精神医学領域ですでに唱えられていた統合失調症の胎児期起源説や、進化論的な発想にもとづく節約遺伝子説などたいったいくつかの考えかたが合流し、成長後のさまざまな事象は、胎児期の環境によりすでに影響を受けているという発想にもとづく、DOHaDというおおきな考えかたが誕生したものです。

DOHaD仮説は世界的にも流行となっていて、国内外の関連学会はいつも盛況です。とくに最初のころは疫学や産科といったせまい分野に限られていましたが、近年は生理学、内分泌学、分子生物学といった基礎領域、そして一般内科といった臨床領域など広い分野からのからの参加者が増えてきています。

「パーカー仮説をご存知ですか?」でも書いたように、たまたま1994年に留学先のカナダでパーカー先生とお話しできる機会をもち、子宮内胎児発育遅延と胎児の下垂体-副腎系の発達あるいはリセッティングについての研究を、パーカー仮説の検証という視点からおこなうようにもなりました。

わたしの研究はすでに古いものになりつつありますが、アーカイブとしてここにいくつかの関連文章をアップすることによって、いささかでも後進のかたがたへのご参考になればと願っています。

 

視床下部-下垂体-副腎系とDOHaD(2014年)

DOHaDをめぐる動物実験(2009年)
子宮内で低栄養に曝された胎児はどう適応しているのか?(2006年)
FGRと成人期の疾患(2005年)
羊胎仔IUGRモデルを用いたBarkerの仮説の病態生理学的検討(2005年)
バーカー仮説(成人病胎児期起源説;DOHAD)をご存知ですか(2004年)

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カウンタ 6505 (2017年6月26日より)