当院は、1983年(昭和58年)に香川医科大学医学部附属病院として開院して以来、40年以上にわたり、県内唯一の大学病院、そして特定機能病院として、地域医療の「最後の砦」としての役割を果たしてきました。高度な医療を提供するとともに、多くの優れた医療人材を県内外へ輩出してきた実績があります。
ロボット支援手術、ナビゲーション手術、ハイブリッド手術など、最先端の外科的治療を積極的に導入しており、安全かつ高度な手術を提供しています。また、総合周産期母子医療センター、救命救急センター、膵臓・胆道センター、希少がん・肉腫センターなど、専門性の高い診療体制を構築し、特色ある医療を展開しています。
さらに、当院は以下のような複数の拠点病院・認定施設として、地域における中核的医療機関としての責務を担っています。
•都道府県がん診療連携拠点病院
•腎臓・膵臓移植施設認定病院
•肝疾患診療連携拠点病院
•エイズ診療中核拠点病院 など
加えて、臨床遺伝ゲノム診療科では、自費診療として「香大がんリスク遺伝子パネル35」の提供を開始しており、予防医学や個別化医療の推進にも取り組んでいます。
病院のブランディング活動としては、オリジナルのフリーペーパー『KUH(くぅ~)』の発行、附属病院キャラ「くーちゃん」の活用、さらにはYouTubeでの病院ラジオ配信など、親しみやすく開かれた病院づくりを目指しています。
香川大学医学部附属病院のめざす医療
「香川大学医学部附属病院にかかわるすべての人を幸せにしたい」
これは、私たちが医療・教育・研究を通じて追求している普遍的な目標です。
地方大学病院を取り巻く環境は、少子高齢化、医療資源の集中、診療報酬の抑制など、まさに強いアゲインストの風が吹いています。しかし、私たちはその風を正面から受け止め、アゲインストにはアゲインストの対策を――冷静かつ戦略的に取り組んでいます。
新しい知識や技術、先進的な医療機器の導入はもちろん重要ですが、それ以上に重視しているのは、「足元を固めること」です。安全性と標準化、継続的な教育、チーム医療の徹底を通じて、県民からの信頼に応える質の高い医療を提供し続けます。
"ここにかかってよかった"、"ここで働いてよかった"と思ってもらえる病院を目指し、診療現場と組織全体が一体となって前進していきます。
"Go for it !"――やってみる勇気を応援したい
「何かやりたいことがあるなら、とにかくやってみなさい」
私はこの"Go for it !" という言葉を、特に若い人たちに届けたいと思っています。
医療の現場では、多くの人が失敗を恐れ、最初の一歩を踏み出すことに躊躇してしまうことがあります。しかし、挑戦のないところに成長はありません。
だからこそ、私は行動を起こそうとしている人に、常にエールを送りたい。リスクを恐れず、自分の考えや夢をかたちにしようとする人に、勇気を与えたいのです。
大学病院という環境は、挑戦を許容し、支え合う土壌がある場所です。若い医療者が、「やってみたい」と思ったことに、真正面から向き合えるような組織でありたいと願っています。
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1992(平成 4). 4. 1 香川医科大学医学部附属病院助手 1993(平成 5). 9.16 水島協同病院 1995(平成 7). 7.16 香川医科大学医学部附属病院助手 1996(平成 8). 4. 1 香川医科大学医学部助手 1997(平成 9). 7. 1 坂出市立病院 2006(平成 18). 1. 1 香川大学医学部附属病院講師 2009(平成 21). 9. 1 香川大学医学部附属病院准教授 2016(平成 28). 8. 1 香川大学国際希少糖研究教育機構准教授(2018(平成30)年6月30日まで) 2018(平成 30). 7. 1 香川大学医学部教授 2018(平成 30). 7. 1 香川大学国際希少糖研究教育機構教授 2021(令和 3).10. 1 香川大学医学部附属病院副病院長 |
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