YH
がん告知と転職活動
告知背景
前の仕事をやめようと思い、転職活動を開始しましたが、前職で受けていた健康診断で要精密検査という結果が出ていたので、転職活動中に病院を訪れたのがきっかけでした。
告知日と転職先との出会い
何度か病院に通い、最終的に、甲状腺がんであるという告知をうけました。当時私は保険営業マンとしてがん保険についても詳しく勉強していましたが、死に対してはどこか他人事のように思っていたため、まさか自分ががんになるとは思わず動揺し、午後の就職面接をすべてキャンセルしました。
幸いにも甲状腺がんは死亡リスクが低いとのこと、そして自らがん保険にも入っていたため経済的な不安は感じず、夕方になりようやく気持ちが落ち着いて、がん患者の自分と転職活動中の自分の2人を切り替えながら過ごしていこうと考えました。
その時、転職フェアをやっていることを知り、(今思うと冷静に転職活動をしようと思えたことが不思議ですが…)唯一ダイレクトメールが来ていた会社のブースに訪れたのが、今の会社との出会いです。
転職活動の流れ
「病は気から」なので、“どんなときでも絶対に成功する”という気持ちで、あきらめずに一生懸命に進んでいこうと決意しました。同時に、転職活動の成功に向けた強い気持ちが病気を治すことにもつながると思って活動していました。
告知日までは、様々な業界をみてなかなか決めきれず、不採用通知を受けていましたが、告知日以降は面接もどんどん進んでいくようになり、がん告知による気持ちの変化が自分の転職活動の流れを変えてくれたように思います。
内定後のがんの伝え方
告知日に出会った会社から内定をもらい、次の面談の時にがんの疑いがあることを採用担当者に伝えました。たまたま私の病気を採用担当者の方が知っていたので、ストレスなく伝えることができました。その結果、内定から数か月遅れで入社しました。入社までの間は、こまめに採用担当者の方と連絡を取るように心がけました。