今回、HPPC/CMCの小山雄太先生より2018年度の年次総会の報告をいただきました。小山先生たちは皆さんも興味のある「FACPへの道」ということで講演されておりました。ぜひ、この報告を読んでFACPを深く理解してください。(PRC委員 宮内隆政/志村華絵)
Health and Public Policy Committee〜Credential/Membership Committee(HPPC/CMC)共同企画
「FACPへの道 - なぜ、そしてどのようにそれを目指すのか- 」
日本海総合病院 腎臓膠原病内科
小山 雄太 MD, FJSIM, FACP
ACP日本支部年次総会2018の2日目、6月3日の午前に、HPPCとCMCの共同企画として上記タイトルでセッションを開催した。ACP日本支部には2017年7月1日現在で320名のFACP,6名のMACPがおられるが、その方々はどのような思いでFellowを目指されたのか、Fellowになることでどのような違いが日常業務に生まれたのか、今後どのように活動していきたいか、といったことを聴くことで、より多くの方がFellowを目指しFACPになってもらいたいという意図があったからである。企画提出時に、Fellow申請の手順などをアナウンスすべくセッションを企画されていたCMCの皆さんと、企画の方角が一緒なので一緒にやりましょうということで共同企画にさせていただくことになった。
セッションでは、まず趣旨説明のあと、米国内科学会Internal Medicineで行われるConvocationのビデオ映像を供覧した。今回の企画にあたり、acp-exchangeなどで事前アンケートを行い、FellowやMasterの方々にはFellowになった経緯や昇格後の変化などについて、Memberの方々にはFellowのイメージや目指しているかどうか、Fellowになることで自身がどのように変化すると思うか、などについて回答を募っていたので、Convocationのビデオ供覧に次いで、その結果をセッション中に発表して、回答内容をもとにディスカッションを行った。今回、コメンテーターとして上野文昭・現支部長と前田賢司・次期支部長のお二人にご登壇いただけたことで、本企画に一本芯がしっかり入り、参加された皆さんにも両委員会委員にもより意義深いメッセージが伝えられることになった(両先生には会期中ご多忙にも関わらず本セッションにご登壇いただきありがとうございました.心より感謝申し上げます)。MemberやFellowになった時の動機は様々であったが、Fellowになることで誇りや自信、責任感など、医師という職業を継続するうえでの精神的な動機付けが付与されることが多いような印象であった。
これらの情報交換のあと、Fellowを申請するためのステップについて解説があり、セッションのまとめを行って終了となった。申請ステップの解説により、参加された方々にとってはFellow取得への道程がより明解になったことと思われる。熱心に聴講してくださっていた参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
本企画を契機にFellowを目指す方がより多くなることを願っているが、ひいてはこのような企画が繰り返されることによってACP日本支部会員がより多くなることが両委員会一同の望みでもある。