C.Y.
休職・離職・求職・復職を経験して
33歳で白血病の告知を受けた時、私は医療現場で正社員として働いていました。病気の性質上、すぐに入院治療になってしまい、仕事は放りだしたまま、引継ぎも何もできない状態でした。とりあえず休職願を出し、治療に専念することにしたものの、先が見えず、職場の人手不足も重々承知していたため「迷惑をかけたくない。」と離職してしまいました。やりがいのある仕事で一生続けたいと思っていたので、病気のためとはいえ離職することはとても辛かったです。しかし今思えば、それほどやりがいのあった仕事ならば、きちんと職場に話して何とか続けることができたのではないか、という後悔があります。その後、同じ医療現場での求職があり、応募して内定ももらいましたが、骨髄移植後ということで、当時は予防接種を受けられない、という理由で結局、取り消しに。今度こそと思っていたので、せっかく病気を克服したのに、こうやって一生病気のことが障害になって働くことができないのか、とかなり落ち込みました。
その後、ご縁があり、今の職場で働かないか?という話がありました。しかしその時は新たに乳がんの闘病中。手術は終わっていましたが、外来で化学療法を受けている状態でした。ダメ元で自分の病歴や今の状態、今後のこと、それでも工夫しながら働きたい、治療はいつかは終わるので、その時にはしっかり仕事を全うしたい、ときちんと説明しました。気持ちが通じたのか、治療中の勤務の仕方、できること、できないことなどを細かく打ち合わせをして「ぜひ頑張ってください。」と非常勤ではありますが、採用のお返事を頂き、今に至っています。
現在は週3回(時には4回も)通院日は時間休や振替出勤で対応しながら、職場の人の協力も得つつ、楽しくお仕事をしています。何事もきちんと説明し、予定を話し、相談しながら勤務するのは大変ですし、職場の全員に病気のことをあえて公表はしていません。時には申し訳なく思ったり、恐縮する時もありますが、今の仕事に新たなやりがいを見つけています。