まいっきー
病気を通じて感じたこと
私の病気がわかったのは36歳の頃で、仕事上も責任ある内容を任され周りからも頼りにされる時期でした。
病気がわかったきっかけは検査です。半年前から時折、排便時に鮮血が混じることがありました。またとても風邪にかかりやすく、少なからず体調に異変を感じていたこと。身近な人ががんの告知を受け、ステージ4ということで、自分も一度検査を受けておきたいという思いからでした。ただ当時の自分は、検査がどれだけ手軽に受けられるものかもよくわかっておらず、重い腰を上げるのに時間がかかりました。
結局、大腸内視鏡検査の結果、ゴルフボール程度の大きさの腫瘍があり、良性か悪性かを検査することになりました。そして4、5日後にがんの告知を受け、同時に肛門から近い位置にあるため人工肛門になるかもしれないとも伝えられました。人工肛門がどういったものかわからない自分はインターネットで検索し、内容にとてもショックを受けた覚えがあります。
内容が難しい手術ということで、かかりつけ医とも相談の上で人工肛門を回避できる可能性が高い病院を紹介していただきました。腫瘍部の切除と仮の人工肛門造設、半年超えの仮の人工肛門生活を経て閉鎖手術をし、今に至ります。
術後は頻回便に悩まされましたが、半年、一年と経つと症状も落ち着いてきて、日常生活の中で手術の後遺症に悩まされることはとても少なくなりました。
診断を受けた時には、この先の人生についてどうすれば良いのかとても不安になりましたが、時が経つにつれて、手術前よりも気持ちも前向きになり、今の健康状態に感謝して日々暮らせるようになっています。
2022年執筆