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Posted on June 8, 2018June 27, 2018 by Masahiko Maeda

潮先生のハワイ研修記

東京女子医大の潮雄介先生から、ACP日本支部国際交流プログラムを通じた、アメリカ合衆国ハワイ州 Kuakini Medical Center、The Queen’s Medical Center(QMC)での研修報告を頂きましたので、PRC委員会から広報いたします。(PRC 前田正彦)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の医師としての根幹は、ハワイでの経験である。

東京女子医大腎臓内科医員、MD 潮 雄介

2018年2月に、ACP日本支部国際交流プログラムを通じて、アメリカ合衆国ハワイ州 Kuakini Medical Center、The Queen’s Medical Center(QMC)で研修をさせていただきましたので ご報告させていただきます。

今回、私がACP日本支部国際交流プログラムに応募した一番の理由は、「海外の医療を知り、日本の医療を客観的にみれるようになりたい」という理由でした。初期研修医をしていた亀田総合病院には、多くのアメリカで研修を積んだ医師がいて、研修医にも将来は海外で働きたいという 先生が多くいました。その中で私は、「なぜ、皆アメリカや海外を目指すのか」と疑問に思っていました。そんな中、「すべてはまず見てみないことには始まらない」というオーベンのアドバイスもあり、応募することになりました。研修の前半は、Kuakini Medical Centerで行いました。Kuakini Medical Centerは、もともと日本人移民向けの日本慈善病院が前身で、第二次世界大戦後、Kuakini St. に位置することから Kuakini Hospitalと名を変え、今のKuakini Medical Centerに至ります。そんなKuakini Medical Center のFamily Medicineで研修を行いました。私がshadowingしたDr.Tokeshiは、1973年に設立されたハワイ大学医学部である、John A Burns School Of Medicineの1期生です。「内科も外科も全て好きで、どの診療科に行くか決められなかった。」というDr.Tokeshiが決めた診療科が、Family Medicineでした。 日本でも最近少しずつ増えている、Family Medicineを提供する家庭医とは、老若男女、臓器を問わず、広く総合的な診療を提供する医師です。「ゆりかごから墓場まで」をモットーにしたイギリス医療ではGP(General Practitioner)と呼ばれ、各臓器専門医の前にプライマリケアを提供しています。そのような、日本でも近年注目されているFamily Medicineを、約40年前から提供し続けている先生が、Dr.Tokeshiでした。Dr.Tokeshi のもとには、医学生から研修医、フェロー含め、幅広い層の医師が世界中から訪れます。Dr.Tokeshiでの研修は、Tokeshi Dojoと呼ばれ、Tokeshi Dojoで学んだドクターは門下生と呼ばれます。門下生の1日は早朝から始まり、朝6時半からモーニングレクチャーを受けて、8時30分から外来を見学しました。外来を見学する中で、一番印象的だったのは、生活歴の詳細さでした。「その患者がどのような境遇のもとで、どこで生まれ、どのように育ち、どのような人生を歩んできたのか」というところまで問診し、「病気だけを治せるのは病気屋さんで、人生全てを把握するのが医師という職業です」と言われ、自分の診療を振り返り、心から反省しました。「自分の全ての用事より、患者を優先しなさい。」「常に患者には敬意を払って接しなさい。」という言葉に帰国後もこの言葉を思い出しては初心に帰り、いつも自分に言い聞かせています。医師として、どのように振る舞い、生きて行くのか、そんな人生観をTokeshi Dojoで学びました。研修の後半は、QMCのGIMで研修を行いました。QMCでは、Dr.NogiにShadowing をしました。 QMCの入院患者のほとんどをHospitalistが担当します。近年、ホスピタリストの雇用による、入 院日数の削減などメリットの多さから全米でホスピタリストの雇用が活発になっています。ホスピタリストは毎朝、前日に入院した患者を振り分けられ、日中に緊急入院患者を受け持つことはありません。外来もないことから、1日かけて入院患者に専念できる環境が作られています。7日勤務し、7日休みというワークライフバランスの保たれたシフト制度などが人気であり、ホスピタリストは全米で増加中のようです。働き方改革の声が大きくなっている日本でも、今後抜本的に改革されることがあれば、数も増えてくる可能性はありますし、超高齢社会の日本でのニーズは必然的に高まると思います。 また、QMCのあるオアフ島の周りには、ハワイ島やマウイ島など様々な小さな島があります。そ のような、ハワイ州の医療の中心であるオアフ島に位置するQMCで、ハワイ島からのコンサルトをテレビ電話で受けることがありました。ハワイ島の医師に適切な指示を出し、翌朝にはドクターヘリでハワイ島からQMCに患者が運ばれてきました。これからの日本に必要な医療をみました。 離島の医師が、都市部の医師にテレビ電話等でコンサルトし指示をもらい、最善の医療を提供する。そのような医療を、日本における医療過疎地域と呼ばれる地域にも、必要なのではないかと思いました。 また、医学教育においても、感銘を受けた点があります。それは、”レクチャーをするのではなく、 レクチャーをさせる”という点です。週2回行われるレジデントによる症例プレゼンテーションにおいて、活発な議論が行われるとともに、前回の症例についてのレクチャーを行われていました。 継続性という点でも優れているだけでなく、レクチャーをさせることで、プレゼンのスキルもつき、 知識もつき、すばらしい取り組みだと思いました。また、臨床においても、主訴と身体所見を第一に考え、それに対する鑑別診断を挙げ、あくまでそれに検査結果が付随してくる。そのような心構えを常に持っていたいと思いました。最後になりましたが、ハワイで学び帰国後、日本で臨床をしている中で、いつもふとハワイで学んだ日々を思い出します。「Dr.TokeshiやDr.Nogiは、この時どのように考え行動するかな」と今の自分を客観的に鑑みたりします。それだけ充実した日々を過ごすことが出来たんだと思います。 このような日々を過ごすことが出来たのは、一重にACP関係者のみなさまのご尽力の賜物であり、 また、Dr.TokeshiやDr.Nogiのご協力があったからこそだと思います。 心から感謝いたします。ありがとうございました。

2018年5月  潮 雄介

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