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副作用②ホルモン療法
私の乳がんは女性ホルモンによって増殖するタイプであったことから、手術と放射線治療が済んでから(たいていの人は術後すぐから放射線治療をしながらホルモン療法を開始しますが、私は薬の副作用が出やすいので開始時期をずらしてもらいました)ホルモン療法を開始しました。
ホルモン療法では色々な副作用が出たり消えたりの繰り返しでした。
当初内服5年の予定で、その内服薬ではすごくひどい副作用はありませんでした。むしろ、軽いホットフラッシュで冷え性が軽くなったり、生理痛が元々ひどかったところが軽くなったりとむしろ良い面とも言える部分がありました。しかし、4年弱で局所再発した後からは内服に加え注射のホルモン療法も加わったときからは色々と辛い副作用が出てきました。
注射のホルモン療法は生理を完全に止めてしまうものだったため、治療を開始してからは卵巣が腫れてしまい婦人科に頻繁に通う必要があったり、不正出血が度々起こったり、下腹部痛が頻繁に起こったりしました。また、ホットフラッシュもひどく、元々はほとんど汗をかかない体質だったところから汗だくになるほど汗をかくようになったりもしました。
また、一番辛かったのは吐き気とめまいでした。ひどいと仕事にも行けないほどでしたが、局所再発後から緩和医療科にもかかっていたので副作用対策で吐き気止めや漢方を出してもらい何とかしのぎました。ただ、治療のための薬に加え、副作用のための薬、更に副作用に対する薬の副作用に対する薬と薬の量がたくさんになりとても辛かったです。
2017年執筆