アッコ
脱毛への備えと脱毛時の過ごし方～ウィッグとスカーフ～
化学療法をすることになり、脱毛が一番の気がかりだった。ウィッグをいつ用意すればいいのか、人毛の高額な物から手頃な値段の人工毛の物もあるが、どれがいいだろうかと悩み、情報を探した。
インターネットでいろいろ探すなかで、値段が手頃で無料で試着できるというのがあり、さっそく取り寄せてみた。自分ではウィッグの良し悪しや、似合うのかわからないので、いつもお世話になっている美容室に持参して相談にのってもらった。取り寄せた物は100％人毛で色は普段の髪色より少し明るいくらいの感じ。手触りもよく、購入後、私に合わせてカットすれば、かなり馴染むだろうけど、サイズが私の頭には少し小さいようだとアドバイスをもらった。購入する場合、2～3日で届くようなので、候補の1つにすることにした。
次に高額なウィッグはどうだろうと、医療用ウィッグを取り扱っているサロンに行ってみた。いくつか試着をさせてもらい、自分の普段のスタイルと変わらない物の方が違和感が少なく、すんなりと受け入れられそうだった。高額な分、サービスも充実していて、ウィッグのお手入れや、脱毛後にだんだん髪が伸び始めた時のサイズ直しをしてもらうこともできると説明を受けた。ただ、まだ脱毛していないので今の状態でサイズを合わせるよりも、毛量が減ってきてから購入したほうがいいだろうと言われ、その時は当日中にサイズ合わせをして受け取れると聞き、安心できた。
結果、私はウィッグを購入しなかった。職場がカジュアルに過ごせる環境だったので、脱毛中は自分で作ったスカーフを巻いて過ごした。暑い時期だったので、汗をよく吸い乾きやすそうな、薄手の綿の生地を選んだ。生地を90㎝の正方形に裁断して端をミシンで縫うだけだが、柄や色を変えて数枚作ったのでおしゃれに見えたと思う。スカーフを巻いていると髪の毛がパラパラ落ちることなく、掃除や周りの目を気にすることなく過ごせる良さもあった。