島根県で唯一の大学病院です。地方の実情に応じた運営が必要と考えています。「地域」と「先進」の調和のもとに、確固たる医療を地域に還元し、地域で完結できる診療体制を構築することを目指します。 病院執行部体制を再編し、多様な意見や新しい着想をしっかりと受け入れ、正しい情報を集約して不確実性を狭めることで、本来あるべき研究・診療の方向性を見出したいと考えています。病院運営のキーワードは納得と共感であると考えています。
私自身は卒業生初の病院長です。また、大学の医学部長や島根県健康福祉部の医療統括官も同期生です。今後は病院の枠を超えた横との連携を強化し、今まで困難と思われることに挑戦できるチャンスを得たと思っています。病院の内外に存在する「壁」を取り除き、病院の総力を「人を救う」ことに集結させたいと思います。より広い視野に立ち、地域の人が本当に望む医療を実現し、島根県の医療を前進させたいと考えています。
先入観を持たず、わだかまりのない素直な心で物事に望む「虚心坦懐」、受けた恩義はどんな小さくても心の石に刻み、かけた恩義や情けはすぐに水に流す「刻石流水」、穏やかで柔和な表情で、心優しい言葉を使い親しみのある態度を振る舞う「和顔愛語」。これらの言葉を常に心の片隅におきながら、一人の医師として、これからも精進して参りたいと考えております。
山口県宇部市出身。 1985年島根医科大学医学部(現島根大学医学部)卒業。 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学後、2012年から島根大学医学部泌尿器科学講座主任教授。 島根大学医学部副医学部長、島根大学医学部附属病院副病院長などを経て2021年から島根大学医学部附属病院長、島根大学理事(医療・附属病院担当)。 専門は腎移植、血液透析、泌尿器科腫瘍学など。 |