N.Y

​卒業と将来の夢や目標に向けて 

N.Y 小学校~高校までの時期 その他のがん

私がユーイング肉腫に罹患したのは高校2年生と多感な時期であり、卒業ができるのか、将来どうするのか、という不安が大きくありました。小さい頃からサッカー選手を目指し、小学校・中学校はクラブチーム、高校は千葉県の強豪校に進み、サッカー漬けの毎日を送っていたので、病気になり1年間の闘病生活に入ったときは、まずクラスメイト、部活動の仲間と一緒に卒業ができるかどうか、将来の夢が無くなり、どう生きていけばいいのだろうかと怖くなったのを覚えています。その時に助けになってくれたのが、両親と病院の先生方、ソーシャルワーカー、学校の担任など様々な方々でした。私のような生徒が学校で初めての例だったこともあり、特に担任の先生は教育委員会と掛け合って下さり、病院の中でプリントでの学習とテストを受けることで卒業できるよう取り計らってくれました。そのため、闘病中は病室で勉強とテストを繰り返す日々でした。

次に退院が近づいてくる中で、将来への不安が出てきました。元々、本気でサッカー選手を志していたのですが、病気で肩甲骨を全摘出し左肩が一生上がらなくなってしまったため、サッカー選手という夢は諦めることになりました。なので、治療がうまく行き、退院が近づいてくると将来をどうしようか、大学はどうしようかなどの不安が出てきました。病気は治ったかもしれないが、新しい夢や目標がないと前に進めない気がしていました。その時に、自分の病気を一生懸命治療してくれた医療関係者の方々に憧れを覚え、自分も同じような病気の人に少しでも力になれる仕事がしたいと考え、左肩が上がらないリスクを負いながらも、一番病気の人の助けになれると思う理学療法士になろうと決めました。そして、退院して家に帰っている車の中で母親に「理学療法士になりたい」という旨を伝え、大学を探してもらい、AO入試で進学し、4年間の大学生活を送り理学療法士の国家資格を取得することができました。

2024年執筆

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