神戸大学医学部附属病院は、明治2(1869)年、当時伊藤博文初代兵庫県知事のもと、「普く人民の疾病を救治」する目的で多くの寄付が募られ設立された「神戸病院」を起源としています。その後、公立神戸病院、県立神戸病院、県立神戸医科大学を経て、昭和17(1942)年に神戸大学医学部附属病院となりました。平成29(2017)年に約360の医療機関や研究拠点が集まる神戸医療産業都市内に設立された医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)とともに、兵庫県や神戸市と積極的に連携し、地域医療の「最後の砦」として、高度な医療の提供や先端的な臨床研究を推進しています。
「地域・社会の要請に積極的に応える医療提供」・「医療Dxによる業務の合理化・高度化の推進」・「医療の質・安全の継続的な向上」の3つを主軸に掲げ、高度で・安全性の高い医療を提供することを念頭に、地域の医療機関との連携を積極的に取り組み、医療スタッフの多職種連携による働き方改革の推進を通して、地域医療の中核を担う大学病院としての機能維持・強化を目指します。
~ご恩送り~
この言葉は、私が医師としてはまだ駆け出しのころ、先輩からはなむけの言葉としていただいたものです。
それまでは「ご恩返し」しか知らず、それこそ「そのうちに先輩方に恩返ししなくては。」という思いでしたので、目が覚めるような思いでした。「もう、後輩を指導していく立場になりつつあるんだよ。」と教えられたのかもしれません。それ以来、頂いたものを次の世代に送っていく心構えが少しずつ身についてきたように思います。
1990年 神戸大学医学部卒業 神戸大学医学部附属病院にて研修を開始 1998年 神戸大学大学院医学研究科博士課程修了 2001年 米国Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, Program in Molecular Biology, Research Fellow(~2003年5月) 2003年 神戸大学医学部医学科 助手(のちに助教)(~2009年3月) 2009年 同大学大学院医学研究科 講師 (~2012年11月) 2012年 同大学大学院医学研究科 教授(~現在に至る) 2016年 同大学大学院医学研究科 研究科長補佐(~2021年1月) 2019年 神戸大学医学部附属病院 副病院長(~2021年1月) 2021年2月より現職 専門:呼吸器外科学 |