アッコ
化学療法中の食事~いろいろな味のだしを楽しむ~
抗がん剤の副作用で、味覚障害と口腔粘膜や喉の炎症があり、固形物を食べるのは苦痛で、お粥でさえ飲み込むのがつらい状態だった。
そんな中で美味しく食べられたのは、茶わん蒸し。具はなしだが、だしの味は美味しく感じられ、飲み込むのも痛くなく、卵の栄養が摂れるので良かった。だしの味が美味しく感じられると分かってからは、軟らかめのうどんもよく食べた。しかし毎食うどんというのも飽きるので、次に考えたのはチキンスープに餃子(ワンタン)の皮を入れたもの。餃子の皮がツルンとしてのど越しがよく、うどんよりも食べやすかった。チキンスープは鳥皮を茹でて出たスープなので、茹でた鳥皮は家族が酢の物などにして食べ、無駄がなくて良かった。他にも鯛の出汁にそうめんを入れたものも美味しく食べられた。
2021年執筆