先日ご紹介いたしましたACP 日本支部年次総会 2018サイトから、会長の柴垣有吾先生からのご挨拶を紹介いたします (PRC 委員長 大島康雄)
http://acp2018.org/greeting.html
ようこそ
米国内科学会(ACP)日本支部年次総会・講演会の会長を務めさせて頂きます柴垣有吾です。
今年度も、米国内科学会(ACP)日本支部年次総会・講演会を2018年6月2日(土曜日)・3日(日曜日)に、京都大学百周年時計台記念館・国際科学イノベーション棟にて行います。
本年のテーマは『内科医に求められるこころ(心)とわざ(術)(Mind & Arts as Essentials for Internists: Beyond Evidence & Technology)』とさせて頂きました。医療技術・知識の進歩に伴い長寿社会となり、病気は治るあるいはコントロールできても患者や家族は必ずしもハッピーになっていないのではと思うことが多々出てきていることを感じます。慢性疾患を抱える高齢者が多くなるなか、身体・認知機能や社会における役割や生きがいの喪失に苦しむ患者も増えてきています。医師はそのような人たちに医療だけでなく、何が出来るのか、知識や技術だけでなく、心ある診療対応(Mindful practice)、コミュニケーションがより重要となってきているのではと感じます。一方で、医学教育の現場で、そのようなMindful practiceの実践を学ぶ場や機会はどうやって提供すべきなのかはあまり議論されていません。今回はプレナリー・セッションにおいて、米国内科学会会長のJack Ende先生から米国におけるMindful practiceを考慮した医学教育についてご講演頂いた後、まさにMindful practiceの実践者であり伝道師である諏訪中央病院・佐藤泰吾先生、奈良県立医科大学・石井均先生を交えてディスカッションを行う予定です。
その他、ランチョン含め、公募企画を含め、50近い教育セッション・ランチョンを用意しています。今年度は、ACPならではの企画として、Native English Speakerの医師によるセッションを多数設けているほか、ACPのリソース(Annals of Internal Medicine誌のIn the Clinic、MKSAP等)を利用した企画、例年好評で優勝者は米国派遣の特典もある施設対抗クイズ大会(Dr’s Dilemma)、毎回大変に盛り上がるPoster session(決選セッションが別に用意され優勝者には新設された黒川賞を授与)など盛りだくさんの企画を用意しています。
本会は企業などの支援を受けず、手弁当で行う臨床医による臨床医のためのアカデミックな会です。参加費に見合う「来て良かった」「ためになった」と言われるような満足度の高い会になると自負しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
米国内科学会(ACP)日本支部 SPC委員長・年次総会2018会長 柴垣 有吾
この記事の英語版はこちら
Annual Meeting of ACP Japan Chapter 2018 トップメニューはこちら