ACP日本支部会員の皆様
お世話になっております。牧石徹也と申します。 平素は国際交流委員会で皆様方に大変お世話になっており有難うございます。支部長の前田先生にご推挙頂き、本年4月のACP総会時に2日間のACP Well-Being Championセミナーに参加して参りました。
American College of Physicians, Japan Chapter Cummunication Server
ACP日本支部会員の皆様
お世話になっております。牧石徹也と申します。 平素は国際交流委員会で皆様方に大変お世話になっており有難うございます。支部長の前田先生にご推挙頂き、本年4月のACP総会時に2日間のACP Well-Being Championセミナーに参加して参りました。
ACP会員の皆様
国際交流プログラム委員会(IEPC)から米国での臨床見学プログラムについてのお知らせです。
日本でも長年臨床教育にたずさわっておられるDr. Herald Stein(スタイン先生)のご厚意により、米国内科学会(ACP)日本支部会員(医師)を対象に,フロリダ大学医学部内科系サブスペシャリティーでの3週間のエクスターンシップ研修の機会を頂きました。本プログラムは昨年に引き続き2年目となります。昨年度は2名の先生にご参加頂き,非常に好評でした(↓ご参加頂いた小尾先生,内山先生のレポートです.是非ご覧ください)。
http://www.acpjapan.org/
(What’s Newコーナーの該当箇所をクリック下さい)
米国のトップレベルの臨床そして教育の現場を肌で感じることのできる貴重な機会です。ご興味をお持ちの先生方は是非ご応募下さい。ただ、今回は募集人数がお一人であり、せっかくご応募頂いても派遣させて頂けるとは限りません。しかし、応募に向けたプロセスそのもの(CVの記載で自身の立ち位置を客観的に眺め、Personal Statementの記載により自身のしたいことを言語化する)も、たとえそれが多くの時間と労力を必要としたとしても、ご応募された方のその後のキャリアパスにとって非常に有益であると思います。是非ご応募をご検討頂ければと幸いです。
派遣に際してはACP会員であることが必要ですが、ご応募時に会員申請頂ければ大丈夫ですので、先生方の身の回りにご興味がおありの先生がおられれば是非ご共有頂けましたら幸いです。
何卒宜しくお願い致します。
米国内科学会(ACP)日本支部
国際交流委員会(IEPC)
下記が募集要項となります。
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ACP日本支部 国際交流プログラム委員会(IEPC)主催
臨床見学プログラム2019 -2020
米国フロリダ州のUniversity of Florida, Department of Medicineの内科系専門科で,3週間のエクスターン研修ができます。現地でのプログラムを監修頂くのは日本でも長い指導歴をお持ちのDr. Jerald Stein(スタイン先生)です。米国の一流の内科系臨床研修プログラムを見学できる貴重な機会であり、将来米国での臨床研修を考えている若手医師、米国式臨床研修システムを日々の指導に取り入れたいと考えている指導医クラス、そして米国の臨床研修システムを肌で感じてみたい全ての方に最適です。当委員会メンバーが研修前から研修者をサポートします。
なお、このプログラムはACP日本支部とフロリダ大学医学部との契約に基づくものではなく、あくまでスタイン先生の「25年間の日本での指導を通じて得た友情に対する感謝の気持ち」として先生のご厚意によりACP日本支部会員へ提供されるものです。そのため、スタイン先生およびフロリダ大学医学部や見学科に対しての費用は発生しません。
(具体的には、スタイン先生は見学希望科の調整と、見学希望科のFacultyに参加者のメンターとなって頂く調整をして下さいます。)
スタイン先生の日本でのご活動については下記URLをご覧下さい。
http://plaza.ufl.edu/jerrydoc
見学の時期:2020年4月もしくは5月(研修先と日程を調整し決定します)
見学の期間:3週間
研修内容:エクスターン研修(基本的に見学のみとなります)
研修可能診療科:内科系診療各科(Hospital Medicine, Nephrology, Infectious disease, Rheumatology, Emergency Medicine, etc. )参加者が見学を希望する科に対してスタイン先生が直接交渉し調整されます。必ずしも希望する科を見学できる保証はありません。
応募締め切り:2019年9月17日午後5時
派遣人数:1名
参加費用:飛行機代、現地滞在費、現地生活費は自己負担となります。研修先への費用はありません。
現地での病気やけが等:自己の責任の下,対応頂くことになります.
応募資格・要件:
(1) ACP会員であること
(2) 卒業後2~5年程度
(3) 一般的なコミュニケーション英語能力、医療英語能力がある方
(4) 米国での臨床研修に目的意識を持って、意欲的に取り組んでいる方
(5) 研修後、ACP日本支部での活動に積極的にご協力頂ける意志がある方
(6) 渡米中の3週間は、毎週末、国際交流委員会へ研修内容をメールにてご報告頂くこと。臨床見学終了後は日本語でA4 1-2枚程度、英語で 500 -1000words程度の体験記をご提出頂くこと。
応募書類:
(1) Curriculum vitae (CV) (英語で記載. Dr. Steinはもちろん、訪問先へも提出する可能性があります)
(2) Personal Statement(PS) (英語で記載. Dr. Steinはもちろん、訪問先へも提出する可能性があります)
(3) TOEFL(iBT)、IELTSなどの英語検定試験のスコアのコピー(任意)
(4) USMLE step1、step2 CKの合格者はそのscore reportのコピー、step2 CSの合格者は合格証のコピー、ECFMG certificate保持者はそのコピー(任意)
(5) ACP日本支部会員の確認書会員番号、会員の種類(member, associate member, fellowなど)を記載して提出してください。現在会員でない方は、応募時に会員申請頂ければ応募可能です。
応募方法:上記必要書類(PDF等のデジタルファイルにしたもの)を添付の上、下記宛にお送りください。
ACP日本支部事務局 office@acpjapan.org
選考方法:当委員会にて書類審査 。その後、書類審査通過者に対しIEPC委員による直接面談もしくは電話・スカイプなどによる面接。
選考基準:
本プログラムでの学びを日本国内の医療向上に還元しようとする気持ちの強さ,ならびに英語力。(先方の意向により,本プログラムを米国臨床留学の直接の足掛かりとすることはご遠慮下さい。具体的には、参加中に懇意になった米国人医師に推薦状(LoR)の記載をお願いする等の行為は望ましくありません。将来的な臨床留学の意思そのものを否定するものではありません。)
選考結果:書類選考結果については募集締切り後2週間以内に応募者本人へEmailにて通知します。面接に進まれる方とは、改めて面接の日時や方法等を調整します。
一般社団法人米国内科学会日本支部事務局
〒162-0833 東京都新宿区箪笥町43 新神楽坂ビル2階
有限会社ビジョンブリッジ内
E-mail:office@acpjapan.org
http://www.acpjapan.org
プログラム担当:
ACP日本支部国際交流プログラム委員会(IEPC)
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Student Committee委員よりACP年次総会・講演会のご報告をいただきました。ご報告させていただきます。(PRC委員 宮内隆政)
ACP日本支部の皆様
ACP日本支部年次総会・講演会2019の1日目
6月8日(土) 14時20分~15時40分に開催されました
Student Committee企画「夢見る海外臨床講座」
について御報告させて頂きます。
本企画は、ACPを学生へ広報する目的として、
また海外臨床に興味のある学生の交流の場として、
Student Committeeメンバーが一から企画準備したものです。
企画の内容は、
海外臨床に思いを馳せる3つのチームによるプレゼン合戦で、
・USMLEを中心とした海外臨床留学までの道のりについての紹介
・有名な海外医療ドラマをもとに臨床現場を考える検討会
・実際のCaseをもとにした本格的な症例検討会
といった、それぞれのチーム色のある、大変活気のあるものとなりました。
それぞれの発表では、同時にクイズの出題やディスカッションの時間があり、
最もクイズの正解やディスカッションに貢献した学生の表彰も行われました。
30名を越える参加者には、医学生だけでなく、多くの先生方もいらっしゃいました。
症例ディスカッションの時間では、学生が苦戦する中、
非常に鋭い発言をして頂き、ディスカッションを非常に盛り上げて下さいました。
本企画は学生が一から企画準備したものでしたが、
当日も含め、ACP日本支部に所属する多くの先生方のご支援の御陰で実現することができました。
本企画に関わって下さいました全ての方への御礼の言葉を最後に御報告とさせて頂きます。
誠にありがとうございました。
ACP日本支部 Student Committee 委員長
平井智大
——
Student Committee Event Report
The Student Committee held a program for student exchange at the ACPJC annual meeting 2019.
The program consisted of three presentations and the discussions were very exciting. More than 30 participants attended.
We thank everyone who helped make this program possible.
ACPJC Student Committee Chair
Tomohiro Hirai
Tokyo Bay Urayasu Ichikawa Medical Center General Internal Medicine Resident
Shuhei Uchiyama
I am honored to report my experience in the externship at the Department of Hospital Medicine in Shands Hospital, UF Health, a program by the International Exchange Program Committee of ACP Japan Chapter.
I applied to this program because I would like to be a resident in the U.S., and to become a specialist in hospital medicine in the future. Since the field is not yet common in Japan, I thought that I would be able to gain a lot of experience that could not be obtained in my country. Consequently, my guess was correct.
I observed two branches of the division; the floor team and the consultation team. The floor team basically takes care of inpatients who have multiple health problems not limited to one organ. In my hospital, I usually work as a general internal medicine doctor, and I noticed that there is not such a big difference in terms of work content and treatment strategy between U.S. and Japan. I was pleased to know that the clinical skills that I have gained in my workplace are as good as the ones residents of one of the best teaching hospitals in the U.S. can learn.
The consultation team consists of a resident and an attending doctor. They accept consultations from other departments and procedures including thoracentesis, paracentesis, lumbar puncture, and so on. The main cases of referrals are co-management of patients in surgery divisions. For example, we get many patients from orthopedics with comorbidities such as hypertension, diabetes, and heart failure. The cooperation between each department to treat patients was quite impressive.
Since this unique consultation system is the biggest reason for me to become a hospitalist in the U.S., I was happy to have the chance to observe their work. Though the system is not prevalent in my country, I am convinced that it is beneficial to both patients and doctors in other departments because surgeons do not have to take care of those problems and can concentrate on their specialties, and patients are treated by specialists of internal medicine. In the future, I would like to learn about this culture and bring it back to my country to make the Japanese healthcare system better.
Not only was it an excellent chance to learn about medicine in America, but it was also such a great opportunity for me in terms of my future carrier as a resident. Doctor Kattan, the attending doctor, was so generous that he allowed me to see patients and make presentations on each round. Although it was a short externship, I felt that I made a significant improvement in my clinical skills through this experience. I believe that it was achieved by reflecting on the attending doctor’s evaluation and advice about my assessments, plans, and presentations every day. He also asked me a lot of clinical questions related to patients during rounds, which revealed that I need to be more familiar with a wide variety of diseases, treatments, etc. I also realized that it was vital for me to acquire his ability to educate residents and medical students in the future.
Through this externship, my determination of becoming a hospitalist has only gotten deeper. I strongly recommend this program to those who wish to work in the United States.
Finally, I would like to express my heartfelt gratitude to the attending doctors who gave us the chance to join the externship, doctors in IECP of ACP Japan Chapter including Dr. Maliishi, and Dr. Stein who kindly and wholly helped me before and during my stay in Gainesville, Florida.
東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科専攻医
内山 秀平
このたび、アメリカ内科学会日本支部国際交流委員会のプログラムにより、University of Florida Department of Hospital Medicineに3週間のエクスターンシップの機会を頂きました。学んだことはあまりに多く、書ききれない事柄も多々ありますが、できるだけ詳細にご報告させていただきます。
はじめに、今回ローテーションさせていただきましたDepartment of Hospital Medicineとその志望理由について説明いたします。この診療科はいわゆるHospitalistが勤務している診療科であり、入院中の患者のうち複数科にわたるプロブレムを持つ患者を中心に担当を行っています。また、他科(主に整形外科、泌尿器科、産婦人科などの非内科系診療科)からの内科的コンサルトも引き受けています。私は将来米国にてHospital Medicineを専攻したいと考えており、今回のエクスターンシップは本場のHospital Medicineを学ぶまたとない好機と考えたため、応募をさせていただきました。
Hospitalistの勤務体系はseven days on, seven days offと呼ばれており、7日間の連続勤務ののちに7日間の休暇があります。休暇に入ってしまう関係上、単独の医師をShadowしつづけることができないため、7日間をFloorでshadowしたのち、次の7日間をConsultation serviceで過ごすという方法を採らせていただきました。正確には週の中盤でseven daysの交替が行われるため、バランスよくいずれも1週間半ずつ滞在することができました。
①Floor
こちらは入院患者を担当医として受け持つ部門です。アメリカでは年度が終わりかけている時期だったこともあり、attendingの医師が一人で担当を行っており、そちらを見学させていただきました。
入院患者の疾患は多岐にわたり、心不全、肺炎、COPD急性増悪、蜂窩織炎などの日本でも比較的よくみられる疾患から、cystic fibrosis、sickle cell diseaseによるacute chest syndrome、cocaine-induced ACSなどの米国ならでは(?)の症例まで見学をすることができました。日本でも見られる疾患の診療内容に関しては普段から私が総合内科医として行っているものと大きな差はないと感じられましたが、コストの意識が強い影響か退院のスピードは非常に早く、case managerが各患者のdispositionについて毎日確認を行っている場面が非常に印象的でした。
②Consultation service
こちらは他科からのコンサルトを受ける部門です。PGY-3のresidentとattendingの医師がチームを組んでおり、そこにお邪魔する形で参加させていただきました。
主な診療内容としては外科病棟入院中の患者の内科的”comanagement”(「併診」という単語が最も近いかもしれません)や心不全管理、高血圧緊急症などがありました。さらに院内で腹腔穿刺、腰椎穿刺、中心静脈カテーテル留置などの処置が必要になった場合のコンサルト先もこちらでした。
もともと私がhospital medicineに興味を持ち始めたのは総合内科としての病棟担当もさることながら、このような他科からのcomanagementのシステムが素晴らしいと考えたことが契機でした。例としては、大腿骨頸部骨折で手術を控えている患者の併存疾患である高血圧、糖尿病、心不全のマネジメントを受け持つ、というような内容です。コンサルテーションのみを受け持つ部門は日本の病院には一般的でないと思われますが、非常にやりがいのある仕事だと感じられました。
さらに、attendingであるDr. Kattanは私がECFMG certificate holder(=USMLE STEP1/2 CK/2 CSをクリア済)であること、米国でresidencyを行おうと考えていることを汲んでくださり、患者のプレラウンドから回診におけるプレゼンテーション、さらには処置まで許可をいただくことができました。加えて短時間ではありますが新規のコンサルテーションがあると最初に通知が来るPager(ポケベル)も渡していただき、実に多くのことを経験させていただきました。これらの経験は私の将来のキャリアにおいてかけがえのないものになると確信しています。
今回のエクスターンシップでは本場米国のHospitalistの診療内容を深く知ることができただけでなく、私自身のキャリアにおいても大きな一助となったと感じております。学んだ多くのことを胸に、これからも将来に向けて挑戦し続けていく所存です。
最後に、このような貴重な機会を頂きました牧石先生をはじめ国際交流委員会の先生方、滞在前だけでなく現地にて多くのアドバイス、日常の手助けを頂きましたDr. Steinに心からの感謝を申し上げ、ご報告とさせていただきます。
小尾佳嗣, MD, PhD, FJIM, FASN小尾クリニック 顧問
私は卒後16年目の腎臓内科専門医ですが、2014年から2018年の間カリフォルニア大学アーバイン校で様々な臨床研究や疫学研究を経験し、そこから論文やデータからは見えないアメリカでの実臨床に興味を持つようになりました。こればかりは自分の肌で触れないと分からないと感じたため、不惑の年を迎えながらアメリカで臨床医になる決意をして準備をしていたところ、ACP日本支部を通じてフロリダ大学腎臓内科で3週間のエクスターンシップの機会をいただきました。非常に多くのことを学びましたが、その中で特に印象に残っている経験を簡単に共有させていただきます。
写真1:South towerから望むNorth tower
フロリダ大学Shands病院単独で800を超える病床数があり、退役軍人病院も含めると4つの建物にまたがって診療が行われています。腎臓内科ではICUおよび一般病棟担当、救急と慢性期病棟担当、腎移植担当といったように複数のチームに分かれていて、Fellow達は定期的に各チームをローテートしていました。Shands病院では内科で入院となった患者の受け持ちはホスピタリストであり、腎臓内科は彼らや外科からのコンサルトを受け、治療方針に関して助言をしたり透析を行ったりするというのが主な業務内容です。合併症で入院した維持透析患者の血液透析や、入院患者のAKIや電解質異常を主に担当していて、フェロー達は朝のうちに担当患者を診察して方針を決め、Attendingと合流して一緒に電子カルテを見ながらプレゼンをした後で回診に移るというスタイルや診療内容は、日本で行われていることとあまり変わりません。
日本との大きな違いのひとつは、患者さんの社会的背景です。比較的若年でアルコール性肝硬変から肝腎症候群を発症している症例や、違法な静注麻薬の使用から感染性心内膜炎を来たし二次的にAKIを合併している症例が多く、また ERには金曜日の透析を種々の理由でスキップされ、溢水で運ばれて来る方も少なくありませんでした。また、長年オーランドの救急で定期的に透析を受けていた保険のない不法移民の方が、車を数時間運転して飛び込みでやってきて、ここで腎移植を受けさせてほしいと訴えてきたこともありました。確かにカリフォルニアやイリノイなどアメリカの一部の州では、こういった不法移民の患者にも腎移植を実施しているプログラムがあります(腎移植の方が透析よりコストが低いため)。しかし他の多くの病院と同様、Shands病院でもCKDや心不全など慢性疾患を抱えた保険のない不法移民患者へ十分なケアを提供するのは困難な状況でした。このように多様な社会的背景を持った患者さんを見ましたが、時に対応が難しい状況に対しても、Attendingはプロフェッショナリズムを保ちながら、常に患者さんに寄り添いつつ、個人として心から尊重して接していたのが非常に印象的でした。
写真2:Dr. Tantravahi(上)とDr. Ali(下)
実は、このExternshipを始める直前にECFMG certificateを取得し、いよいよアメリカで臨床医と働く準備ができたばかりでした。そのような中、自分が実際にフェローとして働く前に実際の現場をフロリダ大学Shands病院で垣間見る機会を得ることができたのは大変貴重な経験でした。学習機会に対する私の求めに柔軟に対応しつつ、様々なDiscussionを通じてアメリカの医療を教えていただいたAttendingのDr. TantravahiとDr. Ali、見ず知らずの日本人を快く受け入れていただいた腎臓内科のチーフであるDr. Mark Segal、およびKaylaを含めたスタッフの皆様、このような特別な場を提供していただき、現地での生活をサポートしてくださったDr. Gerald Steinに心より感謝申し上げます。ACP日本支部の会員であったからこそ得ることが出来た今回の経験を糧に、今後もアメリカでPhysician-Scientistになるという目標へ向けて邁進してまいります。
Yoshitsugu Obi, MD, PhD, FJIM, FASN
Advisor, Obi Clinic
I am a PGY-16 board-certified nephrologist and have done my clinical and epidemiological research at University of California Irvine between 2014-2018. While studying there, I have become intrigued with the US clinical practice, which I was not able to get familiar with just reading articles or analyzing data. I do need to do clinical practice by myself for this purpose, and I started preparing to become a US-certified physician even though it may seem ridiculous to start over my career at the age of 40’s. Therefore, it was very fortunate for me to obtain an opportunity for the 3-week externship at Division of Nephrology, University of Florida (UF). I learned a lot there, but here I would like to briefly summarize some of the most impressive experience.
Figure 1. South tower view from North tower
UF Shands hospital is a huge hospital with more than 800 beds (Figure 1), and health care is provided across four buildings including its associated Veterans Affairs medical center. The nephrology team divides into several groups into those physicians who cover the general wards and ICU, those who cover ER and the chronic care hospital, and those who cover kidney transplantation. Nephrology fellows rotate these locations throughout their training period. At Shands hospital, the primary care providers for inpatients are hospitalists and/or surgeons, and the main role of the nephrology team is consultation where they suggest treatment advice and provide dialysis treatments. They take care mainly of dialysis patients admitted for complications and those inpatients suffering from acute kidney injury and/or electrolyte abnormalities. Fellows see patients early in the morning and then meet the attending physicians to discuss treatment options. They start ward round after electric medical record review, which is very similar to what I have done in Japan.
One of the biggest differences to Japan was the socioeconomic backgrounds of patients. There were quite a few young patients with alcoholic cirrhosis complicated by hepatorenal syndrome and those IV drug users with infectious endocarditis complicated by acute kidney injury. I often encountered hemodialysis patients coming into ER for fluid overload after skipping their last treatment session for a variety of reasons. Also, I recall meeting an undocumented and uninsured immigrant patient with ESRD who presented to the ER in the middle of the night after driving all the way from Orlando, where he had been receiving regular hemodialysis care for many years, in the hopes of receiving a kidney transplant. Shands hospital, like most hospitals in the US, face challenges of taking care of uninsured and undocumented patients with chronic comorbidities such as CKD and heart failure. Some states, such as California and Illinois, are able to offer kidney transplantation to select undocumented ESRD patients, mainly because it is less costly than continuing regular hemodialysis. Nevertheless, I was deeply impressed to see that the nephrology physicians always made every effort to listen to patients, feel for them, and respect their will regardless of their social backgrounds.
Dr. Tantravahi
Dr. Ali
Figure 2.
I had been just certified by ECFMG when I started this externship, and now I am preparing to start my career as a physician in the US. Therefore, it was a highly valuable opportunity for me to observe real clinical practice at UF Shands hospital before I work as a nephrology fellow. I greatly thank the nephrology attendings Dr. Tantravahi and Dr. Ali (Figure 2) who gave me flexible learning opportunities and taught me US medicine through discussions during their busy working time. I also thank Dr. Mark Segal, the Chief of Nephrology, and all the staff including Kayla; they welcomed me with warm hospitality although I was a total stranger to them. My special thanks go to Dr. Gerald Stein and ACP Japan Chapter for providing such a unique program. My experience at UF Shands hospital will definitely help me pursue my ambition to become a physician-scientist in the US, and I will strive to make my best effort to achieve my goal.
Shogo Shirota
Tochigi Medical Center
I am honored to report that Dr. Kawaguchi and I won the first prize in the American College of Physicians (ACP) Doctor’s Dilemma competition 2019.
I have participated in ACP Japan Chapter(JC) since I was a medical student. Each year, I took a lot of interesting and interactive workshops, and got to know many outstanding medical students and doctors. Doctor’s Dilemma is one of the most interesting program, but I could not take part in it, because I was not able to get a partner.
There were the largest number, 35, of participating teams from various hospitals this year. In the Preliminary, we used smartphones to answer multiple choice questions. The questions are not so difficult, which made us nervous because losing even one question would be critical. We got 6th place and cleared the Preliminary.
The Final started after two-hour break. There were buzzer quiz at first, then more difficult, multiple choice questions from every areas of internal medicine. It was difficult to get point at first, because other team pressed the buzzer while we are discussing whether our answer was absolutely correct. Once we were able to select the multiple choice questions that every team had the right to answer but lost points with each incorrect answer, we could get almost all of the answers right. They were questions that were directly connected to what we do every day, and some of them we knew from MKSAP. That’s how we won the championship.
There are several reasons why we won this year. In addition to working up many MKSAP questions by ourselves, we see a variety of patients every day as a GIM physician. Moreover, we have various kinds of study sessions in our hospital which vary from day to day. These include clinical reasoning conference, learning how to make clinical question and search for it, introducing several papers in a short time, and so on. They made us deepen our medical knowledge very efficiently.
Finally, I would like to express my heartfelt gratitude to the attending doctors who mentored us, the colleagues and friends who congratulated us, and every staff who helped holding the ACP Japan chapter.
この度、京都大学で開催されたACP JC年次総会2019のDr’s Dilemmaにおいて、優勝させていただきましたのでご報告致します。
私は学生の頃からACP JCに参加しており、毎年様々なレクチャーやワークショップに参加して新しいことを学んだり、同じように頑張っている仲間に出会い刺激を受けていました。Dr’s Dilemmaはいつも楽しみにしていた企画ではありましたが、なかなか相方がいなかったので、今回が初参加でした。
本年度は35チームと過去最多の参加数であり、予選から熾烈な戦いが予想されました。予選はスマートフォンを利用して出題される多肢選択問題であり、正答数だけでなく回答にかかった秒数も加味されるため、緊張感のある中解いていきました。問題はそれほど難しくなく、数問の差で大きく順位が変わってしまうことが予測されました。問題文の読み間違えなどもあり、21問中18問正解で6位通過でしたが、なんとか予選を乗り切りました。
2時間ほど休んで決勝です。決勝は早押し問題の低得点問題と、高得点で全員回答の問題の2種類でした。間違えるとその分点数が引かれてしまうため、回答は慎重にならざるを得ませんが、考えすぎると他チームが回答してしまうため、その駆け引きが難しかったです。しばらくして高得点問題が解除されると、MKSAPや日々の診療で学んだことが多く出題されており、運良く8割程度は正解したためく、他チームに大きく差をつけることができ、優勝できました。
今回優勝することができたのは、MKSAPを自分で毎日数問ずつ解いていたことに加え、日々の研修で多種多様の疾患の患者を診ているからであったと思います。当院の後期研修では専門科があまりいない中規模病院の総合内科として横断的に幅広い疾患を扱っています。また論文を何本も紹介する抄読会や臨床疑問の立て方勉強会、症例報告検討会など毎日違う種類の勉強会をすることで広く深い知識を得ることができています。
日々我々を教育してくださった指導医の方々に改めて感謝申し上げます。また、このような貴重な機会をいただくことができましたACP 日本支部の諸先生方に感謝を申し上げ、優勝報告といたします。
栃木医療センター
城田祥吾
Comments on receiving the Kurokawa Prize (Medical Student branch) at the ACP Japan Chapter Annual Meeting 2019
Medical Student, Juntendo University School of Medicine
Saki Fukumoto
I am very honored to be awarded the Kurokawa Prize at the American College of Physicians (ACP) Japan Chapter Annual Meeting 2019 in Kyoto.
At the meeting, I made a presentation entitled “Unaware of glaucoma and traffic accidents: a proposal to detect visual field defects by CLOCK CHART”. I presented this issue, because I believe that it is clinically and socially significant for us to screen for glaucoma using CLOCK CHART, considering that this pathological condition is related to traffic accidents.
One of main research themes at the Department of Public Health, Juntendo University, is “health-related traffic accidents”, which include the effects of obstructive sleep apnea, hay fever and glaucoma. Among these, the prevalence of glaucoma is around 5% for those aged 40 years and over in Japan, whereas 90 percent of those affected are not aware of their disorder and remain untreated. Numerous previous studies reported the association between glaucoma and traffic accidents. Thus, there will be many latent patients with glaucoma who need appropriate diagnosis and treatment.
To address this, I collected 5 cases with glaucoma and examined their visual fields using both a Humphrey Field Analyzer and CLOCK CHART, the latter of which is a handy visual field screening tool. I found that the agreement rate between the Humphrey Field Analyzer and CLOCK CHART was substantially high. Therefore, it is concluded that screening visual fields using CLOCK CHART by general physicians would enhance the detection of glaucoma, leading to its early diagnosis and treatment, and reducing “health-related traffic accidents”.
I am also on a team investigating over 2000 commercial drivers. While still in progress, we are now analyzing the inter-relationships between traffic accidents and visual field defects detected by CLOCK CHART.
Finally, I would like to express my gratitude to Professor Tanigawa, Dr. Wada and all other teachers for their kind advice.