信州大学医学部附属病院は、長野県内唯一の特定機能病院であり、かつ高度救命救急センターを有し、ドクターヘリが常駐しています。発達障がい、難聴児、難病、移行期医療、てんかんの5つの部門により形成された信州診療連携センターでは、長野県と連携して患者支援を行っています。長野県の三次医療機関として急性期医療を担うとともに、地域医療への貢献を通して、長野県の長寿社会を支えています。
現在、信州大学医学部附属病院には、(1)地域が必要とする医療に十分な責任を持つこと、(2)高度先進医療を担い、医療イノベーションを生み出すために、高度な医療安全を担保すること、(3)病院長以下職員が一体となって経営を安定させ、事業を発展させること、が求められています。長野県の地域医療の要として、安定的に高度医療を提供するとともに、臨床研究を一層活性化させ、その成果を世界に発信していきます。
「症候を天與の黙示として大切に取り扱い、その意味づけに心を砕くべきである」
信州大学医学部第一内科(内科学第一教室の前身)初代教授、戸塚忠政先生のお言葉です。昨今、IT化、DX化が進む医療界ですが、病気は患者さんにあり、かつ個々の患者さんで病態は異なるという戒めです。医療者の原点として、大切にしていきたい言葉だと思います。
1989年 信州大学医学部医学科 卒業 2005年 米国コロラド大学医学部 留学 2013年 信州大学医学部内科学第一講座 教授 2014年 信州大学学術研究院医学系医学部内科学第一教室 教授 2017年 信州大学医学部附属病院 副病院長 2023年 信州大学医学部附属病院 病院長、副学長 専門は呼吸器内科、アレルギー内科 |