家族とのコミュニケーション
親・兄弟姉妹とのコミュニケーション
更新・確認日:2019年3月28日
病気になる前は日常生活での出来事について、家族(親や兄弟・姉妹など)によく話していましたか。病気になってからは、家族に、自分の気持ちや困っていることを話す機会はありましたか。もし、家族とのコミュニケーションが以前と変わってしまった、相談したいことがあるのになかなかできないと感じているのなら、勇気を出してその気持ちを伝えてみましょう。家族なので黙っていても分かり合えると思うかもしれませんが、実際は言葉にしないと伝わらないことがあります。
親とのコミュニケーション
今まで病気のことやそれ以外の様々なことで心配をかけてきたから、親に自身の気持ちや困りごとを話すと、余計にまた心配をかけてしまうと思ったり、不安な気持ちになったりするかもしれません。しかし、家族であっても伝えなければ、分かり合えないことがあります。あなたの率直な気持ちを伝えることで、親はあなたが感じていること、考えていることについて理解を深めることができます。
誰に相談するのかは、相談の内容や病気になる前の、あなたと親との関係によると思います。あなたが今まで大切なことを相談していたのは、父親、母親、あるいは両方でしょうか。話した後に気持ちが落ち着いたか、一緒に考えてくれたか、問題が解決したか、などを振り返ってみましょう。今回もきっとあなたの力になってくれるでしょう。
親があなたのことを心配するあまり、時にはあなた自身で決められることに対して、親の考えや希望を言ってくるかもしれません。それが、あなたの考えや希望と違っていることもあるでしょう。お互いに納得できるようにじっくりと話し合うことはもちろん大事ですが、自分の考えや希望を優先させることも大切なことです。
兄弟・姉妹とのコミュニケーション
あなたに兄弟・姉妹がいる場合、その兄弟・姉妹はあなたの病気について知っていますか。もし、あなたに弟や妹がいて、まだ年齢が若ければ、病気のことを伝えたくなかったり、あまり詳しくは伝えたくないと思うかもしれません。しかし、たとえ幼くても家庭内の変化は伝わるものです。当ウェブサイトの「子どもとのコミュニケーション」 を参考にして、伝え方を考えてみるとよいでしょう。どのように伝えたいのか自分の考えを家族や医療者で共有しておきましょう。
幼い兄弟・姉妹は面会のため病棟に入れない場合もあります。あらかじめ、病棟の看護師に面会に関する決まり事を確認しておくとよいでしょう。
あなたに成人した兄や姉がいれば、あなたの日常生活のサポーターとなってくれるかもしれません。体調がよくない時、身の周りの世話(買い物や洗濯など)をしてもらえるかもしれませんし、あなたに子どもがいる場合には子どもの相手や世話をしてもらえるかもしれません。近くに住んでいない場合でも、電話やSNSで話をすることで、心強く感じることができるでしょう。