この度、京都大学で開催されたACP JC年次総会2019のDr’s Dilemmaにおいて、優勝させていただきましたのでご報告致します。
私は学生の頃からACP JCに参加しており、毎年様々なレクチャーやワークショップに参加して新しいことを学んだり、同じように頑張っている仲間に出会い刺激を受けていました。Dr’s Dilemmaはいつも楽しみにしていた企画ではありましたが、なかなか相方がいなかったので、今回が初参加でした。
本年度は35チームと過去最多の参加数であり、予選から熾烈な戦いが予想されました。予選はスマートフォンを利用して出題される多肢選択問題であり、正答数だけでなく回答にかかった秒数も加味されるため、緊張感のある中解いていきました。問題はそれほど難しくなく、数問の差で大きく順位が変わってしまうことが予測されました。問題文の読み間違えなどもあり、21問中18問正解で6位通過でしたが、なんとか予選を乗り切りました。
2時間ほど休んで決勝です。決勝は早押し問題の低得点問題と、高得点で全員回答の問題の2種類でした。間違えるとその分点数が引かれてしまうため、回答は慎重にならざるを得ませんが、考えすぎると他チームが回答してしまうため、その駆け引きが難しかったです。しばらくして高得点問題が解除されると、MKSAPや日々の診療で学んだことが多く出題されており、運良く8割程度は正解したためく、他チームに大きく差をつけることができ、優勝できました。
今回優勝することができたのは、MKSAPを自分で毎日数問ずつ解いていたことに加え、日々の研修で多種多様の疾患の患者を診ているからであったと思います。当院の後期研修では専門科があまりいない中規模病院の総合内科として横断的に幅広い疾患を扱っています。また論文を何本も紹介する抄読会や臨床疑問の立て方勉強会、症例報告検討会など毎日違う種類の勉強会をすることで広く深い知識を得ることができています。
日々我々を教育してくださった指導医の方々に改めて感謝申し上げます。また、このような貴重な機会をいただくことができましたACP 日本支部の諸先生方に感謝を申し上げ、優勝報告といたします。
栃木医療センター
城田祥吾