メッシー

家族が自分の一番の理解者だと気づいた瞬間

メッシー 20代 その他のがん

甲状腺がんは当初、良性腫瘍と診断がつき2年間の経過観察をした後で告知を受けました。私もショックでしたが、妻も私と同様にがんに対して無知だったので、2年間の経過観察の影響を理解することができず、私以上に悲しんでいました。妻を安心させるために「全然大丈夫だよ」と強がることでその時は収まりましたが、それ以降、家族の前で弱音を吐くことができなくなりました。

それから5年後、35歳の時に肺がんの可能性を指摘されました。まだ早期で良性の可能性もあること、そして手術をすると肺活量が低下することを主治医に教えられ、手術を受けるかどうか1人では判断ができず悩んでいました。手術を決め、入院の予約をするも直前まで決心がつかず、夫婦でがんの治療と向き合っている患者仲間に相談しました。そこで夫婦でお互いに感謝しながら泣いている姿に触れ、私もそうなりたいと元気をもらうと同時に、「家族が一番心配しているはずだよ」と大切な気づきをもらいました。

妻に本音を話すつもりで帰宅した私の目に飛び込んできたものは、妻のかばんの中にある1冊の肺がんの本でした。その本は私が勉強のために購入をしたものですが、手に取って見ると、私がつけたことのない付箋や折り目があちこちについていました。妻も一緒に私の肺がんと闘ってくれていたのでした。何も話さない私を気遣って、妻も1人で私の肺がんと向き合ってくれていましたが、「もしものことがあったら...」と、将来に対する不安は、病気の私以上だったに違いありません。

本音を話せた時、お互いに対する感謝の思いで涙が止まりませんでした。 それからは家族と一緒にがんと向き合えるようになり、周囲へも自分の感情を表現できるようになりました。家族は私の良きサポーターです。

この執筆者による他の記事

メッシーの自己紹介(29歳で甲状腺がん濾胞(ろほう)がん・肺腺がん・男性)

職場で「がんを経験したのに」と言われなくなった日

肺切除後のお腹の張り

自分と家族に無理のない生活スタイルの選択