Wakko
治療・仕事・保育所入所の関連性
保育所は1年ごとに入所申し込みが必要である。告知された時期が翌年度保育所の申し込み期間。
長女はあと1年で保育園卒園。次女はまだ1歳で手がかかる。
市役所に問い合わせると「基本は仕事している人だから、病気で母親が家にいるのなら入所の優先順位が下がります。今のご時世厳しいでしょうね。」とのこと。告知されて目の前が真っ暗なのにさらに真っ暗。あと1年なのに新しく幼稚園に入れる?家に居させる?何より通園している保育園は子どもたちが元気で安心して居られる場所。私も関係性が出来上がっているのに新しい場所を求める意味が見いだせなかった。もちろん自分の体がどのように変化するか想像がつかないのに家で過ごさせる自信もなかった。新しい場所があるのかどうかもわからなかったし選択肢はなかったように思う。そういう理由も含めて治療しながらの仕事をすることを選んだ。おかげで子どもたちの生活環境に変化はなく笑顔のプレゼントもたくさんもらうことができたし、確かな成長も見ることができた。
しかし結局、仕事を休んだのは(退職)手術と化学療法の期間4カ月間。もう少しゆっくりしたかったというのは本音だが今の世の中にしたら甘い考え方なのかもしれない。もちろん娘たちのことだけでなく治療しながらの仕事をするという選択は生活全般や自分の生きがいにもつながるので一概には言えない。けれどその当時私は切羽詰まっていた。子どもたちの環境を変えたくないという気持ちで必死だった。そんなふうなことと葛藤しながら過ごしていたことを思い出した。私のような思いをもうしないように配慮のある優しい環境の中で子育てできることを願う。
2017年執筆