ナビ
自分の体を見る・知ることの大切さ
39歳で発症したとき、最初は別の疾患の診断を受けました。誕生日に自分へのご褒美として受けた全身マッサージで、右のワキの背中側にコブがあることを教えてくれました。
腕を上側に伸ばした姿勢であれば、骨の部分から少しコブが出ているような感じだったようです。腕を下げるとワキのお肉に隠れて外から見えなくなるので、自分では気が付かず、その当時のパートナーもまったくコブの存在に気が付きませんでした。触ってみると、ゴルフボールの半球くらいの大きさで、シリコンゴムに包まったような触り心地でしたが、鏡で自分で見たときには「肩甲骨の一部かな?」と思い、特に異様なものとは思いませんでした。
皮膚科に行くと、「かたいね、血管が絡んでいるのかな」と言われ、一旦は「良性の脂肪種であろう」と診断されたのち、簡易的な日帰り手術で良性の腫瘍を除去しましたが、その後の病理検査で、「悪性」とわかりました。
普段から、顔だけでなく、自分の体のこともよく観察し、すこしでも普段と違うなということがあったら「おかしいかもしれない」と疑うこと。それは「風邪は万病のもと」というのと同じだなと感じます。
わたしが最初に診断された「脂肪種」は、9割以上が良性です。でもWEBなどでちょっと検索すると「良性でも大きくなります」と記載されています。「服に隠れる部分でも大きくなるのは嫌だな」、「今のうちに取っておこうかな」と思った自分を今ではほめてあげたいです。
―――
最初は、まったく知らなかった体の隅にある、普通ではあったらおかしいコブの存在 ⇒ これが普通じゃなくなること、大きくなることが嫌だな ⇒ 病院にいこうかな ⇒ 怖いけど手術しようかな ⇒ 悪性だったけどあの時取っておかなかったら、ずっと気が付かず大変なことになっていたな。
―――
今自分の体に起きていることで、普通じゃないことは、普通じゃない。普通じゃないことは、普通かそれ以上にする。そのために自分の体を観察する。観察したいと思うように自分を好きになる。
そんなことが必要かなと思います。太っていたりやせていたり、体って個性がありますが全部自分なので、受け入れて自分を好きになって、毎日、観察しましょう!パートナーや親、友人など身近な人にもぜひ協力してもらいましょう!